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2023.07.25ジパング俱楽部大地に育まれた巨大アートを見よう! 「田んぼアート」30周年記念作品公開中【JR東日本エリアおでかけニュース】

旬なニッポンに出かけよう! 「おでかけニュース」

本コーナーでは、ジパング倶楽部編集部に寄せられた全国の観光情報の中から、次のお出かけに役立つ旬な情報をお届けします。北海道から九州まで、JR6社で利用できる「ジパング倶楽部」を使って、話題の場所をチェックしてみましょう。


今月、編集部が注目したJR東日本エリア(東北、関東、甲信越)のニュースはこちら。


「田んぼアート」30周年記念作品公開中

青森県田舎館村

フェルメールの代表作と棟方志功、世界的人気を誇る漫画が田んぼアートに


第29回(2022年)の第2田んぼアート『縄文から弥生へ』。「北海道・北東北の縄文遺跡群」の世界遺産登録を記念した作品 第29回(2022年)の第2田んぼアート『縄文から弥生へ』。「北海道・北東北の縄文遺跡群」の世界遺産登録を記念した作品

今年で30周年を迎えた田舎館村(いなかだてむら)の「田んぼアート」。

第1田んぼアート会場では生誕120年となる青森県出身の棟方志功の『門世(もんせい)の柵(さく)』とオランダの画家・フェルメールの『真珠の耳飾りの少女』、第2田んぼアート会場では漫画『ONE PIECE(ワンピース)』をテーマとした作品と、小石を使った石アート『棟方志功の肖像画』が公開中です。

7色10種類の稲を植えることで第1会場約1.5ヘクタール、第2会場約1ヘクタールの田んぼに巨大な絵が描き出され、例年7月中旬から8月中旬にかけては稲や葉の発色がよい鮮やかな作品を鑑賞できるほか、8月下旬以降には稲が変色したセピア調の作品を楽しめます。

今年の情報は「トレたび」のイベントページでも紹介しています。

「田んぼアートの村」として知られるようになった飛躍の30年


第1~9回(1993~2001年)に「稲文字」として制作された「岩木山」 第1~9回(1993~2001年)に「稲文字」として制作された「岩木山」


お城のような外見の田舎館村役場4階デッキが第1田んぼアート展望台です お城のような外見の田舎館村役場4階デッキが第1田んぼアート展望台です

図柄が複雑になっていくのは第10回(2002年)の『岩木山と月』から。約1000名により作られました 図柄が複雑になっていくのは第10回(2002年)の『岩木山と月』から。約1000名により作られました

田んぼアートの起源は特産品の米を活用した地域おこしとして、1993年に始まった「稲作体験ツアー」で制作された「稲文字」。

当初は毎年「岩木山」だけを描いていましたが、2002年には複雑な図柄への挑戦が始まり、展望台から見た時にちょうどよくなるような遠近法の導入や、稲の色の追加などの改善を重ねてきました。2012年には第2会場での田んぼアートも開始。アニメや映画を題材にすることも多く、幅広い世代に支持されています。

田んぼアートは田舎館村が30年にわたって培ってきた技術が詰まった圧巻の「大地のアート」。節目の年の大作を、津軽の夏の風を感じながら鑑賞するのはいかがでしょうか。


田舎館村 第30回田んぼアート

問い合わせ先 0172-58-2111(田舎館村企画観光課)
時間 2023年10月9日までの9時~16時30分(田植え等の状況により変更の場合あり)、田舎館村展望台(第1田んぼアート)のみ10月1日休。
交通アクセス 《第1田んぼアート》奥羽本線弘前駅から弘南鉄道弘南線約30分の田舎館駅下車後、車で約5分(田舎館村展望台)。 《第2田んぼアート》奥羽本線弘前駅から弘南鉄道弘南線約28分の田んぼアート駅下車後、徒歩約1分(道の駅いなかだて 弥生の里展望所) ※~10月9日は、第1・第2田んぼアート会場の間を無料シャトルワゴン車「たさあべ号」(定員9名)が運行。所要約11分。
値段 各300円

「田んぼアート」公式サイト

紹介スポット一覧マップ

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文/毛塚貴康

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