日光の社寺|栃木県/平成11年登録/文化遺産|極彩色の華麗な建造物が圧倒的な存在感を放つ

日光山内にある二荒山(ふたらさん)神社・東照宮・輪王寺(りんのうじ)の103棟の建造物群と、それらを取り巻く遺跡(文化的景観)が登録の対象。登録基準に該当した点はいくつかあるが、なかでも「人類の歴史の重要な段階を物語る建築様式、あるいは景観に関する優れた見本である」という基準は誰しも納得。東照宮や輪王寺大猷院(たいゆういん)の権現(ごんげん)造りは、その後の日本の建築様式の見本となっている。周囲の杉の大木と一体になった建築物全般が日本を代表する宗教的建築群ともいえる。

それら建造物が形成される以前、8世紀に始まる日光山岳信仰の聖域の森も重要な登録エリア。二社一寺の東側の森の中に続く、ひっそりとした石畳の古道を歩いてみるのもいい。

データ

問合せ・詳細:

日光観光協会 TEL.0288-54-2496

日光市日光総合支所観光課 TEL.0288-53-3795

主なアクセス:JR日光線日光駅からバスで約10分の勝道上人像前下車等

データ

徳川家光公を祀る輪王寺大猷院
写真提供:日光フォトコンテスト入賞作品
※掲載されているデータは平成24年6月現在のものです。
※月刊『旅の手帖』2011年6月号より転載、再構成。