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世界遺産も隠れた旅スポットも 2泊3日で!瀬戸内でゆるり。夏の広島へ来てみんさい

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コース2|花畑に癒され岩の橋をくぐる。広島の山旅を120%満喫!

世羅高原農場では、8月3~25日にかけ「ひまわりまつり」を開催。スイカの種飛ばし大会など各種イベントや、農場で栽培した野菜の直売も人気。
TEL.0847-24-0014 9:00~17:00(ひまわりまつり期間~18:00)、広島DC期間は無休。700円

例年8月中旬~10月上旬までナシ狩りを楽しめる世羅幸水農園。9月はブドウ狩りも開催。併設の「ビルネ・ラーデン」では、同園で栽培のナシやモモなどの果実、世羅高原の特産物を販売。
TEL.0847-25-0174 8:00~17:00(夏季~18:00)、無休。ナシ狩り・ブドウ狩り1,000円

白壁やなまこ壁などが目を和ます上下のメインストリート。ほかにも、上下キリスト教会や上下代官所跡、旧田辺邸など、見どころは多い。
TEL.0847-62-3999(上下観光案内所)

1日目|世羅・上下・三次|ナシ狩りと一面のヒマワリで高原の自然を満喫!

 コース1とはうってかわり、ここで紹介するのは広島内陸部にある高原や山あいの旅。スタートは福山駅で乗り換え、福塩線でグングン北上し、備後三川駅で下車。タクシー約20分の世羅幸水農園へ向かう。同園では、いよいよ梨の最盛期(例年8月中旬~10月上旬)。季節により品種は異なるが、ナシ狩りで幸水や豊水などをいっぱい獲って、瑞々しい実にかぶりつこう!

 花好きなら、そこから北東へ約6kmの世羅高原農場へもぜひ立ち寄りたい。標高500m、約15万㎡を誇る農場には、6万㎡のヒマワリ畑があり、8月は青空にカーンと冴える黄色い花が、まぶしいほどに咲き乱れる。

 併設の農場レストランや花カフェで、バーベキューやハーブティーを堪能したら、さらに2駅北上し、情緒溢れる上下(じょうげ)の街を散策。かつては石見(いわみ)銀山からの銀の集積地で、宿場町としても栄えた上下は、白壁や格子窓が続く目抜き通り「白壁の道」や、大正時代に建てられた芝居小屋「翁座(おきなざ)」など歴史薫るスポットがいっぱいだ。

 夜は三次で一泊し、有名な鵜飼を観賞。かがり火の灯りのなか行われる伝統の漁法は、とっても幻想的だ(詳細は下記コラム)。

2日目|三次・庄原|ワインを嗜みアートにふれる……なーんて、ちょっと大人旅

 2日目も三次駅を拠点に、周辺をぶらり旅。駅からバス10分の「三次ワイナリー」は、三次ワインの製造工程をガラス越しに見学できるほか、物産館では無料試飲も。列車旅なので、気にすることなくいろいろテイスティングすべし! 甘党の人は、名物・ピオーネのソフトクリームで涼をとろう。

 物産館で土産のワインをGETしたら、奥田元宋(げんそう)・小由女(さゆめ)美術館で芸術鑑賞。館内には三次市出身の日本画家・元宋と、その夫人である人形作家・小由女の作品を常設展示するほか、8月25日までは特別展「みんな大好き! ノンタン展」もやっているので大人だけでも家族連れでも満喫できる。

 三次で目いっぱい遊んだら、芸備線で進路を東へ。東城で降りたら、徒歩20分の道の駅「遊YOUさろん東城」でお買いもの。名物の特製そば饅頭を買い食いするもよし、お通りそばやヒバこんにゃくを土産に購入するもよし。地の味覚に触れた後は、送迎バスで「休暇村帝釈峡」に向かい、一泊。露天風呂で汗を流したら、カキフライややワニ(サメ)料理など約50種のメニューが並ぶ「広島ぶちうま」バイキングに舌鼓を打とう。

