『旅の手帖』厳選観光スポット 栃木編

本物を紡ぐ旅へ。栃木。

注目の観光列車&イベント列車セレクション:栃木

栃木へ向かう! 走る! おすすめイベント列車たち

  • 日光線「いろは」

    • 自由席

    新車両「いろは」に乗って沿線散歩に出掛けよう!

    栃木DCのスタートに合わせて、JR日光線で新車両「いろは」が運転を開始。いろはは、日光線で運用されている205系普通列車に、観光仕様の改造を施したもの。外国人を中心に、急増する観光客へのサービス向上が狙いだ。「いろは」という名は、日光の名所「いろは坂」と「物事のいろは」を掛け合わせた。日光の自然や、名所旧跡をモチーフとしたイラストを車体側面に配し、車内は和モダンな色使いでデザインされている。宇都宮駅で乗った時から、日光への旅気分を盛り上げてくれるかのようだ。

    いろはは宇都宮駅と日光駅の間を定期列車として運転(メンテナンスや臨時列車運転時を除く)。普通列車なので乗車券だけで利用できる。いろはとの偶然の出合いを楽しむのも良いが、ここは時刻表で計画を立てて、今市など沿線のスポットに立ち寄る際にぜひ乗ってみたい。これからの日光旅には、”いろは”という新しい思い出が加わるだろう。

    運転日

    毎日

    運転区間

    宇都宮駅〜日光駅

  • SL大樹

    • 全車指定席

    懐かしの蒸気機関車が約半世紀の時を経て復活

    東武鉄道としては、約半世紀ぶりのSL復活運転となった、東武鬼怒川線SL大樹。“鉄道産業文化遺産の保存と活用”と日光・鬼怒川エリアにおける“地域の観光活力創出”を目指して東武鉄道が推進する、「SL復活運転プロジェクト」が背景にある。下今市駅〜鬼怒川温泉駅を結ぶ約35分のSL旅行は、運転を開始するや人気を集め、瞬く間に日光・鬼怒川エリアでの旅に欠かせないアトラクションの一つとなった。旅は、下今市駅の転車台での方向転換見学から始めよう。発車時刻の約50分前に転車台に入線。自分が乗るSLが、目の前で煙を吐きながら転車台で回る様を見ているだけで、期待に胸は高鳴る。汽笛を鳴らし、SL大樹は田畑の景色の中を走り出す。沿線から手を振ってくれる人に笑顔で応え、迫りくる山の稜線に目を向ける。山峡に差し掛かると、さすがのSL大樹もあえぎ出す。煙を盛大に吐き、懸命に駆けるSL大樹がボーッと吠える。頑張れ! そう心の中で叫んでいる自分に気付き、思わずニヤリ。定刻、終点鬼怒川温泉駅に到着。約35分間の旅は、あっという間に終わったが、胸の高鳴りはしばらく収まらなかった。

    運転日

    土・日・祝を中心に運転(4月14日・15日はDL大樹が運転)

    運転区間

    下今市駅〜鬼怒川温泉駅(1日3往復)

    運転時刻

    下今市駅09:02発→鬼怒川温泉駅09:38着

    鬼怒川温泉駅11:08発→下今市駅11:41着

    下今市駅13:00発→鬼怒川温泉駅13:36着

    鬼怒川温泉駅14:35発→下今市駅15:09着

    下今市駅16:32発→鬼怒川温泉駅17:08着

    鬼怒川温泉駅18:09発→下今市駅18:43着

  • 野岩鉄道 会津鬼怒川線

    • 自由席

    渓谷美が満喫できる絶景路線!

    怒川に寄り添い走る、観光路線・野岩鉄道。川治温泉、湯西川温泉、中三依温泉など、沿線には有名な温泉が多く、「ほっとスパ・ライン」の愛称にも納得だ。新藤原駅を出発した列車は、しばらくいくつかのトンネルを抜けながら旅していく。龍王峡駅先の長いトンネルを抜け川治温泉駅に到着すると、この先の車窓は徐々に深山の風情を増し、絶景への期待が高まってくる。トンネル駅・湯西川温泉駅を発った次の瞬間が旅の最初のハイライトだ。突如目の前に開ける湯西川と鉄橋とが織り成す雄大なパノラマに、思わず車内から歓声が上がる。中三依温泉駅から先は野岩鉄道の醍醐味を味わえる絶景が続く。連続する鉄橋から覗く男鹿川の渓流は陽光にキラキラと輝き、山々を縫い走る列車の車窓は鮮やかに新緑に染まっている。春の車窓を存分に満喫したら気になる駅で途中下車を。立ち寄り湯やDC特別企画のダム見学ツアーなど、沿線の魅力を堪能しよう。

