屋久島|鹿児島県/平成5年登録/自然遺産|日本の自然の縮図を見られる島 屋久杉の森が太古の記憶を伝える

大隅(おおすみ)半島の南洋上に位置する屋久島は、亜熱帯の海に浮かびながら、九州最高峰の宮之浦岳(1936m)を筆頭に1000m級の山々が連なり、山頂付近の気候は北海道とほぼ同様。つまり、標高ごとに全国各地の気候が展開され、日本列島の植生すべてを島内で見ることができる。そんな標高による連続植生や屋久杉を含む生態系の特異な景観などが評価され、世界遺産登録に至った。

登録要因のひとつとなった屋久杉とは、島に自生するスギのうち樹齢1000年以上のものを指す(それ以下のスギは地元では「小杉」と呼ばれる)。なかでも名高い縄文杉は、発見された当初の樹齢7200年説は否定視されているものの、その風格はまさに縄文時代から生き続けてきたことを思わせる。

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問合せ・詳細:屋久島観光協会 TEL.0997-49-4010

主なアクセス:九州新幹線鹿児島中央駅から車で15分の鹿児島本港よりジェットフォイルで1時間45分~3時間等

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スギとしては日本で一番太い縄文杉
神秘的な雰囲気を醸す白谷雲水峡

写真提供:公益社団法人 鹿児島県観光連盟
※掲載されているデータは平成24年6月現在のものです。
※月刊『旅の手帖』2011年6月号より転載、再構成。