THE列車「ライラック」

列車と沿線の見どころ

道央の札幌と旭川を俊足で結ぶ特急列車

道央の札幌駅と道北の旭川駅を最速1時間25分で結ぶのが、789系0番台6両編成を使用した特急「ライラック」です。同区間には789系1000番台5両編成を使用した特急「カムイ」も運転されていますので、両列車を合わせると1日24往復の運転となります。789系0番台の先頭1・6号車となる運転台付近の両側は、「宗谷」「オホーツク」「上川」「空知」「旭川」「札幌」各エリアの観光素材でラッピングされています。全6編成・24種類が描かれていますので、どの列車に乗るのかも楽しみのひとつとなっています。なお、列車の愛称になっている「ライラック」は、4~5月に紫や白の香りのよい花を咲かせる落葉樹で、札幌市の木に制定されています。

札幌駅を発車した列車は、札幌の市街地を抜けると最初の停車駅となる岩見沢に到着します。ここから先は石狩平野に広がる穀倉地帯の中を快走し、美唄駅、砂川駅、そして根室本線が分岐する滝川駅、留萌本線が分岐する深川駅に停車。深川駅の手前で渡った石狩川を再び渡ると、列車は間もなく終着の旭川駅に到着します。

鉄道コンシェルジュ ミスターKのとっておき情報

先頭部分が萌黄色の789系0番台特急形電車

特急「ライラック」に使用される789系0番台6両編成は、津軽海峡線の特急「スーパー白鳥」用として開発された車両。北海道新幹線の開業により札幌エリアへと転属となり、2017(平成29)年3月4日から札幌駅~旭川駅間の特急「ライラック」に運用されています。車両の先頭部分とドア部分は、JR北海道のコーポレートカラーである萌黄色(ライトグリーン)の塗色となっています。

大型リクライニングシートのグリーン車指定席

6両編成の旭川寄り1号車の前方5列は、2+1席配置の大型リクライニングシートを装備したグリーン車指定席です。革張りシートに木製の肘掛けや可動式ヘッドレストが採用されており、ワンランク上の高級感がある上質のくつろぎ空間となっています。なお、シート背面にはコートフックとマガジンラック、チケットホルダー、足元にはフットレストが装備されています。

明るく鮮やかな色調の普通車指定席・自由席

6両編成の旭川寄りの1号車の後方4列と2号車が普通車指定席、3~6号車は普通車自由席です。旭川駅で特急「サロベツ」「大雪」と接続する4往復は、3号車が指定席となっています。2+2配置のリクライニングシートは、明るく鮮やかな色調のモケットを採用。車両によって、赤・緑と異なる配色の座席を採用し、ランダムに青色の座席を配置してアクセントとしています。

記念撮影スペースがあるライラック旭山動物園号

特急「ライラック5・38号」の1往復は、観光シーズンに特急「ライラック旭山動物園号」として運転されています。1号車のグリーン席は記念撮影用のスペースとなり、動物の着ぐるみを着用したスタッフとの記念撮影ができます。なお、同列車は1~3号車が普通車指定席、4~6号車は普通車自由席で、撮影スペースとなるためグリーン席は発売されません。

動物の自然な生態が人気の旭川市旭山動物園

特急「ライラック」の終着となる旭川駅から路線バスを利用すれば、約40分で旭川市旭山動物園に到着します。日本の動物園の最北に位置する旭山動物園は、動物の自然な生態を見せる「行動展示」を実施。自然な環境の中で自由に動き回る動物を身近に見ることができる、新しい施設が毎年のようにオープン。外国からの観光客も多く、北海道の重要な観光施設のひとつに数えられています。

【もっと先まで】旭川駅接続の稚内行き特急「サロベツ」

旭川駅の同一ホームで乗り換えることができる宗谷本線の稚内行き特急列車が、キハ261系4両編成(多客時は6両編成)の「サロベツ」(1日2往復)です。「ライラック」と同様にグリーン車が連結されており、ゆったりとくつろいで宗谷本線の旅を楽しむことができます。美しい天塩川の流れやサロベツ湿原、そして利尻富士が車窓に映し出されると、列車JR最北端に位置する稚内駅に到着します。

インフォメーション【特急「ライラック」】

◎運転日
毎日運転(1日14往復)
◎運転区間
函館本線 札幌駅~旭川駅間
◎運転時刻
【下り】1号:札幌駅6:35発→旭川駅8:00着
    41号:札幌駅20:00発→旭川駅21:25着
【上り】2号:旭川駅5:18発→札幌駅6:43着
    48号:旭川駅22:00発→札幌駅23:25着

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著者

ライター:ミスターK(結解喜幸)

1953年、東京都出身。出版社勤務を経て旅行写真作家に。鉄道や時刻表のたのしさを知り尽くした鉄道の達人。現在は地酒とつまみを追い求める「飲み鉄」にはまっている。

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