トレたび JRグループ協力

2019.02.06旅行この路線で行こう! 岡山編 津山線の旅

どこまでも続く日本の原風景に癒やされながら春の息吹を感じる岡山・津山線の旅

津山線は、岡山駅~津山駅を結ぶ全長58.7キロメートルのローカル線。
車窓からは旭川や山里が織りなすのどかな景色が続き、どこか懐かしさを感じる日本の原風景に心が和む。
日本の棚田百選の一つ「北庄棚田」や吉井川沿いの「奥津温泉」など、ノスタルジックな癒やしスポットも魅力。
ひと足早く春の訪れを探しに、自然豊かな津山線の旅へ出掛けよう。
※写真は小原(おばら)駅付近

津山線路線図


津山線おすすめスポット情報

岡ビル市場

地元の新鮮な食材がそろう〝岡山の台所


岡山で唯一の小売市場。1946(昭和21)年に前身となる「岡山マーケット」が誕生したのが始まり。早朝から威勢のいい声が飛び交い、活気あふれる場内には、青果店や鮮魚店、精肉店、惣菜店など約30店舗がずらり。乾物や漬物などもそろうので、土産品選びにもぴったり。喫茶店やラーメン店などの飲食店もある。


岡ビル市場

●交通アクセス
岡山駅から徒歩約5分
●URL
http://www.okabiru-ichiba.com/

岡山後楽園

江戸時代から受け継がれる庭園美


1700(元禄13)年、岡山藩主・池田綱政(つなまさ)の命により築かれた大名庭園。水戸の偕楽園、金沢の兼六園と並び日本三名園とも称されている。約13ヘクタールの広大な園内には藩主の居間であった延養亭をはじめ、茶室や能舞台などを配置。1952(昭和27)年に特別名勝に指定され、歴史的文化遺産として受け継がれている。


岡山後楽園

●交通アクセス
岡山駅から徒歩約25分
●URL
https://okayama-korakuen.jp/

岡山シティミュージアム

「岡山の歴史と今」を未来に伝える


「岡山の歴史と今、誇りを記録・保存し、展示・発信する」をコンセプトに、歴史や美術に加え自然や人々の営みなどを中心に、地域の誇りとなるものを次世代に伝えている博物館。2019年2月19日~3月31日には「木梨憲武展」を開催。ロンドンで披露された新作を中心に、絵画やドローイング、映像、オブジェなど、150点以上の作品が展示される。


岡山シティミュージアム

●交通アクセス
岡山駅から徒歩約2分
●URL
http://www.city.okayama.jp/okayama-city-museum/

岡山城

黒い下見板張りの外観が美しい「烏城」


1597(慶長2)年、豊臣五大老の一人、宇喜多秀家(うきた ひでいえ)が築城。黒い下見板張りの外観から、「烏城(うじょう)」とも呼ばれる。3層6階の天守閣は1966(昭和41)年に再建されたもので、内部には城主の間などを復元。当時の刀や甲冑などが展示されている。6階の展望室からは、眼下の旭川や岡山後楽園など、岡山市街が一望できる。


岡山城

●交通アクセス
岡山駅から徒歩約25分
●URL
https://okayama-kanko.net/ujo/

最上稲荷

日本三大稲荷のひとつとして知られる古寺


羽柴秀吉(豊臣秀吉)の奇策、水攻めの主戦場となった備中高松城址の北部、龍王山に立地。京都の伏見、愛知の豊川と並ぶ日本三大稲荷のひとつで752(天平勝宝4)年、報恩大師により創建されたと伝わる。明治の神仏分離令の際には、特別に神仏習合の祭祀形態が許された神仏習合の霊地。境内に縁切り、縁結びの両方の神様が祀られている。


最上稲荷

●交通アクセス
岡山駅から車約20分
●URL
https://inari.ne.jp/

夢二郷土美術館

大正ロマンの世界を描いた夢二の作品を展示


大正時代に活躍した岡山出身の画家・竹久夢二の作品を展示する美術館。代表作「立田姫」などの肉筆画をはじめ、本の挿絵や雑誌の表紙絵など隋一を誇る所蔵作品約3000点の中から約100点を常設展示している。2017年にリニューアルされ、展示室兼カフェ「artcafe夢二」やお庭番ねこ〝黑の助〟のキャラクターグッズが登場。


夢二郷土美術館

●交通アクセス
岡山駅から車約10分
●URL
https://yumeji-art-museum.com/

招き猫美術館

サイズや表情の異なる約700点の招き猫は圧巻


館長たちが全国各地から収集した招き猫約700点を展示。近年は福を呼ぶパワースポットとして注目を集め、開運を求めて多くの人が訪れる。黒と白の巨大な2体の招き猫が鎮座する参拝スポット「福寿横丁」、招き猫の置き物やポストカードなどのお土産を購入できるミュージアムショップもある。オリジナルの招き猫が作れる絵付け体験も好評。


