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千余年の文化と暮らしが生きている京都は、 訪れるたびに、新しい魅力を発見する街。 今回は、来年1月からキャンペーンが行われる 「京の冬の旅」を紹介します。

京都・東山ゴールデンコースを歩き、特別公開の文化財に触れる旅

例えばこんなめぐり方|【1日目】京都駅⇒清水寺⇒高台寺⇒八坂神社⇒円山公園⇒知恩院⇒得浄明院⇒「片泊まりの宿」泊
例えばこんなめぐり方|【2日目】南禅寺⇒霊鑑寺⇒金戒光明寺⇒聖護院⇒銀閣寺⇒京都駅
1|清水寺~得浄明院 伝統の街並みを歩く|
清水寺、高台寺、八坂神社、知恩院、得浄明院

 東山ゴールデンコースを歩く旅。1日目は、いつも観光客でにぎわう清水寺からスタート。言わずと知れた名所、清水の舞台や音羽の滝のほか、境内にある縁結びの地主(じしゅ)神社は、恋愛・結婚のお守りだけでも、20種類以上が揃う必見スポットです!!
 しっとりと落ち着いた風情の石塀小路を通って、豊臣秀吉の奥さん・北政所(きたのまんどころ)ねねが創建した高台寺へ。さらに、地元で“祇園さん”と親しまれている八坂神社、円山公園を抜けて、浄土宗の総本山・知恩院を訪ねます。
 この冬、特別公開される知恩院の三門は、徳川家の二代将軍秀忠が建てたもの。木造の門としては世界最大級で、楼上からは京都市内が一望できます。この機会を見逃さずに昇ってみよう♪ また、すぐお隣にある得浄明院は、信州善光寺の京都別院。本堂には、善光寺の御本尊の分身が祀られていて、床下を闇の中で一周すると功徳を得られる「戒壇めぐり」が人気。今回は、宮家ゆかりの曼荼羅(まんだら)などが特別公開されます。

清水寺

拝観時間:6:00~18:00(3月10~20・24〜4月8日は〜17:30、夜間特別拝観期間は再度開門)。拝観料:大人300円、小中学生200円。交通:JR京都駅から市バス約10分の五条坂下車、徒歩約10分。TEL.075-551-1234

地主神社

拝観時間:9:00~17:00。TEL.075-541-2097

高台寺

拝観時間:9:00~17:00受付終了、17:30閉門。拝観料:大人600円(高台寺掌美術館を含む)、中高生250円。交通:JR京都駅から市バス約17分の東山安井下車、徒歩5分。TEL.075-561-9966

知恩院

拝観時間:9:00~16:00受付終了、16:30閉門。交通:JR京都駅から市バス約21分の知恩院前下車、徒歩5分。TEL.075-531-2111

得浄明院

拝観時間:9:00~17:00。拝観料300円(特別拝観中は500円)。交通:地下鉄東西線東山駅から徒歩7分。TEL.075-561-3767

第47回 非公開文化財特別公開 ~秘められた京の美をたずねて~

期間:平成25年1月10日~3月18日(一部公開期間が異なるほか、法要など都合により拝観できない日や時間帯が生じる場合があります)。公開時間:10:00~16:00(知恩院三門は10:00~15:40、東寺五重塔は9:00~16:00)。料金:1ヵ所600円(知恩院三門、東寺五重塔は800円)。京都市観光協会TEL.075-752-7070

2|京の夜を楽しむ & 片泊まりの宿でくつろぐ|高台寺「夜咄」、東山花灯路、片泊まりの宿

 京都・東山は夜のイベントも充実! 高台寺では、1月~3月初旬の週末を中心に、夜のお茶会「夜咄(よばなし)」が開かれます。境内にあるお茶室「湖月庵」でお茶席を体験し、庭園を拝観。その後、高台寺御用達のお店「羽柴」で食事……という心もお腹も満たされるお茶会コース。茶道は初めて……という人もOKなのが嬉しい★
 3月には、早春の京都の風物詩となったライトアップイベント「京都・東山花灯路-2013」が開催。白壁や石畳の散策路約5kmを約2500基のLEDの露地行灯が照らす幻想的なイベントで、周囲の寺院もライトアップされ、夜の特別拝観が行なわれます。
 泊まりは、夕食はなしで朝食のみが用意される「片泊まりの宿」がおすすめ。昔ながらの町家を使ったアットホームな宿から近代的なホテルまで、よりどりみどりです。

高台寺「夜咄」

開催日:平成25年1月18日~3月3日の金・土・日曜。受付時間:17:00~18:00。料金:6000円。要予約。京都市観光協会TEL.075-752-7070

京都・東山花灯路-2013

期間:平成25年3月8日~17日(雨天決行)。点灯時間:18:00~21:30。

片泊まりの宿

ヴィアイン京都四条室町

全プラン無料朝食付きのホテル。交通:地下鉄烏丸線四条駅、阪急烏丸駅から徒歩4分。TEL.075-256-6111

3|南禅寺~銀閣寺 哲学の道と文化財めぐり
|南禅寺、霊鑑寺、金戒光明寺、聖護院、銀閣寺

 2日目は、見事な三門と赤レンガ造りの明治建築・水路閣のある南禅寺から、哲学の道を歩きます。哲学者の西田幾多郎が散策したことから名がついた、疏水沿いの道は桜の名所。近くに古刹が多いことから、散歩コースとして人気です。
 立ち寄りたいのは、通常は非公開の霊鑑(れいかん)寺。30種を超える椿が広い庭園をうめる「椿の寺」としても知られています。この冬は、庭園のほか伝狩野派の障壁画「四季花鳥図」のある書院や御所人形、カルタなどの寺宝が見られるよ。
 霊鑑寺の西側にあるのが、金戒(こんかい)光明寺。新選組誕生の地なんだって! ここでは、会津藩ゆかりの寺宝を特別公開。さらに西に位置する聖護(しょうご)院は、修験道・山伏のお寺で、八ツ橋や京野菜の聖護院大根が作られていた「聖護院村」の森の中にあったことから「森御殿」と呼ばれているそう。平安時代の本尊・不動明王立像などを見ることができます。
 余裕がある人は哲学の道に戻り、京のわび・さびの余情と、簡素な美しさを実感できる銀閣寺まで足をのばして。

