『トレたび』は、交通新聞社が企画・制作・運営する鉄道・旅行情報満載のウェブマガジンです。

子供も、大人も、一度は乗りたい 乗ろう! 魅惑の特急列車 Part1

高速性能を発揮できる振り子式の特急用気動車 スーパーおおぞら

 札幌駅と釧路駅の間を3時間40分台で結ぶことを目標として、新たに開発されたJR北海道2番目となる振り子式の特急用気動車。高性能エンジン&変速機と急カーブに対応した自己操舵付き振り子式の台車を装備し、安定した高速性能を発揮できるのが特徴です。ダイナミックでスピード感あふれる斬新なフォルムの先頭車両は「FURICO283」の文字入りロゴで飾られ、ブルーの車体側面にはグリーンと丹頂鶴の赤を組み合わせたデザインを採用。ゆったりとした2+1席配置のグリーン車は、座り心地の良さを追求した電動のリクライニングシートやレッグレストが装備されています。また、従来よりも座席幅を広げ、背もたれを高くしたリクライニングシートを装備した普通車指定席には、上下可動式枕やドリンクホルダー、チケットホルダーも設置。速達性と快適性を兼ね備えたキハ283系は今日も北の大地を快走しているのです。

データ

運転会社
JR北海道
運転線区
函館本線・千歳線・石勝線・根室本線
運転区間
札幌〜釧路

札幌〜釧路間を最速3時間35分で結ぶキハ283系特急「スーパーおおぞら」

スーパーおおぞらの3号車に連結されるグリーン車。電動リクライニングシートやレッグレストを備え、豪華なくつろぎ空間になっている

美しい伊豆の風景が楽しめる絶景展望列車 スーパービュー踊り子

“乗った時からそこは伊豆”を基本コンセプトに登場した251系電車10両編成を使用するのが、池袋・新宿・東京の各駅と伊豆急行線の伊豆急下田駅を結ぶ特急「スーパービュー踊り子」です。伊豆急下田寄りの1・2号車はダブルデッカーのグリーン車、東京寄りの10号車はダブルデッカーの普通車、3〜9号車はハイデッカーの普通車で、屋根上まで続くワイドな車窓からは美しい伊豆の海や山の、文字通り“スーパービュー”を堪能できます。先頭の1・10号車には前面展望が楽しめる階段状の展望席があるほか、1号車1階にグリーン車用のサロン、2号車1階に4人用グリーン個室、10号車の1階にはフリースペースのこども室が設置されています。「リゾート列車」としてのサービス設備とインテリアを備えた251系電車は、列車に乗った瞬間からリゾート気分に浸れる魅力にあふれた車両です。

データ

運転会社
JR東日本
運転線区
山手線・東海道本線・伊東線・伊豆急行線
運転区間
東京・池袋・新宿〜伊豆急下田

東京と伊豆を結ぶリゾート列車として人気のある251系特急「スーパービュー踊り子」

スーパービュー踊り子の10号車1階に設置されたフリースペースのこども室。子供たちに人気の遊びの空間

通路より一段高い座席から望む飛騨路の渓谷美 (ワイドビュー)ひだ

 東海道・山陽新幹線名古屋駅から高山本線を経由し、有馬、草津と並ぶ天下の三名泉として知られる下呂温泉や飛騨の小京都・高山、そして海の幸が豊富な日本海側の富山を結ぶのが、キハ85系気動車を使用した特急「(ワイドビュー)ひだ」です。飛騨路の美しい渓谷美が続く車窓をワイドに楽しめるように、座席を車内通路の床面よりも一段高い位置に取り付けたのが特徴で、眼下に広がる渓谷美が存分に楽しめるようになったことから、初めて「ワイドビュー」の愛称が付けられました。定期10往復のうち5往復は富山寄りの10号車にグリーン車、5往復は2(6)号車に半室グリーン車を連結しています。なお、下り列車の10号車のグリーン車と4または8号車の普通車指定席、上り列車の1号車ともに先頭車両(一部の車両を除く)の場合は前面展望風景も楽しむことができ、まさにワイドビューな車両です。

データ

運転会社
JR東海
運転線区
東海道本線・高山本線
運転区間
大阪・名古屋〜高山・飛騨古川・富山

飛騨路の美しい渓谷をワイドな車窓に映して走るキハ85系特急「(ワイドビュー)ひだ」

一部の列車の10号車に連結される2+1席配置のグリーン車車内。高山本線内では下り列車の先頭となって前面展望も楽しめる

次のページへ

バックナンバー

このページのトップへ