招き猫美術館

●交通アクセス
備前原(びぜんはら)駅から車約10分
●URL
http://manekineko-m.jp/

八幡温泉郷 たけべ八幡温泉

旭川のせせらぎを感じながらゆったり入浴


豊かな自然に囲まれた旭川沿いにある日帰り温泉施設。大浴場には、源泉掛け流しの浴槽や身を横たえて入る寝湯、サウナ、露天風呂などがある。泉質がアルカリ性単純温泉の湯は、ぬるめで柔らかな肌触り。川のせせらぎを感じながらゆったりとくつろげる。家族風呂や足湯、地元の食材を使ったレストラン、簡易宿泊施設もある。


八幡温泉郷 たけべ八幡温泉

●交通アクセス
福渡(ふくわたり)駅から徒歩約20分
●URL
https://www.yahataonsen.jp/

ヨーグルト工房

地元産牛乳100パーセントの無添加ヨーグルトを製造販売


地元・建部町産の搾りたて牛乳を100パーセント使用し、独自の乳酸菌を配合した無添加ヨーグルトを製造する「建部ヨーグルト」の工房。併設の売店・喫茶コーナーでは、自慢のヨーグルト製品を販売。ヨーグルト入りのソフトクリームやパフェもあり、さっぱりとした味わいが人気。店内ではガラス越しにヨーグルトの製造工程の見学もできる。


ヨーグルト工房

●交通アクセス
福渡駅から徒歩約20分
●URL
https://www.takebeyouguruto.com/

そば処 小川柳

植物の繊維をつなぎに使った十割そば


自家栽培を含む県産のそばの実を石臼で殻ごとひいたそば粉を使用。小麦粉は使わず、オヤマボクチという植物の繊維をつなぎに使った十割のぼくちそばを提供している。〝幻のそば〟とも呼ばれ、強いコシと豊かな香りが秀逸。1日かけて丁寧に水出ししたイリコやかつお節で作るまろやかなつゆが、そばの風味を引き立てている。


そば処 小川柳

●交通アクセス
弓削(ゆげ)駅から徒歩約12分
●URL
https://www.town.kumenan.lg.jp/industry_business/syoukou/seikatu_kigyou/gourmet/kosenryu.html

道の駅 くめなん

特産のユズを使った加工品や食事が充実


「おみやげ処」には、久米南町特産のユズを使った加工品が充実している。併設の「レストラン かっぱの杜」では、ゆず塩ラーメンが好評。魚介や野菜をじっくり煮込んで作るスープは、さっぱりとした優しい味わい。好みでユズ果汁をかけると、爽やかな香りがふわりと広がる。トッピングされた自家製チャーシューも美味。


道の駅 くめなん

●交通アクセス
弓削駅から徒歩約25分
●URL
https://rs-kumenan.com/

北庄棚田

古き良き日本の農村風景が広がる


山間部にある久米南町北庄地区は、すり鉢状の急傾斜地の底から水田が積み上げられた棚田地域。日本の棚田百選の一つに選ばれており、毎年上質な棚田米が育まれている。広さ88ヘクタールと日本一の面積を誇り、約2700枚の水田が連なる様子は圧巻。古き良き日本の農村風景が残り、四季折々に表情を変える美しい景色を求めて多くの人が訪れる。


北庄棚田

●交通アクセス
誕生寺駅から徒歩約53分
●URL
https://www.town.kumenan.lg.jp/sightseeing_event/sightseeing/tanada.html

とっきりさま(時切稲荷神社)

失くした物や恋がきっと見つかる


地元で〝とっきりさま〟の愛称で親しまれてきた時切稲荷神社。失くし物の神様として知られ、「○年○月○日までに○○を見つけてほしい」と時を決めてお願いすると失くしたものが戻ってくると伝わる。2018年秋のリニューアル後、失恋した人を応援する神社として全国で話題に。徒歩約5分の誕生寺で、とっきりさまの御朱印をもらうことができる。


とっきりさま(時切稲荷神社)

●交通アクセス
誕生寺駅から徒歩約10分
●URL
https://www.town.kumenan.lg.jp/sightseeing_event/sightseeing/tokkirisama.html

美作 誕生寺

法然上人生誕の地に立つ由緒正しい寺院


1193(建久4)年、浄土宗の開祖・法然上人の生家跡に建立された寺院。境内には法然上人の生い立ちや奇譚(きたん)を伝える聖跡があり、全国から信仰を集めている。建築物としての価値も高い山門や本堂(御影堂)は国指定重要文化財。毎年4月の第3日曜には、日本三大練供養の一つである伝統行事「二十五菩薩練供養会式大法要」が行われる。


