イラストでめぐる おすすめ駅弁たび 東日本編

日本全国津々浦々、美味しい駅弁が大集合! 『JR時刻表』で4年間駅弁の連載をしていた高梨智子氏が、東日本のおすすめ駅弁と、鉄道旅の魅力をかわいいイラストで紹介します。 駅弁は、各地の美味しいものがギュギュっと詰まった宝箱。盛り付けや容器にもこだわりがいっぱい詰まってます。 ここでしか売っていない、ここでしか味わえない、そんな駅弁を食べに旅に出よう!

この記事の目次

伝承鯵の押寿し<JR大船駅・JR鎌倉駅など>

1913(大正2)年発売の歴史ある押寿しは、鎌倉の老舗駅弁屋さんの押寿し。伝統の合わせ酢でしめているという小アジはさっぱりとした口当たりで、しっかりと握られた酢飯に合います。
鎌倉のソウルフードとしても有名で、おみやげにもおすすめです。

ご利益期待! 寺社仏閣めぐり

鎌倉といえば、江ノ電こと、江ノ島電鉄での周辺観光が人気。「のりおりくん」という1日乗車券を使えば乗り放題でおトク。藤沢駅をスタートし、途中下車しながら鎌倉までいきます。
江ノ島駅では、三姉妹の江島弁財天が祀られる江島神社を訪ねました。長谷駅では、鎌倉のシンボル・鎌倉の大仏様にお参り。

銭洗弁財天こと銭洗弁財天宇賀福神社は、鎌倉駅から少し歩いたところにあります。暗い洞穴の前に鳥居があるのが目印。洞穴を抜けると神社と「銭洗水」と呼ばれるわき水が現れます。ザルとろうそくと線香をお借りして、お参りをすませると、いざ、銭洗い!
洗ったお金が何倍にもなるのだそうで、私もお財布の中の5,000円札を洗い、大事に持って帰ろう・・・と思ったのですが、鎌倉駅で駅弁を買うのに使ってしまったのでした。

伝承鯵の押寿し

発売駅
JR大船駅・JR鎌倉駅など
ねだん
1,280円(税込)
製造元
(株)大船軒
0120-014541

のどぐろとサーモンといくらの弁当<JR新潟駅>

高級魚として名高いのどぐろの塩焼きは小さいながらも風味がよく、さらに漬け焼きのサーモン、イクラまでも入って贅沢なお弁当に仕上がっています。のどぐろは、脂がのっていてもさっぱりした上品な味わい。サーモンは濃厚で風味豊か。さらにイクラが華を添えます。
おいしい海の幸を、昆布ダシで炊いたご飯と一緒にいただきます!

〔柳都Shu*Kura〕で日本酒満喫

新潟に〔越乃Shu*Kura〕という、日本酒とコラボした列車が走っていると聞き、普段はビール党の私ですが乗車して日本酒をいただいてみることに。せっかくだから、〔越乃Shu*Kura〕のなかでも新潟を縦断する快速〔柳都Shu*Kura〕で上越妙高駅から出発!
新潟の風土をイメージしたという車両は落ち着いた雰囲気でおしゃれ。途中、海沿いの駅として人気の青海川駅に停車。停車時間にホームに出て記念撮影できます。

青海川駅を出発すると、2号車のイベントスペースから音楽が聞こえてきました。ここで地元ミュージシャンの演奏が始まりました。その後は、地元の酒蔵の方々の説明を聞きながら、お酒の試飲ができます。
飲みやすいお酒もあって、もっと飲んでみたい! と車内の利き酒コーナーへ。おつまみも購入して、幸せ気分。新潟駅に着く頃には、すっかり日本酒ファンになったのでした。
※〔越乃Shu*Kura〕は冬期運休がありますので運転日にご注意ください

〔越乃Shu*Kura〕の詳細はこちら

のどぐろとサーモンといくらの弁当

発売駅
JR新潟駅
ねだん
1,530円(税込)
製造元
神尾商事(株)神尾弁当部
0250-22-5511

イーハトーブの旅<JR新花巻駅>

宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」をモチーフにした素敵な掛け紙のひもを解くと、銀河のようにゆかりが美しくかかったご飯に色とりどりのおかずが現れます。
お肉・魚・野菜、そして甘いごま餅やごま寒天とバラエティ豊か。特に牛野菜巻はお肉が柔らかく、野菜の風味と相性ばっちり。〔SL銀河〕でのんびりいただくのにぴったりの駅弁です。

花巻の魅力に親子で満足

東京駅から東北新幹線〔はやぶさ〕で約2時間の新花巻駅。岩手県花巻市は宮沢賢治が生まれ育った地。この駅から「銀河鉄道の夜」をモチーフにした快速〔SL銀河〕に5歳の娘と一緒に乗車。
SLは、釜石線をゆっくりと4時間以上かけて進みます。レトロでロマンチックな車内は、宮沢賢治の本が読める読書コーナーやプラネタリウムもあって、本当に銀河鉄道のよう。

〔SL銀河〕の詳細はこちら

花巻には花巻温泉・鉛温泉など良質の温泉がたくさん。そのなかで、今回は湯治客が多いという大沢温泉を訪ねました。ここで娘2人と夫とも合流。
200年以上前の建物の湯治屋は、湯治で長期間宿泊する方のために炊事場があります。家族で宿泊すれば、なんだか田舎のおばあちゃんのお家に来たみたい。露天風呂は大自然を眺めながら入浴でき、泉質もGOOD!!

