飛騨路の風景をワイドな車窓で堪能
車窓の風景をより楽しめるよう、座席の位置を高くして窓の天地を広げたワイドビュー車両キハ85系気動車を使用するのが、高山本線の特急「ひだ」です。高山本線沿線には飛騨川沿いの景勝地が数多くあり、春は桜、初夏は新緑、秋は紅葉、冬は銀世界と、四季折々の美しい風景を楽しむことができます。鵜沼(うぬま)駅~坂祝(さかほぎ)駅間を流れる木曽川にはじまり、上麻生(かみあそう)駅~白川口(しらかわぐち)駅間の「飛水峡」や飛騨金山(ひだかなやま)駅~下呂(げろ)駅間に見える渓谷「中山七里(なかやましちり)」など、息つく暇もないほどに見どころが次々と現れます。
また、沿線には天下の名湯「下呂温泉」や飛騨の小京都「高山」などの観光スポットがあるほか、高山駅からバスに乗り換えれば、奥飛騨温泉郷や世界遺産「白川郷・五箇山(しらかわごう・ごかやま)の合掌造り集落」をめぐることもできます。
※特急「ひだ」は2022年7月1日より、新型車両HC85系でも運行しています。HC85系についてはこちらをご覧ください。
鉄道コンシェルジュ ミスターKのとっておき情報
前面展望も楽しめる「ワイドビュー車両」使用!
名古屋駅始発の下り列車は1号車を先頭に走りますが、途中の岐阜駅から進行方向を変えて高山本線に入ります。富山行きは10号車のグリーン車、高山行きは4号車(ひだ5・16号は8号車、多客期は増結による号車変更がある)の普通車指定席が先頭です。グリーン車は1列目のABC席、普通車は1列目のABCD席が最前列の特等席になります。
眺望確保の座席を設置 車窓の風景がより楽しめる!
側面の窓からの眺望を確保するため、座席部分の床は通路よりも20cm程度高くなっています。窓の寸法も通常の車両より天地が広く、ワイドビュー車両ならではの開放感溢れる車窓風景を楽しめます。なお、通路との段差をなくしたバリアフリー対応の座席およびトイレが設置されていますので、車いすでの利用も安心です。
富山駅始発の列車では高山駅から自由席車が増える!
特急「ひだ」は指定席の利用が快適ですが、指定席券を確保できなかった場合は自由席となります。高山駅から上りの始発列車に乗車する場合、早めにホームで並ぶことで1号車(ひだ16号は5号車)の自由席を狙えます。なお、一日4本運転する富山駅始発の列車でも高山駅から自由席車1両が連結されますので、早めに並ぶのがおススメです。
大阪駅~高山駅間で乗り換えなし 「ひだ25・36号」が便利!
特急「ひだ」の始終着駅は基本的に名古屋駅ですが、関西方面から飛騨路の旅に便利な大阪駅発着が一日1往復運転されています。往路は大阪駅7:58(土曜・休日は8:02)発→高山駅12:24着、復路は高山駅15:33発→大阪駅19:50着です。新大阪駅にも停車しますので、岡山・広島方面から新幹線を乗り継いで利用することもできます。
個人でもグループでもお得な「飛騨路フリーきっぷ」
高山本線飛騨金山(ひだかなやま)駅~飛騨古川駅間が3日間乗り降り自由となるきっぷ。特急乗車駅からフリー区間までの往復は特急列車の普通車指定席、フリー区間内では特急列車と快速・普通列車の普通車自由席が利用できます。なお、濃飛バスの白川郷線バス往復乗車券または高山&新穂高フリー乗車券付きの「レール&バスコース」と、タクシー乗車券付きの「レール&タクシーコース」があります。
「飛騨路フリーきっぷ」を使ったおトクな旅のモデルコースを見る
期間限定発売「世界遺産 白川郷・五箇山フリーきっぷ」
高山本線高山駅~富山駅間や北陸新幹線富山駅~金沢駅間、氷見線、城端線、一部の鉄道線・バス路線が3日間乗り降り自由となるきっぷ。名古屋駅からフリー区間までの往復または片道に特急「ひだ」号の普通車指定席が利用でき、フリー区間内では北陸新幹線やJRの特急列車と普通列車の普通車自由席、白川郷・五箇山をめぐる「世界遺産バス」などが利用できます。
列車情報
運転日 | 毎日10往復 |
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運転区間 | 東海道本線・高山本線 名古屋駅・大阪駅~高山駅・飛驒古川駅・富山駅 |
運転時刻 |
【下り】 1号:名古屋駅7:43発→高山駅10:16着 3号:名古屋駅8:43発→高山駅10:58着→富山駅12:31着 19号:名古屋駅20:17発→高山駅22:49着 【上り】 2号:高山駅6:46発→名古屋駅9:12着 6号:富山駅7:58発→高山駅9:38発→名古屋駅12:04着 20号:富山駅17:14発→高山駅18:48発→名古屋駅21:03着 |
著者紹介
- ※文/ミスターK(結解喜幸)
- ※写真/高山市, SONIC RAIL GARDEN, シナイからのツーリスト
- ※掲載されているデータは2022年3月12日現在のものです。
- ※運転日・運転区間等は変更となる場合があります。