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2018.01.24旅行新幹線・特急で行く5日間! 夫婦フルムーンの旅 肩を並べて見上げたい満天の星空

新幹線・特急で行く5日間! 肩を並べて見上げたい満点の星空フルムーンの旅

君とレールと、どこまでも。

この冬、夫婦あわせて88歳以上になった。
だから記念に旅に出よう。いつか話したフルムーン夫婦旅。
ガタンゴトンと列車に揺られ、寝顔を見つめて
レールの上なら、今よりきっと、素直になれるはず。

日没の時間が早く、空気が澄んでいる冬は、星空観察のベストシーズン。寒ければ寒いほどきれいな星を見ることができるそう。そこで、JR「フルムーン夫婦グリーンパス」きっぷ(5日間)を使った、星を愛でる旅を紹介しよう。そこには周りの風景や取り巻く文化を感じながら見る、同じようで同じではない星空がある。

1日目 信州エリア デジタル技術と融合した星空ツアーを体感する


長野県下伊那郡阿智村 阿智村が誇る満天の星空は、宿の部屋や露天風呂からも楽しむことができる

東京発、最初の目的地は、長野県南部にある昼神(ひるがみ)温泉郷。美肌美人の湯として名高く、また環境省が実施した「全国星空継続観察」で「星が最も輝いて見える場所」に選ばれたことのある阿智村にあり、満天の星空が楽しめる温泉地として話題となっている。


特急スーパーあずさ 2017年12月にデビューしたばかりの特急「スーパーあずさ」新型車両E353系

新宿駅10時発の特急「スーパーあずさ11号」に乗って、昼神温泉行の直行バス 阿智★昼神バス[諏訪便]が出る上諏訪駅をめざす。直行バスの上諏訪駅発は12時30分、到着は14時だ。このバスは乗車3日前17時30分までの予約制となるので、早めに対応したい。


ユルイの宿 恵山 「ユルイの宿 恵山」の夕食の一例。信州の味覚を採り入れた囲炉裏料理を、個室で気兼ねなくいただける

今日の宿は「ユルイの宿 恵山(けいざん)」。昼神温泉郷のなかでも高台に位置しているので、部屋からは星空だけでなく温泉街の眺めも楽しめる。夕食は、囲炉裏を囲んで地元の山の幸を炭火で焼いていただく囲炉裏料理(写真2)と、郷土の素材で鮮やかに仕上げられた郷土会席料理がある。予約時に選んでおこう。


天空の楽園 Winter Night Tour 迫力あるショーが展開される「天空の楽園 Winter Night Tour」

村内にある「富士見台高原ロープウェイ ヘブンスそのはら」の特設会場では、3月31日まで冬限定の特別イベント「天空の楽園 Winter Night Tour STARS BY NAKED」が開催されるので、夕食をいただいた後にぜひ訪れたい。「星」と「宇宙」をテーマとした星空体験型エンターテインメントパーク(写真1)で、プラネタリウムやプロジェクションマッピングによるショーを楽しめる。カウントダウンで会場の明かりが一斉に消え、頭上には満天の星空が……という粋な演出も用意されている。温泉街の各ホテルや旅館からは期間中「星空ライナーWinter」が毎日運行されているので、事前予約をしておこう。また、氷点下の野外で行われるイベントなので服装にも気を付けたい。

