THE列車「オホーツク」

列車と沿線の見どころ

道央エリアとオホーツク海を結ぶ特急列車

流氷が押し寄せるオホーツク海の玄関口のひとつとなる網走駅と道央エリアの札幌駅を結ぶのが、ハイデッカーグリーン車を連結したキハ183系の特急「オホーツク」です。日本の鉄道で唯一、ロシア語に由来する列車名です。2017年3月のダイヤ改正まで4往復が運転されていましたが、改正後は2往復が旭川駅~網走駅間の特急「大雪」となりました。列車はキハ183系特急形気動車の4両編成で、2号車にハイデッカー仕様のグリーン車が連結されています。

札幌駅を発車した列車は、旭川駅まで函館本線を快走します。旭川駅から新旭川駅までは宗谷本線を走り、新旭川駅から分岐して石北本線へと入ります。右手車窓に大雪山系の山並みを見ながら上川駅、自然林に囲まれた山間の風景を抜けると遠軽駅に到着します。遠軽駅ではすべての列車が進行方向を変え、終着の網走駅まで4号車が先頭になります。険しい峠道を越えて北見駅、さらに峠道を越えて左手車窓に網走湖の湖畔が見えると、列車はすぐに終着の網走駅に到着します。

鉄道コンシェルジュ ミスターKのとっておき情報

高速タイプのキハ183系特急形気動車

1981年10月の石勝線開業時に登場したのが、寒冷地の北海道向けに開発されたキハ183系特急形気動車です。その後は先頭車のスタイルを変更した増備車が登場し、さらに高速運転に対応した増備車および改造車が運転されてきました。石北本線には初期型が運用されていましたが、現在は後期型の高速タイプの車両に統一され、快適な乗り心地を楽しむことができます。

車窓が楽しめるハイデッカーグリーン車

4両編成の2号車に連結されるグリーン車指定席は、車窓の眺めがワイドに楽しめるハイデッカー仕様です。2+1配置のリクライニングシートが配置され、広々とした空間でゆったりとくつろぐことができます。茶色のシートモケットが重厚で落ち着きのある車内空間を演出しているのも魅力です。全席にパソコン用のコンセントが付いていますので、ビジネスユースにも最適です。

明るい雰囲気の普通車指定席・自由席

4両編成の1号車と3号車の1~9番席は普通車指定席、3号車の10~17番席と4号車は普通車自由席となります。3号車の自由席を利用する場合は4号車寄りの8列が自由席ですので注意が必要です。車内は2+2配置のリクライニングシートが配置されています。

旭川駅~網走駅間を結ぶ特急「大雪」

札幌駅~網走駅間の特急「オホーツク」は2往復の運転ですが、札幌駅~旭川駅間の特急「ライラック」と旭川駅の同一ホームで接続する旭川駅~網走駅間の特急「大雪」2往復が運行されています。ハイデッカーグリーン車を連結したキハ183系4両編成が使用されており、特急「オホーツク」を補完しています。昼間時間帯は特急「ライラック」+「大雪」の乗継ぎで札幌駅~網走駅間の移動ができます。

北海道の大自然が息づく知床半島

オホーツク海の南端に突き出た半島が、世界自然遺産に登録された知床です。貴重な植物が咲き誇り、北海道の野生動物が生息するところで、知床五湖をはじめ、オシンコシンの滝やカムイワッカ湯の滝、知床岬などの見どころがあります。なお、釧網本線知床斜里駅前から路線バス約50分のウトロ温泉は、知床観光の一大拠点となるところで、ホテル・旅館が建ち並んでいます。

【もっと先まで】オホーツク海と釧路湿原を車窓に走る釧網本線

釧網本線は網走駅と東釧路駅を結ぶ全長166.2キロメートルのローカル線です。網走駅~知床斜里駅間は、夏は原生花園の草花、冬はオホーツク海を埋め尽くす流氷、塘路駅~東釧路駅間は釧路湿原の四季折々の美しさの中を走り、旅情豊かな車窓を楽しめる路線です。なお、途中の藻琴駅・北浜駅・止別駅・川湯温泉駅・塘路駅の駅舎は、レストランや喫茶店、ラーメン店として使用されています。

インフォメーション【特急「オホーツク」】

◎運転日
毎日運転
◎運転区間
函館本線・宗谷本線・石北本線 札幌駅~網走駅間
◎運転時刻
【下り】1号:札幌駅6:56発→網走駅12:18着
    3号:札幌駅17:30発→網走駅23:00着
【上り】2号:網走駅5:56発→札幌駅11:18着
    4号:網走駅17:25発→札幌駅22:53着

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著者

ライター:ミスターK(結解喜幸)

1953年、東京都出身。出版社勤務を経て旅行写真作家に。鉄道や時刻表のたのしさを知り尽くした鉄道の達人。現在は地酒とつまみを追い求める「飲み鉄」にはまっている。

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