美作 誕生寺

●交通アクセス
誕生寺駅から徒歩約10分
●URL
http://www.tanjoji.or.jp/

食堂かめっち。

地元の食材を生かした卵かけご飯専門店


西日本最大級を誇る養鶏場や日本の棚田百選に選ばれている棚田がある美咲町で、卵かけご飯の先駆けとして約10年前にオープン。全国から多くの人が訪れ、行列が絶えない人気店。看板メニューは、棚田米の白ご飯に地元の新鮮卵をかけて食べる「黄福定食」。卵とご飯はお代わり自由。「美咲・どん」や「黄福のオムレツ」なども人気。


食堂かめっち。

●交通アクセス
亀甲(かめのこう)駅から徒歩約15分
●URL
https://kamechi.net/

奥津温泉

〝美人の湯〟の名物「足踏み洗濯」


山々に囲まれた自然豊かな温泉街。吉井川沿いに老舗旅館や民宿が立ち並び、古くから文人墨客に愛されてきた。美肌効果が期待できることから、〝美人の湯〟とも称される。3月上旬~12月上旬の毎週日曜、祝日は、朝8時30分から奥津橋のたもとで実施される観光客用の「足踏み洗濯」は古くから地元に伝わる習慣が名物化したもの。


奥津温泉

●交通アクセス
津山駅から車約40分
●URL
https://www.okayama-kanko.jp/spot/11729

城東町並み

江戸時代の城下町風情を色濃く残す


津山城跡から旧出雲街道沿いにわたり、なまこ壁や防火用の袖壁、卯建(うだつ)のある町家が立ち並び、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されている。幕末の洋学者・箕作阮甫(みつくりげんぽ)の生家を解体復元した国の史跡「箕作阮甫旧宅」や、広大な敷地に主屋や庭園を配した旧梶村家住宅「城東むかし町家」など、見どころも多い。


城東町並み

●交通アクセス
津山駅から徒歩約20分
●URL
https://www.okayama-kanko.jp/spot/10510

津山城(鶴山公園)

復元された備中櫓と壮大な石垣は必見


津山藩初代藩主・森忠政が、1616(元和2)年に築いた平山城の跡。明治の廃城令で天守や櫓などすべての建物が取り壊された。2005年、築城400年を記念して城内最大規模の櫓であった備中櫓を復元。全国屈指の壮大さを誇る石垣とともに、城跡のシンボル的存在となっている。城跡を整備した鶴山公園は西日本有数の桜の名所。


津山城(鶴山公園)

●交通アクセス
津山駅から徒歩約10分
●URL
http://www.tsuyamakan.jp/tour/detail/?pk=58

津山まなびの鉄道館

見て、さわって、楽しく学べる鉄道博物館


鉄道の歴史や技術を今に伝える博物館。「旧津山扇形機関車庫」の車両収容線数17は、国内に現存するものでは京都・梅小路機関車庫に次ぐ2番目の規模を誇る。1930(昭和5)年に設置された全長18メートルの「転車台」も必見。いずれも国の近代化産業遺産に認定されている。車庫にはディーゼル機関車や蒸気機関車、気動車などの車両も展示。


津山まなびの鉄道館

●交通アクセス
津山駅から徒歩約10分
●URL
http://www.tsuyamakan.jp/manabi/

橋野食堂

津山名物「ホルモンうどん」が自慢の老舗


創業120年を超える老舗食堂。現在は4代目と5代目の親子が腕を振るう。名物は、津山市のB級ご当地グルメ「ホルモンうどん」。大きめの新鮮なホルモンをぜいたくに使用し、モヤシやネギと一緒に秘伝の味噌ダレで焼き上げられている。深みのあるピリ辛のタレとホルモンのうま味が麺に絡んで絶品。肉厚でプリプリとしたホルモンの食感もたまらない。


橋野食堂

●交通アクセス
津山駅から車約12分
●URL
http://www.tsuyamakan.jp/gourmet/detail/?pk=29

地図

  • 文:佐藤史(ポルト)
  • 写真協力:岡ビル、岡山後楽園、岡山シティミュージアム、公益社団法人 おかやま観光コンベンション協会、最上稲荷総本山 広報部、夢二郷土美術館、招き猫美術館、建部町観光公社、建部ヨーグルト、そば処 小川柳、道の駅 くめなん、久米南町産業振興課、美作 誕生寺、美咲物産、奥津温泉観光協会、津山市観光協会、津山まなびの鉄道館、橋野食堂、岡山市庭園都市推進課
  • 掲載されているデータは2019年1月現在のものです。変更となる場合がありますので、お出かけの際には事前にご確認ください。
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