宿に戻ったら冷えた体を温泉で温めて、部屋で星空を眺めながら余韻に浸るのもいい。


今宵の星空

ユルイの宿 恵山

◎宿の情報/1泊2食15,120円~ 貸切風呂(40分)4,000円
◎アクセス/飯田駅から信南バス約40分の昼神温泉郷下車、徒歩4分
詳細はこちら

天空の楽園 Winter Night Tour STARS BY NAKED

◎イベントの情報/富士見台高原ロープウェイ ヘブンスそのはら。19~22時。大人2,200円
詳細はこちら

2日目 東海エリア 鳥羽湾の波音を聞きながら星空を味わう

2日目は少し早起きして、昼神温泉朝市をのぞいたり、宿の朝風呂を楽しんだりした後、朝食をいただき、次の目的地である鳥羽へ向けて出発しよう。


(ワイドビュー)伊那路 秘境路線として人気の高い飯田線を走る特急「(ワイドビュー)伊那路」373系

宿でタクシーの手配をお願いして、飯田駅10時発の特急「(ワイドビュー)伊那路2号」(写真4)に乗り込んで、飯田線で豊橋駅へと向かう。この飯田線は秘境駅が数多く点在する“秘境駅銀座”。秘境駅を目的にわざわざ飯田線を利用する人も多い。秘境駅をめぐるための臨時急行列車「飯田線秘境駅号」も人気を博しているというから、その魅力の深さがうかがえる。また、車窓からは天竜川がつくり出す険しい渓谷や南アルプスの山々などの自然美も楽しめる、魅力あふれる路線なのだ。

約2時間半の飯田線の旅を終えたら、豊橋駅からは東海道新幹線「こだま」で名古屋駅へ、さらに快速「みえ」へ乗り換えて鳥羽駅へと進む。2日目の宿泊は「ホテルアルティア鳥羽」。


ホテルアルティア鳥羽 ちょっと贅沢な気分にさせてくれる専用露天風呂付き客室

「ホテルアルティア鳥羽」は、鳥羽湾を一望できる安楽島(あらじま)の高台に佇むリゾートホテルだ。最上階の客室には温泉露天風呂が備えられており、潮騒をBGMに星空と溶け合う鳥羽湾の絶景を眺めながら、特別な時間を過ごすことができる。


ホテルアルティア鳥羽 客室はすべてがオーシャンビュー。鳥羽湾が一望できる開放的な眺望が魅力だ


ホテルアルティア鳥羽 「ホテルアルティア鳥羽」の本格的な天体望遠鏡で冬の星空を楽しもう

また、ホテル中庭のプールサイドには本格的な天体望遠鏡があり、星が見える夜には宿泊者を対象に星空観測会が開催される。専門スタッフがわかりやすく解説をしてくれるので、ぜひとも参加したい。

星空を楽しんだ後は、翌日の日の出の時間をフロントで確認し、部屋へ。美肌効果のある温泉露天風呂で体を温めて、次の日に備えよう。


今宵の星空

ホテルアルティア鳥羽
◎宿の情報/1泊2食13,960円~
◎アクセス/参宮線鳥羽駅から送迎バス10分
◎星空観測会(宿泊者対象)/20時30分~21時20分、料金無料
詳細はこちら

3日目 山陰エリア 金子みすゞが愛した星空に想いを馳せる

3日目の朝は、日の出の時間に合わせて起床しよう。鳥羽湾から昇る朝日と、刻々と変わりゆく風景は、満天の星空と同様に感動的だ。

朝食後、次の目的地である山口・長門湯本(ながとゆもと)温泉へ向かうため、8時30分の送迎バスで鳥羽駅へ。9時2分の快速「みえ6号」に乗り、名古屋駅11時3分着。東海道・山陽新幹線「こだま」と「さくら」を乗り継いで新山口駅で下車。そこから、予約をしていた送迎マイクロバスに乗る。今日のお宿は、音信川(おとずれがわ)沿いに建つ1881年創業の「大谷山荘(おおたにさんそう)」。


大谷山荘 音信川のせせらぎと檜の香りに癒やされる檜露天風呂。このほかに満天の星空を楽しむ岩露天風呂などバリエーションに富んだお風呂が楽しめる

「大谷山荘」は、開湯約600年の歴史を誇り、江戸時代には長州藩主もたびたび湯治に訪れていたという長門湯本温泉の老舗旅館だ。2016年に日露首脳会談が行われた宿として記憶に新しい。

日が落ちはじめると、山間部にある温泉街は暗闇に包まれ、昼間隠れていた星たちが顔をのぞかせる。童謡詩人・金子みすゞの「星とたんぽぽ」が思い出されるひとときだ。ここからほど近い海辺の町・仙崎で生まれ育ったみすゞ。毎晩、この星空を見上げながら、その感性を育んでいったのだろうか。


