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こどもと撮る鉄道写真 家族で行きたい列車旅

こどもと電車を撮ろう!はぢめての鉄道写真 男の子なら誰もが一度は夢中になった「鉄道」。これを読んでいるお父さんの中にも、カメラをぶら下げ、ブルトレやL特急を追いかけたという人も多いことでしょう。そんな少年時代をほんの少し思い出して、こどもと一緒に電車の写真を撮りに出かけてみませんか?

鉄道写真Q&A

鉄道写真ってどんな種類があるの?
ひとことで鉄道写真といっても、いろいろな種類がありますが、大きく分ければ、止まっている列車を撮る写真と、走っている列車を撮る写真があります。前者は、主に駅に止まっている列車や公園などに保存されている車両を撮影する写真です。止まっているため、どんなカメラでも楽しめますが、駅のホームのような場所では、安全な場所で、フラッシュの使用は控えるようにして撮影しましょう。また、動いている列車を撮る場合、はじめはアップで写さず、風景を入れこむなど、できるだけ遠くから撮影するのがコツ。蒸気機関車やローカル線など、速度の遅い列車のほうがオススメです。
デジカメとフイルムカメラはどっちがいいの?
もちろんどちらでも撮影できますが、撮った写真をその場で見ることができるデジタルカメラのほうがこどもたちの興味を引くうえでも効果的。気軽にプリントを楽しめるのも魅力です。
鉄道写真に向いたカメラは?
止まっている列車を写すならどんなカメラでも撮影できます。動いている列車を撮影する場合はスポーツモードやシャッター優先オートなど、速いシャッター速度を選べるカメラが最適です。ただし小学校低学年のお子さんであれば、フルオートのカメラで自由に撮らせたほうがいいでしょう。携帯電話のカメラや、古いコンパクトカメラはシャッターのタイムラグが長く、走っている列車の撮影には向きません。
鉄道撮影に必要なものは?
絶対必要なものはカメラのほか、フイルム代わりのメディア(コンパクトフラッシュ、SDカードなど)、電池、充電器のみ。小学校低学年のお子さんなら、シャッターを押すタイミングに集中できるように、三脚も揃えたいところです。またプリンターやパソコンがあれば撮ったあとの楽しみが広がります。

鉄道写真テクニックPART1 止まっている車両を撮る!

カメラの構え方

コンパクトタイプ

右手の親指と人差し指でカメラを挟むようにして持ち、左手は手の甲と小指でひさしを作るように持つと液晶も見やすい。その際、左手の指がフラッシュの発光部にかからないように注意。足は肩幅程度に開くと安定する。

一眼レフタイプ

右手の中、薬、小指と親指でグリップを握り、人差し指でシャッターを押す。左手の上にカメラを載せるように持ち、親指と人差し指で軽くレンズをつかむと安定感が増す。落とさないようストラップは首からかけておこう。

日の丸構図を避けよう

慣れていない人ほど画面の中心で被写体を見てしまうため、写真のど真ん中に被写体が写ってしまう、いわゆる「日の丸写真」になりがちです。とくに細長い鉄道車両は顔を画面中心に置くと、お尻が画面からはみ出してしまうなんてこともあるので注意しましょう。鉄道写真は列車の頭からお尻まで切れずに写すのが基本。いきなり走っている車両を撮影するのではなく、まずは止まっている車両で、車両全体を画面に入れて撮る練習をしておきましょう。

アップで撮ろう

せっかく止まっている車両だからじっくりと観察して、気に入った部分をアップで切り取って撮影してみましょう。蒸気機関車のように、一部分をアップで見ることで、その仕組みがわかる車両もあります。「ここから煙を吐くんだよ」などと説明しながら撮影すれば、興味を持って見てくれるはず。

鉄道写真テクニックPART1 走っている車両を撮る!

「半押し」をマスターしよう

半押しの微妙な指の力加減を覚えましょう。押し込むときは肩の力を抜いて。

カメラのシャッターは、半分押した状態で電子音やランプが点灯しピントがあったことを知らせ、さらに押し込んではじめてシャッターが切れる仕組み。この「半押し」でまず線路にピントを合わせておき、その状態のままキープ。そして列車のタイミングに合わせてさらに押し込んで撮影すると、タイムラグもなく上手に撮影できます。

撮影モードを使いこなす

露出は基本的にカメラ任せでいいですが、動体ブレをおこしにくい「スポーツモード」に設定しておくと、手ブレも防いでくれます。列車の前にテスト撮影をして明るさが合っていない場合は、露出補正ボタンで調整します。あくまでも目安ですが、動く列車を撮影する場合は1/500秒以上の速いシャッター速度を選択しましょう。

三脚を使って撮る

こう撮ろう! と構図を決めていても、いざ電車が来ると無意識にカメラで電車を追ってしまい、構図がズレてしまうことも。慣れるまでは、できるだけ三脚を立てて構図を固定し、シャッターを押すタイミングに集中したほうがいいでしょう。あまり軽い三脚だと倒れやすく、ズレやすいので、ある程度しっかりした三脚を選びたいところです。

緊張して力むとカメラが傾きがち。まずは三脚にカメラをつけ、シャッターを押す感覚に慣れておきましょう。

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