南禅寺

拝観時間:8:40~16:30(3月1日からは~17:00、12月28〜31日の一般拝観は不可)。拝観料:方丈庭園、三門=それぞれ一般500円、高校生400円、小中学生300円、南禅院=一般300円、高校生250円、小中学生150円。交通:地下鉄東西線蹴上駅から徒歩約10分。TEL.075-771-0365

霊鑑寺

通常非公開。交通:京都駅から市バス約26分の岡崎通下車、徒歩約10分。TEL. 075-771-4040

金戒光明寺

拝観時間:9:00~16:00。拝観料:志納。交通:京都駅から市バス約26分の岡崎堂下車、徒歩約10分。TEL.075-771-2204

聖護院

参拝時間:9:00~16:30(2F 大仏間のみ)。無料。拝観時間:10:00~、14:00〜(約1時間)。要予約。拝観料:個人600円、中高生500円。交通:京都駅から市バス約27分の熊野神社前下車、徒歩約3分。TEL.075-771-1880

銀閣寺

拝観時間:9:00~16:30(3月1日からは~17:00)。拝観料:大人・高校生500円、小中学生300円。交通:京都駅から市バス約35分の銀閣寺道下車すぐ。TEL.075-771-5725

4|京都スタイルの「食」を楽しむ!|
京の冬の食文化キャンペーン「食遊菜都2013」

 日本を代表する食文化のひとつ、京料理。長年、京都の人々がこだわって守ってきた、京都スタイルの「食」を期間限定で体験できるプランがあります。
 例えば、「女子でも利用していいの?」「一見さんはお断り?」と、なかなか入ることができない京都のお茶屋さんで、京料理を味わいながら芸舞妓さんとお座敷遊びができるコース(4万円)。ちょっと、高いなあ……という人には、色も形も独特な京野菜を使ったランチを食べ、竹箸づくりや風呂敷の使い方を学ぶコース(9000円)や、嵐山渡月橋の川上で屋形船に乗り、湯葉料理を楽しむコース(4800円)もおススメ。
 さらに、キャンペーンでは、日ごろは入りにくいと感じちゃう老舗や名店で、特別懐石ランチがいただける「食遊懐石」も登場。自分ではなかなかセッティングしにくい体験ができるチャンスです!

食遊菜都2013

開催期間:平成25年1月10日~3月20日。TEL.075-212-2116

5|観光バスでラクちん! この冬ならではの旅をしよう|京の冬の旅 定期観光バス特別コース

 「なるべく多くの特別公開文化財を見たい」「テーマのある旅がしたい」。そんな人には、定期観光バスがおすすめ。上記で紹介した社寺を効率よく回れたり、冬の京都の食を堪能できたり。この冬ならではの特別コースがあります。
 霊鑑寺や得浄明院など特別公開される寺院をめぐる「みやびコース」。皇女や摂関家の息女が主を務めた皇室ゆかりの寺院で、格調高い寺宝を見ることができます。また、来年のNHK大河ドラマ『八重の桜』の放映を記念した「うるわしコース」では、主人公のハンサムウーマン・新島八重(にいじまやえ)と、その夫で同志社を設立した新島襄(ゆずる)の旧宅やゆかりの寺院を訪ねます。東山エリアだけでなく、洛西、洛北にも足をのばしたい人はぜひ、チェックしてみて。

京の冬の旅 定期観光バス特別コース

期間:平成25年1月10日~3月18日(コースによって運休日あり)。JRの主な駅や旅行センターのほか、予約センターへの電話で購入することができる。定期観光バス予約センターTEL.075-672-2100

たび女☆ともちゃんのは・じ・め・ての列車旅 #3「おトクなきっぷの買い方」

 第2回の「おトクなきっぷの選び方」では、よく見かけるタイプのきっぷについて学びました。おかげで、自分の旅行に合ったきっぷが見つかったよ! ……でも、そのきっぷはいつ、どこで買えるの~? 今回は、おトクなきっぷの買い方です。


 まず、きっぷの発売日。基本的にJRの指定券は、乗車する日(旅行を始める日)の1ヵ月前から発売されます。乗車券は、原則乗車する日からの販売となるけれど、指定券と一緒に買えば、1カ月前から購入が可能!
 逆に、いつまで買えるかというと、当日でもOKなものから、前日までに購入しないとダメなものまで、さまざま。お目当てのきっぷが買えなかった(T_T)……とならないように情報収集は早めにね。


 さて、いよいよ、きっぷを買います! 一番利用しやすいのは、全国のJR主要駅にある「みどりの窓口」。指定券やおトクなきっぷのほか、レンタカーや宿泊券の販売もしてくれます。
 でも、近くの駅に「みどりの窓口」ないなあ、あるけど混んでるし……という人は、JR各社のインターネットサイトをチェックしてみて。直接ネットで買えるものや、ネットで予約し、駅の自動券売機できっぷを受け取れるものも増えています。また、各旅行会社でも取り扱っている場合があるので、時間がある人は近くの旅行会社で尋ねてみるのもいいかもしれません。

文=本間朋子 写真協力=京都市観光協会、同志社大学、京都・花灯路推進協議会
※掲載されているデータは平成24年12月現在のものです。

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