イーハトーブの旅

発売駅
JR新花巻駅
ねだん
1,250円(税込)
製造元
(有)あべちう
0191-23-2490

鶏めし弁当<JR秋田駅・JR大館駅>

1947(昭和22)年からのロングセラーの鶏めし。戦後すぐ、配給の米・砂糖・醤油・ゴボウをまとめて炊いたのが原型。これに戦前にあった賄いの鶏の煮付けを合わせることで誕生したのだそう。
ご飯はほんのり甘く、もちもち。甘辛な鶏の煮付けとほおばると、幸せな気持ちになれます!

秋田といったらやっぱり…!

「赤い新幹線」として、鉄道ファンにも人気のE6系秋田新幹線〔こまち〕。東京駅から最速3時間37分で秋田駅まで走ります。黄金色の普通車座席のシートの乗り心地も最高。秋田駅ではユネスコの無形文化遺産にも登録されているなまはげがお出迎え。
まず、きりたんぽ鍋、稲庭うどんなど秋田グルメを堪能。おすすめしたいのは、秋田県南部に伝わるという「豆腐カステラ」。ほんのりと甘く、しっとりとした食感で、お茶請けとしてはもちろん、醤油をつけておつまみにもなるという不思議な郷土菓子。駅ビルでも購入できます。

秋田駅から列車に乗って男鹿半島へ。男鹿線の愛称は「男鹿なまはげライン」。なまはげをイメージした赤と青の車両は、非電化区間でも電力を使って走ることができるという、地球に優しいハイテクなもの。
羽立駅から車で15分のところに、なまはげの文化に触れられる「なまはげ館」があります。館内では、男鹿の風土を体感できる資料が展示。男鹿市内各地で実際使われていた150枚を超えるなまはげ面がこちらを見る様子は圧巻。また、なまはげ館の隣にある「男鹿真山伝承館」では、古い伝統を厳粛に受け継いでいる真山地区のなまはげ行事を体感できます。

鶏めし弁当

発売駅
JR秋田駅・JR大館駅など
ねだん
900円(税込)
製造元
(株)花善
0186-43-0870

ひとくちだらけ <JR新青森駅・JR弘前駅>

青森の伝統料理やB級グルメが24種類、4cm×4cmの升にひとつずつ丁寧に入ったうれしいお弁当。このお弁当ひとつで、青森グルメを一気に楽しめます。
きれいなピンクのいなり寿司は、津軽地方の名物で、紅ショウガで色をつけていてショウガの風味もおいしい。

青函連絡船の展示にびっくり

東京駅から新青森駅へは、東北新幹線〔はやぶさ〕で、最速2時間59分。そこから在来線に乗り換えて一駅で青森駅に到着。駅前には津軽海峡が広がり、かつての北海道への玄関口の様相がうかがえます。
1988(昭和63)年まで活躍した青函連絡船「八甲田丸」を公開して青函連絡船の資料を展示している「青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸」があります。恥ずかしながら、私、この時初めて青函連絡船が列車を搭載していたことを知り、びっくり仰天だったのでした。

青森といえば連想するものは、食べ物ではりんご、そしてねぶた祭。
青森駅前には、青森の代表的なお祭り・ねぶた祭の魅力や歴史を体感できる「ねぶたの家 ワ・ラッセ」があります。お祭りで活躍したねぶたを見ることができ、お囃子を体験できるイベントも盛りだくさんです。

ひとくちだらけ

発売駅
JR新青森駅・JR弘前駅
ねだん
1,350円(税込)
製造元
つがる惣菜
0173-35-4820

この列車で行こう

大船駅に行くなら!【京浜東北線・根岸線】
運行区間:大宮駅~大船駅

E233系で運転。埼玉県・東京都・神奈川県を縦断する路線として活躍している。
大宮駅から横浜駅までが京浜東北線、横浜駅から大船駅までが根岸線。

新潟駅に行くなら!【現美新幹線】
運行区間:越後湯沢駅~新潟駅

新幹線車両の車内に、この列車のために制作された現代アートを展示している、これまでにない列車。
土日を中心に運転される。

詳細はこちら

秋田駅に行くなら!【秋田新幹線E6系こまち】
運行区間:東京駅~秋田駅

車体に使われている茜色は、なまはげの面や竿灯まつりの提灯の明かりなどをあらわしている。
「はやぶさ」と連結して、最高速度320km/hで運転。

詳細はこちら

新花巻駅・新青森駅に行くなら!【東北新幹線E5系はやぶさ・やまびこ】
運行区間:
はやぶさ 東京駅~新青森駅・新函館北斗駅
やまびこ 東京駅~仙台駅・盛岡駅

E5系車両は、グリーン車よりさらにグレードの高いサービスを提供する「グランクラス」を連結している。
※やまびこはE5系以外の車両でも運転します

詳細はこちら

著者

高梨智子

駅弁愛好家。2012~2015年には『JR時刻表』で、「それゆけ! 駅弁探偵団」を連載。これまでに食べて描いた駅弁はおよそ350個。鉄道旅と駅弁をこよなく愛する3児の母。

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