知床|北海道/平成17年登録/自然遺産|シベリアからの流氷が“海と山の命の連鎖”をもたらす

ツノのようにオホーツク海に突き出す知床半島とその沿岸海域が登録地域。冬、知床に接岸する流氷は栄養分を運び込み、プランクトンを養う。海の栄養をたっぷり蓄えたサケの仲間が川を遡上し、山の生き物のエサとなり、森を豊かにしていく。そんな「海洋生態系と陸上生態系の相互作用」が高く評価された。また、シレトコスミレやシマフクロウ・オオワシ・オジロワシなどの固有種や絶滅危惧種をはじめとした生物多様性も登録の要因。

知床五湖やフレペの滝など代表的景勝地を散策すれば動物に出会えることも多々あるし、ヒグマの爪跡、エゾシカがツノを研いだ跡など、動物の息吹をそこかしこで感じられる。

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問合せ・詳細:

知床斜里町観光協会 TEL.0152-22-2125

知床羅臼町観光協会 TEL.0153-87-3360

主なアクセス:JR釧網本線知床斜里駅からバスで約1時間20分の知床五湖下車等

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豊かな自然が広がる知床五湖の風景
命の連鎖の源となる流氷
写真提供:知床斜里町観光協会
※掲載されているデータは平成24年6月現在のものです。
※月刊『旅の手帖』2011年6月号より転載、再構成。