おくのほそ道

 松尾芭蕉の紀行『おくのほそ道』に登場する名生定(みょうさだ)、小黒崎(おぐろざき)、美豆(みず)の小島(こじま)などは、平安時代より風光明媚(めいび)な歌枕となった名勝地。元禄年間に芭蕉が行脚し、厳しい山越え谷越えの連続だったとも記している。鳴子温泉駅近くの「尿前(しとまえ)の関跡」から仙台との境に接する新庄領の「封人の家」へと至る旧道沿いには、関所跡や旧跡が点在し、今も往時の風情を伝えている。俳句をひねってみるのもいいかも。

おくのほそ道
交通:JR陸羽東線鳴子温泉駅下車
住所:大崎市鳴子温泉
TEL.0229-83-3441 (鳴子観光・旅館案内センター)