琉球王国のグスク及び関連遺産群|沖縄県/平成12年登録/文化遺産|本土とも、中国とも違う独特の文化を示す遺跡群

永享元年(1429)に国が統一され、明治12年(1879)に沖縄県として日本の一県に統合されるまで続いた琉球王国。国王の居城として中心的役割を果たした首里城跡をはじめ、付近にある園比屋武御嶽石門(そのひゃんうたきいしもん)・玉陵(たまうどぅん)・識名園(しきなえん)、島内に点在する今帰仁城(なきじんじょう)跡・座喜味城(ざきみじょう)跡・勝連城(かつれんじょう)跡・中城城(なかぐすくじょう)跡・斎場御嶽(せいふぁうたき)の9件が構成資産となっている。

アジア諸国との交流を経て琉球独自に造り出された遺産であり、土木や建築・造園に対して高度な技術が認められる点や、信仰の対象となっているグスク(城)も多く、現在でも祭祀が行なわれている点などが評価された。本土の建造物とまったく趣の異なるエキゾチックな遺産だ。

データ

問合せ:沖縄観光コンベンションビューロー TEL.098-859-6123
(資産のある各市町村の観光案内機関を紹介)

詳細:おきなわ物語

主なアクセス:那覇空港から沖縄都市モノレールで約30分の首里下車等

日本にも中国にもない形式が見られる首里城
歴代の国王が葬られている玉陵

写真提供:(財)沖縄観光コンベンションビューロー
※掲載されているデータは平成24年6月現在のものです。
※月刊『旅の手帖』2011年6月号より転載、再構成。