    運転日

    毎日

    運転区間

    新藤原駅〜会津高原尾瀬口駅

    運転時刻

    【始発】
    新藤原駅発06:30
    会津高原尾瀬口発05:53

    【最終】
    新藤原駅発20:30
    会津高原尾瀬口発20:52

  • わたらせ渓谷鐵道「トロッコわっしー号」「トロッコわたらせ渓谷号」

    • 自由席

    臨場感満点! トロッコ列車で春を実感

    良瀬渓谷の春景色を観賞する旅に、春の訪れを肌に直接感じられる、オープンタイプのトロッコ列車で出発進行。間藤駅から群馬県の桐生駅までの約44・1㎞。渓谷沿いに走る列車の旅の素晴らしさは、数ある鉄道旅行の中でも白眉と評価する声が多い。

    間藤駅と桐生駅をつなぐ「トロッコわっしー号」は、自走式の気動車タイプ。一方、足尾駅と大間々駅を結ぶ「トロッコわたらせ渓谷号」は、機関車牽引式。スケジュール、訪問予定にもよるが、よりノスタルジックな旅情を楽しむなら、トロッコわたらせ渓谷号に乗ってみよう。

    両号とも乗車の際は、ぜひ窓ガラスのないトロッコ車両の席を確保したい。沿線を彩る、花桃をはじめとする春の花の香りが、絶景と一緒に楽しめることだろう。また、わたらせ渓谷鐵道は、歴史的な価値も高い。多くのトンネルや橋梁、駅舎などが国の登録有形文化財に登録されている。途中下車の旅もお勧めだ。

    運転日

    土・日・祝を中心に運転(要確認)

    運転区間

    トロッコわっしー号:桐生駅〜間藤駅(1日2往復)

    トロッコわたらせ渓谷号:大間々駅〜足尾駅(1日1往復)

    運転時刻

    トロッコわっしー号(4〜11月)
    桐生駅09:30発→間藤駅11:08着
    間藤駅11:31発→桐生駅13:18着
    桐生駅13:35発→間藤駅15:19着
    間藤駅15:30発→桐生駅17:01着

    トロッコわたらせ渓谷号
    大間々駅10:54発→足尾駅12:27着
    足尾駅13:57発→大間々駅15:37着

  • 真岡鐵道「SLもおか号」

    • 自由席

    「SLもおか」に乗って楽しむ春爛漫の花景色

    茨城県の下館駅〜栃木県の茂木駅間を約1時間半で結び、懐かしい里山風景の中を走る「SLもおか号」の旅。昨今のSL復活の機運、ブームに先駆けて、平成6年に運転開始。現在、土・日曜、祝日に一日1往復運転し、人気を博している。牽引する機関車は、昭和8年(1933)製造の「C12形66号機」と、昭和21年(1946)に作られた「C11形325号機」。ともに、日本の鉄道交通を支え続けた超ベテランだ。

    SLもおか号の“鉄”旅で見逃せない風景が、4月上旬に満開を迎える桜のトンネルと咲き誇る菜の花畑。真岡駅と西田井駅間で見られる、約800mにわたって続く、鮮やかなピンク色と黄色が奏でる色彩の競演は、言葉を失う美しさだ。他にも、写真撮影ができるようにと、下館駅や真岡駅で停車時間をゆったり取ってくれたり、硬券の乗車記念証がプレゼントされるなど、随所に乗客に対する気配りが感じられる。一日1往復の、ぜいたくな春爛漫の鉄紀行を、心ゆくまで堪能したい。

    運転日

    土・日・祝(要確認)

    運転区間

    下館駅〜茂木駅(1日1往復)

    運転時刻

    下館駅10:35発→茂木駅12:06着
    茂木駅14:26発→下館駅15:56着

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  • 第54回 京の冬の旅

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