大谷山荘「天体ドーム」 大谷山荘サイト内「天体ドーム 今月の天体」ページでは、女将が選んだ星を紹介


大谷山荘「天体ドーム」天体望遠鏡 大谷山荘サイト内「天体ドーム 今月の天体」ページでは、女将が選んだ星を紹介

どっぷりと日が暮れたころ、屋上にある天体ドームでは、本格的な天体望遠鏡で星空観測を楽しむことができる。19時30分~22時10分の間、所要時間20分の入れ替え制(予約制)。星に詳しいスタッフが、みすゞの愛した星空を詳しく説明してくれる。湯上がり処にも天体望遠鏡でとらえた星空の映像が流れているが、実際の星空を覗いてみたい。


大谷山荘ギャラリー「月の風」 地元仙崎を代表する詩人・金子みすゞはじめ、萩焼など郷土文化が紹介されているギャラリー「月の風」

また、館内には金子みすゞの作品をはじめとした郷土文化を紹介するギャラリーもあるので、星空を眺めた後に立ち寄ってみよう。


今宵の星空

大谷山荘
◎宿の情報/1泊2食21,750円~
◎アクセス/美祢(みね)線長門湯本駅から送迎バス5分(要予約)
◎星空観測(宿泊者対象)/19時30分~22時10分(所要20分、予約制)、火曜休。料金無料
詳細はこちら

現在、天体望遠鏡は修理中のため、過去に観測した際の映像を用意しています。

4日目 九州エリア 開放的な絶景露天風呂から星空を満喫する

4日目の朝は、朝風呂と音信川沿いの散策を楽しんだら、和洋食バイキングの朝食をいただき、送迎バスで美祢線長門湯本駅へ。10時4分の普通列車で厚狭(あさ)駅へと向かう。

石灰石の一大産地を走る美祢線は、かつて石灰石を運ぶ貨物列車が行き交い、高度経済成長の一翼を担っていた路線だった。貨物列車は石灰石の生産量減少とともに減便され2009年に廃止となったが、その沿線には山の形を変えた採掘場を見ることができる。車窓は徐々に田園へと変わり、瀬戸内海側の厚狭駅へと到着。


500系新幹線 近未来的なデザインが特徴の500系新幹線。「のぞみ」運用から撤退してからは山陽新幹線のみで走る

山陽新幹線「こだま」に乗り換え、博多駅へと向かう。

博多駅からは事前に予約をした九州産交バスの高速バスで熊本・阿蘇の黒川温泉へ。博多駅博多口から徒歩1分の博多バスターミナル3階34のりばから発車する。約2時間半の長旅になるので、飲み物などの準備をしたい。


瀬の本高原ホテル 雄大な阿蘇の草原が目の前に広がる「瀬の本高原ホテル」の露天風呂「絶景鼻の湯」。阿蘇五岳が一望でき、夜は満天の星空を楽しめる

黒川温泉のバス停からは事前予約した送迎バスで今晩宿泊する瀬の本高原ホテルに向かう。標高920メートルの瀬の本高原にある絶景の宿で、阿蘇五岳が一望できる。また、周りにはほかの建物がないので、夜は満天の星空が広がる。一歩外に出れば天然のプラネタリウムだ。


瀬の本高原ホテル 「瀬の本高原ホテル」では「星空さんぽ」に出かける前に星空のビデオを上映。スタッフの説明を聞きながら予習する


瀬の本高原ホテル グループごとに歩いて観察ポイントへ。「瀬の本高原ホテル」周辺はほかに建物がなく真っ暗だ

ホテルでは毎日20時15分から敷地内で「星空さんぽ」を開催しており、屋外の星がきれいに見える場所で、スタッフがレーザーポインターで星座などの説明をしてくれる。スタッフのなかには星野村・星のソムリエの星空案内人(準案内人)の資格を取得した方もいるので内容も充実しており、好評だという。標高が高く、夜間はかなり冷え込むので、防寒の準備をして参加したい。

