THE列車

「ソニック」 JR九州

振子式車両を使用した日豊本線の特急列車

博多駅と大分駅を小倉(こくら)駅経由で結ぶ鹿児島本線・日豊本線の特急列車が、英語で「音速の(sonic)」を意味するスピード感あふれる愛称が付いた特急「ソニック」です。使用される車両は青い車体の交流特急用電車883系と、「白いソニック」の愛称がある白い車体の交流特急用電車885系の2タイプです。いずれも曲線区間を高速通過(制限速度+30km/h)できる振子式装置を装備し、スピードアップと車内の快適性を目指した運転最高速度130km/hの高速対応車両です。32往復中21往復が883系、11往復は885系で運転されています。

博多駅から小倉駅まで鹿児島本線を走行した列車は、小倉駅で進行方向を変え、1号車を先頭に大分方面へと向かいます。大分県に入って最初の停車駅となる中津駅は、15分ほど歩くと『学問のすゝめ』で知られる福沢諭吉の旧居や記念館があるところです。列車は国東半島(くにさきはんとう)の入口となる宇佐駅や杵築(きつき)駅を過ぎると、やがて左手に別府湾を眺めながら快走します。そして、源泉総数や総湧出量が日本一といわれる別府温泉の玄関口・別府駅を過ぎれば、列車は間もなく終着の大分駅に到着します。

鉄道コンシェルジュ・ミスターKのとっておき情報

振子式装置を装備した
883系交流特急用電車

曲線区間が多い日豊本線のスピードアップを目指して、JR九州初となる振子式装置を装備して登場しました。車体先頭部は「ロボット」のようなメカニックなデザインで登場当時から数種類の外観塗色がありましたが、現在はブルーメタリック塗色に統一されています。

グリーン車指定席と
パノラマキャビン

7両編成の1号車の先頭寄りの半室は、2+1席配置のリクライニングシートを装備したグリーン車指定席です。1号車の後ろには前面展望が楽しめる「パノラマキャビン」が設置されており、客室よりも一段高い位置に木製のベンチや引き出し式テーブルがあります。特に小倉→博多間の下り列車および小倉→博多間の上り列車では、乗務員が操作する運転台の様子と前面のパノラマ風景が楽しめます。

楽しくなる車内を演出
普通車指定席・自由席

7両編成の1号車半室と2~7号車は、普通車指定席(主に1~3・4号車)と普通車自由席です。車内は動物の耳を連想させるヘッドレストが装備された2+2席配置のリクライニングシートなど、乗っていて楽しくなるデザインが採用されています。登場時は各車両のカーペットの色合いが異なるカラフルな空間でしたが、現在は白木のフローリングを使用したシックな空間となっています。

「白いソニック」の愛称がある
885系交流特急用電車

長崎本線の特急「かもめ」用として開発された振子式交流特急用電車で、後に「ソニック」増発用として2次車が登場しました。車体の塗色が白色であることから「白いかもめ」「白いソニック」の愛称があります。かつては「かもめ」用と「ソニック」用で車体の帯の色やロゴが異なりましたが、現在は両列車に共通で使用されるため、帯の色を青色に統一しています。

横3席の大型シートを装備
グリーン車指定席

6両編成の1号車の先頭寄りの半室は、横3席配置の大型リクライニングシートを装備したグリーン車指定席です。一人掛けのシートが2+1席で配置され、1次車は黒色の革張り、2次車はえんじ色の革張りとなっています。床はフローリング仕上げで、折り畳み式の木製テーブルが配置されるなど、高級感のあるしつらえとゆったりとした空間がくつろぎの旅を演出しています。

革張りシートを採用
普通車指定席・自由席

6両編成のうち1号車の半室と2~6号車が普通車指定席・自由席で、高級感にあふれた革張りのリクライニングシートを採用しています。座席はひじ掛けに収納式の木製テーブルを装備し、床はフローリング仕上げで木の温もりを感じる快適な空間となっています。なお、革張りシートを好まない方のために11編成中6編成の4~6号車、3編成の2~6号車がモケットに変更されています。

列車情報

運転日 毎日32往復(うち博多駅~中津駅間は1往復・中津駅~大分駅間は1往復・佐伯駅→博多駅は2本)
運転区間 鹿児島本線・日豊本線 博多駅~中津駅・大分駅・佐伯駅間、中津駅~大分駅間
運転時刻
  • 【下り】
    1号: 博多駅6:22発 → 大分駅8:44着
    59号: 博多駅22:05発 → 大分駅0:35着
  • 【上り】
    2号: 大分駅5:21発 → 博多駅7:49着(土曜・休日は7:46着)
    60号: 大分駅21:43発 → 博多駅23:59着

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