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  旭山動物園の思い出を フォトブックに残そう! |年に一度の海外旅行もいいけれど、「週末にちょっと出かけようかな」と思い立ち、ぶらっとのんびり過ごす週末旅もいいもの。今回は北海道旭川市の人気スポット「旭山動物園」へ。楽しさ満載の列車で向かった動物園では「凄い」と感想がもれる、イキイキとした動物たちの姿があった。 取材・文=内田晃 撮影=今津秀邦
週末の達人AKIRA| ある時はキュート(?)なお尻の温泉モデル。またあるある時は敬虔なお遍路さん。駅弁を食べまくる食いしん坊で、で、全国の路地裏を探検する散歩人。2児の父との噂も。で……何者?

ここでは人間が アザラシの猫じゃらし

 おやっ。何か面白いのがいるぞ! と興味を持ったのか、1頭のアザラシが巨大な水槽に設けたマリンウェイ(円柱水槽)をゆっくりと登ってきた。アザラシと視線が合い、数秒間見詰め合うと、グルッと一回転して、勢いよく上に泳いでいく。

「アザラシは好奇心が強く、マリンウェイに人間が近付くと見に来るんです。肉食動物は本能的に動くものに反応します。ネコが猫じゃらしを追うように。ここあざらし館では人間がアザラシの猫じゃらしというわけです(笑)」

 静かな口調で説明してくれたのは、「旭山動物園」の園長・坂東元さん。獣医師の資格を持ち、動物の斬新な展示法を考案した一人である。ホッキョクグマの豪快なダイビングで有名なほっきょくぐま館も人間は猫じゃらしで、ホッキョクグマには水槽越しに見える人間の頭がアザラシに見えるそうだ。
「上手な動物園の楽しみ方ですか? アザラシなど群れを成す動物は1頭だけに注目するとおもしろいですよ。たとえば、サル。ボスから叱られてごめんなさいと謝ったり、照れ隠ししたり。人間以上に感情を表し、仲間との意思の疎通もはかっています」

 坂東園長のアドバイスを参考に、一人で園内を巡る。ぺんぎん館では水中をペンギンが飛ぶように泳ぎ、おらんうーたん館ではオランウータンが両手の力だけで巨体を支え、高さ16mのロープを悠々と渡っていく。「凄い」のひと言がこぼれ、坂東園長が別れ際に話したことを思い出した。
「可愛いではなく、凄いと動物を感じてもらえたら嬉しいです。凄いは相手を認めること。人間も動物も命は横並びで、大切にしたいという心につながると思うのです」

 このメッセージは飼育展示係が来園者に動物の説明をする「もぐもぐタイム(エサやり)」や「なるほどガイド」にもきちんと盛り込まれていた。旭山動物園が多くの人に支持される理由は、ここにあるのかも知れない。

 今回の旅は札幌駅~旭川駅間をJR特急「旭山動物園号」で往復した。5両編成のうち1両はフリースペースとして開放され、帰路には動物の着ぐるみを着たモグモグメイトによる紙芝居が行なわれる。そっと様子を見ると、動物園の帰りにもかかわらず、疲れ知らずの子どもたちが、目を輝かせて紙芝居に見入っていた。

 この子らは旭山動物園で何を感じたのだろう。園長たちの想いが伝わっているといいな。そんなことを考えつつ、ぼんやりと紙芝居を眺めていた。

 動物園の思い出をアルバムにするなら動物の写真は欠かせないが、上手に撮れないもの。でも「旭山動物園PHOTOBOOK」(詳細は下記参照)なら安心。プロのカメラマンが撮影した動物写真と自分の写真を使って、世界で唯一のアルバムが制作できる。ちなみに坂東園長によると日中は寝てばかりの動物も閉園時間が近付くと動きが活発になるとか。どうしてもという方はその時間帯に挑戦してみては。

ユニークな列車で旭山動物園へ

JR「旭山動物園号」は札幌駅~旭川駅間を1日1往復する特急列車(運転日限定・全車指定席)。座席は本物の動物に抱っこされているようなハグハグチェア(10種類)が各車両に設けてある。往復のJRと路線バス(旭川駅~旭山動物園)、旭山動物園入園券がセットになった、お得な「旭山動物園きっぷ(札幌発5900円)」もある。旭山動物園きっぷに片道+510円(通常期)で旭山動物園号に乗車できる。●運転日など詳細はJR北海道電話案内センター(TEL.011-222-7111)またはホームページ参照

