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伝統 自然 建築 風土 食|日本人なら行ってみたい あの場所へ|THE定番・極上旅|vol.1 ラベンダー畑&ガーデン 花盛り 初夏の富良野へ[北海道富良野〜十勝〜旭川]
LAVENDER <濃紫早咲> LAVENDER <上富良野町 深山峠> LAVENDER <中富良野町 ファーム富田> TRAIN <富良野美瑛ノロッコ号> TRAIN <富良野美瑛ノロッコ号> TRAIN <富良野美瑛ノロッコ号> GARDEN <上野ファーム>
GARDEN <十勝千年の森> FESTIVAL  <ふらの北海へそ祭り>  FESTIVAL  <旭川夏祭り>  
STAY <フラノ寶亭留>
STAY <フラノ寶亭留>
STAY <ラビスタ大雪山> STAY <ラビスタ大雪山> GOULMET <江丹別町そば畑> 
GOULEMET <フラノマルシェ>
GOULEMET <フラノマルシェ>
GOULEMET <フラノマルシェ>
GOULEMET <フラノマルシェ>
OPTION <旭山動物園>
01/20

LAVENDER
<濃紫早咲>

7~8月にかけ、北海道の大地を紫に染めるラベンダー。地中海原産であるが、この「濃紫早咲(のうしはやざき)」は日本で改良された品種。名前のとおり7月上旬ごろの早咲きで、開花時よりつぼみのときの青紫が濃い。
ラベンダーは草花と思われがちだが、実は低木。

02/20

LAVENDER
<上富良野町 深山峠>

気温が低く、乾燥した土地を好むラベンダーにとって、北海道の気候は理想的。この深山峠からは十勝岳連峰と大雪山系、「パッチワーク」と表現される美瑛の美しい丘をパノラマ状に一望できる。「景観を損ねる」と反対運動も起きた地上50mの観覧車も運行中。

03/20

LAVENDER
中富良野町 ファーム富田

香料作物としてのラベンダーが安価な海外産に押され、一気に衰退へとむかった70年代。ポプリなどを販売することでラベンダー畑を守ったことが今日の人気につながった。ファーム富田ではその後、独自の製法による香水やせっけんも販売。1990年には南フランスのラベンダー生産者組織からラベンダー栽培の功労者に贈られる称号「オートプロヴァンス・ラベンダー修道騎士」が授与された。

04/20

TRAIN
富良野・美瑛ノロッコ号

富良野線(旭川~富良野間)を夏季限定で走るトロッコ列車。1日3往復。

05/20

TRAIN
富良野・美瑛ノロッコ号

開放的でくつろげる車内。トロッコ運行15周年記念ラベルの地ビールも販売されており、お見逃しなく。

06/20

TRAIN
富良野・美瑛ノロッコ号

期間限定開業の臨時駅「ラベンダー畑駅」は、「ファーム富田」まで徒歩7分、富良野・美瑛ノロッコ号のみが停車するのでぜひ利用したい。

07/20

GARDEN
十勝千年の森

日高山脈のふもと、東京ドーム85個分という圧倒的なスケールの中、英国のガーデンデザイナーズ協会から「最も美しい庭」と称賛されたガーデンを併せ持つ。1000本のオーガニック・ローズが咲き誇る様は圧巻。

北海道ガーデン街道

08/20

GARDEN
上野ファーム

英国式をベースに北海道ならではの庭園を造り上げている「上野ファーム」。ローズプロジェクトでは、新品種を加えた200本以上のバラと宿根草とのバラエティ豊かな組み合わせが楽しめる。

北海道ガーデン街道

09/20

FESTIVAL
ふらの北海へそ祭り> 

道央に位置し、「北海道のへそ」といわれる富良野市。それに由来する「ふらの北海へそ祭り」は今年で45回を迎える。7月28日(日)・29日(月)両日の19~20時、JR富良野駅近くの新相生商店街で繰り広げられる「へそ踊り大会」は爆笑必至! 

10/20

FESTIVAL
旭川夏祭り

雪祭りだけじゃない、北海道は夏もさまざまな祭りで盛り上がる。「旭川夏祭り」では8月2日(金)19時45分~20時45分(荒天の場合、翌日順延)、花火も打ち上げられる。会場であるリベライン旭川パークはライトアップされた夜景の美しさでも人気。

11/20

STAY
フラノ寶亭留

3万5000坪という敷地に設けられた客室は25室。すべての客室から眺められる庭、7月上旬には約5000株のラベンダーが咲き誇る。温泉は活火山でもある十勝岳の恵みの食塩泉。1泊2食23,625円~(平日2名利用時の1名料金)。

12/20

STAY
フラノ寶亭留

 

13/20

STAY
ラビスタ大雪山

大雪山連峰の主峰・旭岳を仰ぎ見て建つ。自然との一体感が楽しめる温泉は旭岳の天然温泉かけ流し。1泊2食 18,000円~(平日2名利用時の1名料金)。旭山動物園にも近く、入園券付プランもある。

