小笠原諸島|東京都/平成23年登録/自然遺産|日本列島から遠く離れた海洋島 独自の進化を遂げた固有種の宝庫

「東洋のガラパゴス」と呼ばれる小笠原諸島。世界遺産登録の基準となる「地形・地質」「生態系」「生物多様性」「自然景観」のうち、「生態系」が合致。限られた面積の島の中で、固有種の多さと、同じ種類の生物が環境の違いに適応して多系統に進化する「適応放散」の多さが評価され、世界遺産に登録された。

日本列島から1000km離れ、隔離された海洋島であるため、独自の進化を遂げた固有種の動植物が多く、なかでも陸産貝類(カタツムリの仲間)は、小笠原諸島に生息する100種のうち94%が固有種で、現在も新種が発見されているそうだ。また、絶滅に瀕している世界的に希少な動植物類の重要な生息地でもある。

海に関する魅力的なアクティビティも豊富な小笠原諸島。訪れた際は、ボニンブルーと呼ばれる紺碧の海や、ホエールウォッチングなどもぜひ体験したい。

データ

問合せ・詳細:小笠原村観光協会 TEL.04998-2-2587

主なアクセス:JR山手線浜松町駅から徒歩7~10分の竹芝桟橋より船で約25時間30分

青い海が美しい父島南部の風景
勢いの良いジャンプを見せるザトウクジラ

写真提供:環境省、小笠原ホエールウォッチング協会
※掲載されているデータは平成24年6月現在のものです。
※月刊『旅の手帖』2011年6月号より転載、再構成。