THE列車「ハウステンボス」

列車と沿線の見どころ

ハウステンボスに直行する特急列車

長崎県佐世保市のテーマパーク・ハウステンボスの玄関口として開設されたハウステンボス駅と博多駅を結ぶのが、ハウステンボス塗色の783系3両編成を使用した特急「ハウステンボス」です。1992(平成4)年3月10日にハウステンボス駅が開業し、同年3月25日から博多駅~ハウステンボス駅間を鹿児島本線・長崎本線・佐世保線経由で結ぶ485系4両編成を使用した列車が運転を開始。車体は赤色・緑色・黄色・青色をデザインしたカラフルなもので、2000(平成12)年に485系からバトンタッチした783系も同様のデザインとなりました。

博多駅を発車した列車は鹿児島本線を南下し、車窓左手にサッカースタジアムが見える鳥栖駅から分岐して長崎本線に入ります。佐賀平野を走り抜けると、長崎本線と佐世保線の分岐駅となる肥前山口駅に到着。列車は佐世保線に入り、武雄温泉駅や有田駅に停車して早岐駅に到着します。8両編成の列車は前4両の1~4号車が「ハウステンボス」、後ろ4両の5~8号車は佐世保行の「みどり」で、この駅で分割・併結が行なわれます。分割した列車が早岐駅を発車して大村線に入りますが、右手車窓に欧州の建物をモチーフとした外観のホテルが見えると終着のハウステンボス駅に到着です。

鉄道コンシェルジュ ミスターKのとっておき情報

車体中央部に乗降口 A室とB室の2室を設置

JR九州発足後、同社が初めて製作した新型車両が、「ハイパーサルーン」の愛称で呼ばれている783系交流特急形電車です。車両の中央部に乗降口・デッキを設置し、1車両をA室とB室の2つに区分したのが特徴です。これにより、編成両数の少ない列車でも旅客のニーズに合わせた客室構成ができるようになりました。

リニューアルした783系特急形電車

特急「ハウステンボス」に使用される783系4両編成は、赤色・緑色・黄色・青色をデザインしたカラフルな車体でしたが、2017年から2018年にかけて全編成がリニューアルされました。「そこはもうハウステンボス」をデザインコンセプトに、外観はオレンジ色を基調とした明るく元気なハウステンボス号を表現。車内は温もりのある木をふんだんに使ったデザインとなっています。

1号車半室に設置されたグリーン車指定席

4両編成のハウステンボス寄り1号車の前方半室は、2+1席配置の大型リクライニングシートを装備したグリーン車指定席です。天井や壁、床、ひじ掛けなどに天然木を使用した明るい雰囲気の空間で、シートモケットやカーテンにも明るく楽しい絵柄が使用されています。また、下り列車の場合は先頭車両となるため、運転台前面のパノラマ風景を楽しむことができます。

明るく楽しい雰囲気の普通車指定席・自由席

1号車の半室と2号車・3号車の半室は普通車指定席、3号車の半室と4号車は普通車自由席として使用されています。グリーン車と同様に天井や壁、床、ひじ掛けなどに天然木が使用され、自然と会話が弾むような豊かな時間と空間を表現。2+2席配置のリクライニングシートのモケットは明るく落ち着きのある絵柄が採用され、ハウステンボスへの素敵な旅を演出しています。

オランダの街並みを再現 ハウステンボス

終着のハウステンボス駅から早岐瀬戸に架かる橋を渡ると、オランダの街並みを再現したテーマパーク「ハウステンボス」のゲートに到着します。広大な敷地面積のハウステンボス内には、花畑やイルミネーション、ショー、アトラクションなどさまざまな施設があり、子供から大人まで1日中楽しめるテーマパークとなっています。

【もっと先まで】佐世保駅~長崎駅間を結ぶD&S列車「或る列車」

ラグジュアリーな空間の中、自然環境をテーマにした料理をつくり続けるシェフ、成澤由浩氏がプロデュースするスイーツのコースを味わえる至福のD&S列車です。時期によって運転区間が異なりますが、佐世保駅~長崎駅間で運転の時は、大村線沿いの大村湾の美しい海の風景を車窓に眺めながら、絶品のスイーツをいただくことができます(6~9月は久大本線で運転)。

インフォメーション【特急「ハウステンボス」】

◎運転日
毎日運転(9往復中5往復は週末や多客時などに運転)
◎運転区間
鹿児島本線・長崎本線・佐世保線・大村線 博多駅~ハウステンボス駅間
◎運転時刻
【下り】1号:博多駅7:29発→ハウステンボス駅9:22着
     17号:博多駅15:31発→ハウステンボス駅17:19着
【上り】10号:ハウステンボス駅9:46発→博多駅11:34着
     26号:ハウステンボス駅17:47発→博多駅19:35着

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著者

ライター:ミスターK(結解喜幸)

1953年、東京都出身。出版社勤務を経て旅行写真作家に。鉄道や時刻表のたのしさを知り尽くした鉄道の達人。現在は地酒とつまみを追い求める「飲み鉄」にはまっている。

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