新施設の登場でさらに魅力アップ

「旭山動物園」は年間200万人が来園する日本最北の動物園。今春には「両生類・は虫類舎」と「タンチョウ舎」がオープン。タンチョウ舎の観察ホール前には小さな池が設けられ、タンチョウが魚を食べる様子が観察できる。飼育展示係の話を聞ける「もぐもぐタイム」「なるほどガイド」は開催時刻が決まっているので入園時にチェックしてから園内を巡るとるといい。●旭川市東旭川町倉沼。TEL.0166・36・1104。夏期4月29日~11月3日は9:30~17:15、無休。入園800円。JR旭川駅からバス40分の旭山動物園下車すぐ

コクのあるスープカレーでランチ

旭山動物園内には東は東門にレストラン「もぐもぐテラス」、正門に「旭山動物園くらぶ正門店」などの飲食店がある。「旭山動物園くらぶ正門店」の人気メニューはスープカレー。タマネギ、トマト、ココナッツなどを煮込んだ本格派の味だ。●営業時間等は動物園と同じ。TEL.0166-36-5181

AKIRA’S weekend AKIRA’Sチェック! まだまだある 旭川の人気SPOT

見る|緑豊かな公園内の美術館

「北海道立旭川美術館」は木の造形作品(彫刻や箱、椅子など)と道北ゆかりの美術を収集。2つの展示室があり、国内外の多彩な作品を紹介する特別展や所蔵品展を開催する。7月3日まで「北欧の美しいくらし LIFE&DESIGN」。●旭川市常磐公園内。TEL.0166-25-2577。10:00~17:00(入場は~16:30)、月曜休(展示替え等の休館あり)。所蔵品展170円、特別展500円~(内容により異なる)。JR旭川駅から車10分

食べる|旭川ラーメンの名店が大集合

旭川ラーメンは色白で水分の少ない縮れ麺、畜産物と海産物のダブルスープ、仕上げにラードを浮かせ冷めにくくしてあるのが特徴。「あさひかわラーメン村」には「らーめんや天金」(写真左)ほか8店舗が集まっている。らーめん丼型ベンチ(同右)やらーめん神社など、遊び心に富んだスポットも併設。●旭川市永山11条4パワーズ内。TEL.0166-48-2153。11:00~21:00(季節により変動あり)、1月1日休。JR南永山駅から徒歩5分

見る|貴重な野草園と眺望を楽しむ

JR旭川駅から北西に7km。豊かな原生林が残る嵐山公園に「北邦野草園」がある。園内には約600種類の植物が生育し、北方系野草の集成群としては国内唯一の野草園である。見学後は嵐山頂上の展望台へ。石狩川や旭川の市街地が一望でき、晴れた日には大雪山連峰を望むことができる。●鷹栖町嵐山公園。TEL.0166-55-9779(嵐山公園センター)。9:00~17:00、第2・4月曜(祝日の場合は翌日)休。入園無料。JR旭川駅から車25分

見る|旭川が誇る優佳良織を体験

「北海道伝統美術工芸村」は優佳良織工芸館、雪の美術館、国際染織美術館の3館からなる。優佳良織は染色した羊毛で糸を紡ぎ、機にかけて織り上げるもので、何百色もの糸を使い分け、北海道の美しい風景などを表現する。優佳良織工芸館では4人以上の予約で機織り体験(2000円)ができる。雪の美術館は館は氷の回廊(写真右)が見どころ。●旭川市南が丘3-1-1。TEL.0166-62-8811。9:00~17:30、年末年始休。3館共通券1200円。JR旭川駅から車15分

アクセス& インフォメーション

【旭川へのアクセス】
鉄道●JR各線旭川駅下車
自動車●道央自動車道旭川鷹栖ICから約15分
飛行機●旭川空港から車で約35分

【観光の問合せ】
旭川観光協会TEL.0166-23-0090
旭川観光情報センターTEL.0166-26-6665

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旭山動物園PHOTOBOOK 1冊/3,980円(送料および決済手数料等が別途必要です。) ■企画:株式会社エムジー・コーポレーション ■印刷/製本 大日本印刷株式会社、株式会社DNP北海道 ■写真:今津 秀邦 ■販売元:株式会社DNPドリームページ ※この商品は「旭山動物園“もっと夢”基金」応援商品です。 ※フリー画像として提供されている写真を弊社サービス以外で使用することを禁じます。株式会社DNPドリームページ
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