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2024.07.30ジパング俱楽部「飛騨市まるごと食堂」の季節がやってきた!|現地発!おすすめ旅ネタ情報

現地発・おすすめ旅ネタ情報

このコーナーでは、旅好きライター・観光ナビゲーターが、ご当地ならではのおすすめスポットや旅ネタ情報をお届けします。

今回紹介するのは、岐阜県飛騨市で開催される「飛騨市まるごと食堂」についてです。

  • トップの画像は「蕎麦正なかや」の「トマトレモン蕎麦」1060円

人気飲食店と生産者がタッグを組んだ限定メニューが続々

野菜や飛騨牛をはじめ、おいしい食材の宝庫・岐阜県飛騨市。その魅力をもっと知ってもらいたいと、市内の飲食店が生産者とタッグを組み、このために開発した1カ月限定のオリジナルメニューを提供します。

5年目となる「飛騨市まるごと食堂」は飛騨市産食材へと拡大


ぎふの味・料理名人(現・伝承名人)認定シェフがいる「タスパDEシャングリラ」の「ふわとろタマトマカレー」1200円(右)と「トマトまるごと冷製パスタ」1000円。飛騨市の特産・トマトをふんだんに使った逸品 ぎふの味・料理名人(現・伝承名人)認定シェフがいる「タスパDEシャングリラ」の「ふわとろタマトマカレー」1200円(右)と「トマトまるごと冷製パスタ」1000円。飛騨市の特産・トマトをふんだんに使った逸品

岐阜県飛騨市には、白壁土蔵の風情ある町並みが続く飛騨古川や、鉱山の町として栄え、町のそこかしこに懐かしい昭和のムードが漂う神岡など、人気の観光地があります。
市の面積の約93パーセントが森林で、さらにその約7割を占めるのが広葉樹。そんな森が育む肥沃な土壌ときれいな水が、自慢の食材を生み出しています。

ブランド牛の飛騨牛や牛乳はもちろん、米や野菜、地鶏、さらには川魚など、おいしい食材がたくさんありますが、そんな魅力的な食材を、じつは市内の飲食店ではそれほど使っていませんでした。なぜかと言えば、生産者と料理人が出会う機会が少なく、食材の存在もあまり知られていなかったため。

そこで、生産者と料理人をマッチングさせて、期間限定で飛騨市のおいしい食材を使ったオリジナルメニューを各店舗で提供してみようと、飛騨市が提案しました。それが「飛騨市まるごと食堂」で、今年で5年目を迎えます。その名前のとおり、飛騨市をまるごと食堂に見立てて、たくさんの飲食店と生産者が組みになって、地元産のおいしい食材をまるごと生かし、個性豊かなメニューをそれぞれの店舗で提供します。

年を追うごとに評判となり、市内はもちろん、市外からもこの時期しか食べられない特別な料理を楽しみにして、年々訪れる人が増えています。


飛騨市産のそば粉を使用した手打ちそばが人気の「福全寺そば」の「飛騨地鶏のとり天蕎麦」1200円 飛騨市産のそば粉を使用した手打ちそばが人気の「福全寺そば」の「飛騨地鶏のとり天蕎麦」1200円

飛騨古川駅近くの飛騨牛の店「西洋膳処まえだ」の「飛騨えごまギョウザとステーキ大椀」1980円 飛騨古川駅近くの飛騨牛の店「西洋膳処まえだ」の「飛騨えごまギョウザとステーキ大椀」1980円

約30の店舗と約10人の生産者が参加。今しか食べられないメニューにワクワク


今回参加する生産者のひとり。飛騨市河合町稲越地区で、無農薬・無化学肥料・不耕起で野菜を作る井関農園の井関貴文さん 今回参加する生産者のひとり。飛騨市河合町稲越地区で、無農薬・無化学肥料・不耕起で野菜を作る井関農園の井関貴文さん

飛騨市の夏野菜は、ナスやトマトをはじめ、ズッキーニ、トウモロコシ、ホウレンソウなど種類が豊富。使用する食材は、昨年までは野菜だけでしたが、今年からさらに広げていこうと、飛騨市産の食材であればなんでもOKとなりました。約30店舗と10人程度の生産者が参加する予定で、試行錯誤しながら限定メニューの開発に取り組んでいます。

ここで紹介しているものはごく一部。写真と料理名を見ただけで想像力がかき立てられて、食べてみたい!と思うものもあれば、なかには味の想像がつかないものもあるかもしれません。でも、実際に食べたら、「なるほどそうきたか!」と合点がいって、思わず笑みがこぼれるはず。そして食材の持ち味をどう料理に落としこんだのか? そんな料理の創作話にも興味がかきたてられます。

5年目となる今年は飛騨市食の大使・工藤英良氏による飛騨市食材を使ったスペシャルコースも登場するなど、年を追うごとに進化していくのが楽しみでもあります。


飛騨の寒暖差により甘みがぎゅっと凝縮している「飛騨トマト」 飛騨の寒暖差により甘みがぎゅっと凝縮している「飛騨トマト」

ライブスペースのあるカジュアルなバー「Little Village Jr.(リトルビレッジジュニア)」の「ブラッディメアリー」(右)と「レッドアイ」各600円 ライブスペースのあるカジュアルなバー「Little Village Jr.(リトルビレッジジュニア)」の「ブラッディメアリー」(右)と「レッドアイ」各600円


飛騨市まるごと食堂2024

住所 岐阜県飛騨市古川町市街地ほか
問い合わせ先 0577-62-9010(飛騨市食のまちづくり推進課)
時間 8月31日〜9月30日 ※一部のメニューは要予約や週末のみの提供の場合もあり
定休日 店舗により異なる
交通アクセス 高山本線飛騨古川駅から徒歩またはバス ※店舗により異なる
URL https://www.hida-kankou.jp/event/460

この記事を書いた人

若井憲

神奈川県出身。旅行好きが高じて旅行雑誌を発行する出版社に就職。さらに、観光地に住めば毎日旅行気分に浸れると思って、四半世紀前に家族を連れて金沢に移住。写真を撮って文章を書くフォトライターとして、北陸地方を中心に取材活動を続ける。

https://mameneko.com/editor_works/

  • 記事中の情報は2024年7月時点のものです。
  • 写真はすべてイメージです。
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  • 花や紅葉など季節の景観は、その年の天候などにより変動しますので、現地へご確認ください。
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