「星空さんぽ」の後は露天風呂「絶景鼻の湯」へ。ホテルの建物から50メートルほど離れた場所にあるため、明かりの影響が少なく、満天の星空を満喫できる。さきほどスタッフの方から聞いた話の復習をするにはもってこいの場所だ。


今宵の星空

瀬の本高原ホテル
◎宿の情報/1泊2食付き 12,960円~
◎アクセス/久大本線日田(ひた)駅からバスで72分の黒川温泉下車、送迎バス10分
◎星空さんぽ(宿泊者対象)/20時15分~21時、料金無料
詳細はこちら

5日目 九州エリア 江戸時代の栄華を思わせる日田に立ち寄る


阿蘇五岳 瀬の本高原ホテルの敷地内には遊歩道が整備され、広々とした草原を歩きながら阿蘇五岳を楽しめる

最終日は阿蘇五岳を眺めながらの朝風呂と朝食を満喫。事前に予約していた送迎バスで黒川温泉のバス停へゆき、黒川温泉9時30分発の高速バスに乗車する。このまま博多駅まで直行できるのだが、行きとは嗜好を変えて日田駅で降りて日田の町を散策して帰ろう。


日田市豆田町 日田市豆田町の商店街には、歴史と共存する個性的な店が軒を連ねる

江戸時代に幕府の直轄地である天領として栄えた日田は、今も当時の栄華をしのばせる町並みを残す。日田駅から15分ほど歩いたところにある豆田町は御用商人の商家が集まっていたところで、現在も旧商家や蔵屋敷、酒蔵が立ち並び、その建物をリノベーションしたカフェやみやげ屋も点在するなど、町歩きには楽しい場所だ。


日田やきそば 日田やきそば。パリパリに焼きあげた麺に、豚肉、もやし、秘伝のソース。シャキシャキ感を残したもやしが特徴だ

時間が許せば、天領であった時代を物語る書画や古文書などを展示する「天領日田資料館」にも立ち寄りたい。早めのランチに日田のソウルフード「日田やきそば」をいただき、おなかを満たしたら駅に戻ろう。


久大本線を 「ゆふ高原線」が愛称の久大本線を走るキハ200系

日田駅発12時48分の久大本線に乗り、光岡駅で乗り換え久留米駅へ。九州新幹線「さくら」と東海道・山陽新幹線を乗り継ぎ、東京への帰路に就こう。

  • 星空観察のイベントは、天候などの理由により中止または内容が変更となる場合があります。
  • 今回の旅程のうち、バス乗車料金等は「フルムーン夫婦グリーンパス」の適用外です。ご利用の際は別途料金が必要になります。

JR「フルムーン夫婦グリーンパス」発売中!

JRでは、お二人の年齢合わせて88歳以上のご夫婦を対象に、JR線のグリーン車(新幹線「のぞみ」「みずほ」など一部列車、設備を除く)およびBRT(バス高速輸送システム)ならびにJR西日本宮島フェリーに有効期間内に自由に乗り降りできる「フルムーン夫婦グリーンパス」を発売しています。

『トレたび』では、全国の素敵な「古地図歩き」や「星空」など、ユニークな旅のテーマを掲げた新しい夫婦旅を提案。ご夫婦揃って新しいフルムーンの旅を始めませんか?


フルムーン夫婦グリーンパス

◎種類とねだん(2人分)    
【5日間用】    82,800円(一般用)
【7日間用】    102,750円(一般用)
【12日間用】    127,950円(一般用)
※お二人のうちどちらかが70歳以上の場合、よりおトクな「フルムーン夫婦グリーンパス(シルバー用)」を利用できます。

◎発売期間
2018年5月31日(木)まで
◎利用期間
2018年6月30日(土)までの連続した5・7・12日間

  • 写真:ユルイの宿 恵山、ホテルアルティア鳥羽、大谷山荘、瀬の本高原ホテル、日田市観光協会
  • 文:加藤有子
  • 掲載されているデータは2018年1月現在のものです。変更となる場合がありますので、お出かけの際には事前にご確認ください。
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