古都奈良の文化財|奈良県/平成10年登録/文化遺産|1300年前の都のおもかげが残る奈良

和銅3年(710)、平城京が置かれ、奈良時代の幕が開ける。日本社会の文化は中国や朝鮮に学びながら奈良時代に礎が築かれた。その最原点たる平城宮跡は、遺構が良好な状態で保存されるとともに、朱雀門や東院庭園などが復元され、往時のおもかげを偲ばせる。

さらに、東大寺・興福寺・春日大社・元興(がんごう)寺・薬師寺・唐招提寺・春日山原始林の計8資産が世界遺産に登録。宮殿遺跡と都に計画的に建設された木造建築群が当時の姿をそのまま伝えている例は東アジアで他になく、建造物群と自然の山や森とが一体となった文化的景観が守られている点などが評価された。

奈良の文化財の大きな特徴である社寺と自然の山をたっぷり歩いてみたい。

データ

問合せ:奈良市観光センター TEL.0742-22-3900
詳細:
奈良市観光協会公式ホームページ
主なアクセス:
JR奈良線奈良駅からバス等

データ

昭和51年に再建された薬師寺金堂
木々の中に建つ興福寺の伽藍
写真提供:一般財団法人 奈良県ビジターズビューロー(写真:矢野建彦)
※掲載されているデータは平成24年6月現在のものです。
※月刊『旅の手帖』2011年6月号より転載、再構成。