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本日も、列車で女子旅 vol. 18 山形編

Day 2

米沢のココロに触れる

上杉氏の城下町・米沢でエネルギーチャージ

上杉伯爵邸でランチを食べて日本庭園を歩き、米沢藩上杉家御用酒屋の日本酒を飲んでいるうちに元気になってくる。人の話を聞き、舌で味わい、手で触れて、米沢文化が近づいてくる。でも一番湧いてきたのはワタシの意欲。きっと米沢人すべてのココロには、米沢藩9代藩主・上杉鷹山(ようざん)の言葉が行き届いているに違いない。「なせばなる なさねばならぬ 何事も ならぬは人の なさぬなりけり」。伝統を守ってきた人々の気概は、きっとここから生まれている。ワタシもやるぞ! 米沢よ、勇気をありがとう。

12:00 上杉伯爵邸

敷地内に国による登録有形文化財が9件。それを聞いただけでもここの価値が分かる。上杉家14代茂憲(もちのり)伯爵邸として建てられ、大火の後、総檜(ひのき)入母屋造りの建物と東京浜離宮恩賜庭園に倣って造園された庭園が完成。その見学だけでもため息が出る。でも、女子的には米沢の郷土料理「献膳料理」(写真右)が食べられるところがうれしい。米沢牛のローストビーフのサラダやステーキが付いた膳もある。

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時間 茶房10~17時、食事11~20時(14時30分~は予約制)、12~3月の水曜休
アクセス 米沢駅から山交バス8分 上杉神社前下車

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14:00 酒造資料館 東光とうこう酒蔵さかぐら

酒を造る技法、伝統、文化。400余年もの間、23代にわたって東光の酒蔵は米沢藩とともに歩み、米沢の文化としての“酒”を守り続けてきた。酒造資料館に行くとそれが分かる。ここは米が貴重な時代に禁酒令が出た折も製造が許された数少ない酒蔵なのだ。利き酒コーナーで「東光」を味わう。これが米沢藩の御用酒かぁ。なんだか、しみるね。

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時間 9時~16時30分
アクセス 米沢駅から市内循環バス5分 大町一丁目下車
料金 入館料310円

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15:00 米澤民藝館(原始布・古代織参考館)

米沢人は東北愛があつい。あついだけじゃない、きちんと受け継いでいる。東北に残る古代布を復元して原始布を後世に残そうと、開館されたのが「原始布・古代織参考館」。全国で唯一織物を中心に展示している「出羽の織座・米澤民藝館」も併設し、復元した古代織を使ったバッグ・小物類が買える。3月上旬から見られる、江戸中期の豪華絢爛な享保雛(きょうほびな)(写真右)は趣がある。

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時間 10~16時(11時30分~13時休み)
アクセス 米沢駅から市内循環バス10分 大町上下車

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16:00 おりかん

「かわいい!」と人気のまゆ細工。自分らしく仕上がった、紅花紬の「きもの兎」と一緒に記念撮影。織絵夢人館ではまゆ細工体験(約40分1100円~)のほか、紅花染め(1100円)や織糸ミサンガ(1000円)体験もできる。伝統を受け継ぐ「鈴源織」の工場が併設されており、織物の奥深さや和小物のうつくしさをたっぷり味わおう(体験・工場見学は要電話予約)。

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時間 9時30分~17時30分(体験10~16時)、日曜・祝休
アクセス 米沢駅から市内循環バス城南二丁目下車

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