(左)「三次ワイナリー」併設の「喫茶ヴァイン」では三次産野菜を使った各種洋食を味わえるほか、ピオーネソフトクリーム300円も人気。(右)専用のブドウ園で栽培したブドウを使い、工場でワインを製造。
TEL.0824-64-0200 物産館9:30~18:00、第二水曜休。見学無料

奥田元宋・小由女美術館のロビーからは、夕暮れ時、窓外に山際から月が出ようとする景観を望める。元宋の作品「待月」を再現しており「日本で一番、月が美しく見える美術館」の呼び声も。レストランや茶室も併設。
TEL.0824-65-0010 9:30~17:00(満月の夜は~21:00)、第二水曜休(8月は無休)。常設展800円

帝釈峡のほぼ中央に位置する、緑に囲まれた「休暇村 帝釈峡」。温泉ではないが中国山地を望む絶景露天風呂やテラスなどで、大自然を満喫しよう。
TEL.08477-2-3110 日帰り入浴400円(11:00~22:00、平日は14:00~)

渓水の浸食作用によってできた雄橋は、高さ40m、長さ90m、幅19mで日本一大きい天然橋。かつて、備後路を往来する人々が使用していた形跡も残る。
TEL.08477-2-0525(帝釈峡観光協会)

紺碧の湖面に真っ赤な橋が映える、全長8kmの神龍湖。4月~12月上旬まで、9:00~16:30の間の30分ごとに遊覧船が運航するので(1000円)、断崖や奇岩を湖上から観賞できる。紅葉の名所としても有名。
TEL.0847-85-2201(神石高原町観光協会)

8月31日、9月1・7・8日に、芸備線広島~三次間を一往復する「リバイバルトレイン 急行ちどり」。かつて芸備線を疾走した列車の懐かしい配色を再現! 広島10:55発~三次12:10着、三次13:06発~広島14:18着。急行券と指定席券で片道計2,520円。※写真はイメージです

3日目|庄原|岩の天然橋に奥深い洞窟国指定の名勝でプチ冒険

 最終日は、お待ちかねの帝釈峡冒険だ。国定公園である帝釈峡は、中国山地のほぼ中央に位置し、帝釈川の浸食で生まれた約18kmにも及ぶ美しい峡谷。上帝釈エリアの清流沿いの道を散策すると約5分で奥行き約200m白雲洞(鍾乳洞)に到着する。そこから徒歩15分、世界三大天然橋に数えられる雄橋(おんばし)が、帝釈峡のハイライト! 高さ40mの巨大な岩盤の下部を流れる渓水が長い年月をかけ貫通させた橋は、ゴツゴツ感がド迫力! ほかにも3つの橋を渡って一周できる神龍湖や白い流れが涼しげな断魚渓(だんぎょけい)など、さまざまな自然美に触れあえる。

 東城駅に戻ったら、徒歩30分の「東城温泉・リフレッシュハウス東城」で冒険の汗を流そう。露天風呂や大浴場で旅の疲れを癒したら、ついにせつない帰り支度。日時が合えば、三次からレトロな「急行ちどり」に乗って、最後まで列車旅を満喫しよう。

この期間限定イベントに注目!「いつやるの? 今でしょ!」三次の鵜飼

6月~8月にかけ、ほぼ毎夜開催される三次の鵜飼は、全国では珍しい白い鵜による鵜飼いが見られる。戦国時代、毛利氏との戦に敗れた尼子軍の落武者が始めたとされており。その歴史は古い。かがり火が川面に映る幻想的な世界のなか、一度に最大8羽の鵜を操る鵜匠の技を、遊覧船から観賞あれ!
TEL.0824-63-9268(三次市観光協会)。19:45~(約1時間)、7月20日と悪天候の場合休。2,500円〜。要予約

観光の問合せ

文・構成=鈴木健太
写真協力=JR西日本、広島県、世羅高原農場、広島三次ワイナリー
※掲載されているデータは2013年8月現在のものです。

のんびり広島、ゆるり旅
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