14/20

STAY
ラビスタ大雪山

 

15/20

GOULMET
 <江丹別町そば畑> 

そば作付面積の国内第3位を誇る旭川市。中でも冬にはマイナス36℃を記録し、70℃にも及ぶ激しい寒暖差で知られる江丹別町のそばは品質の高さを誇り、東京の老舗そば店でも使われる一大ブランド。7月には6mmほどの小さな白い花が見頃となる。

16/20

GOULEMET
フラノマルシェ

「富良野のおいしさ大集合!」を合言葉に、とれたての新鮮野菜や名産品を使ったスイーツ、お土産物が大集結。

17/20

GOULEMET
 <フラノマルシェ

 

18/20

GOULEMET
フラノマルシェ

 

19/20

GOULEMET
フラノマルシェ

ハスカップの実を使ったさわやかな「ハスカップソーダ」(Mサイズ380円)は人気。ビタミンC、アントシアニン、カルシウムが豊富に含まれ、「不老長寿の秘薬」ともされるハスカップ、この機会にぜひ味わいたい。

20/20

OPTION
旭山動物園

もはや日本中に知らない人はいないといっていい有名動物園。7月1日は46回目の開園記念日。イベント盛りだくさんの特別な一日に。また8月11~15日は「夜の動物園 動物園星まつり」と題し、夜の旭山動物園が楽しめる特別期間になっている。

※自動表示のほか、スライド左右にマウスを置くと表示する矢印をクリックすると前後の画像へ移動します。

ラベンダーだけじゃない! 初夏の北海道は花盛り

 梅雨真っ盛りの日本列島。そんな中、唯一さわやかな風が吹き抜ける場所といえば……そう、北海道! しかも7月8月は、ラベンダーの見頃となります。美瑛から富良野市へと続く国道237号線沿いにはラベンダー園が密集。紫の花が一面に広がる景色は70年代後半から多くの人々を魅了し続けています。
 その富良野ラベンダーの歴史は、今から60年ほど前に始まります。北海道がラベンダー栽培に適していることを知った香料会社が直営のラベンダー農場を開いたことから、上富良野町・東中区の農家たちもラベンダー栽培に着手。次々と周辺に広まっていったのだとか。この時期はそんなラベンダーを楽しむための臨時列車「特急フラノラベンダーエクスプレス」(札幌~富良野)、「富良野・美瑛ノロッコ号」(旭川~富良野)も運行。その美しい景色を心ゆくまで堪能できます。 

 一方、旭川から富良野を抜け、帯広、十勝へと続く道は「北海道ガーデン街道」と呼ばれます。海外からも高い評価を得る庭園やTVドラマ『風のガーデン』の舞台となった庭園など、個性豊かな7つの庭園が点在する街道なのです。こちらでは、7月から9月上旬にかけて、バラが見頃。北海道の気候にあった品種が選ばれたバラは、その色、香りなど世界トップクラスのクオリティーを誇ります。「ローズプロジェクト2013」が開催されるこの夏は、各庭園それぞれに趣向を凝らしたバラが人々の訪れを待ちわびています。

 この街道沿いにはさらなるお楽しみも。農業・酪農体験のできる施設、ワイナリーなどが集まる「食いしん坊街道」でもあるのです。花のガーデンを楽しみつつ、新鮮野菜や乳製品、ワインなども味わい購入し放題です。
 とにかく、この時期の北海道は希少品種のメロン「ルピアレッド」をはじめ、とうもろこし、トマト、じゃがいもなど、おいしいものがてんこ盛り。『フラノ寶亭留(ホテル)』、『ラビスタ大雪山』など、ゆったりと旅の疲れが癒せる極上宿では地元食材を使ったディナーも好評。雄大な自然に包まれながら、旬の味覚を味わい尽くす贅沢に浸れます。
 また、そばの花の見頃も7月。「江丹別そば」で有名な江丹別町では7月、おいしいそばとともにそばの可憐な白い花が楽しめます。
 花も団子も楽しめる、初夏の北海道にさあ出かけましょう!

写真提供=あさひかわ観光フォトライブラリー上川総合振興局、フラノ寶亭留、
ラビスタ大雪山、フラノマルシェ、北海道無料素材写真集 DO PHOTOJR北海道
※掲載されているデータは2013年6月現在のものです。
THE定番・極上旅

文= 秦 まゆな  (はた・まゆな)

PROFILE
日本文化コンシェルジュ、文筆家。歴史と伝統文化に裏打ちされた、真の日本の楽しみ方を提唱すべく、日本全国を駆け回り中。その土地ならではの食、酒、温泉、祭りが大好物。
著書『日本の神話と神様手帖 あなたにつながる八百萬の神々』(マイナビ) 。
ブログ『秦まゆなの日本ときめき生活』も更新中

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