『トレたび』は、交通新聞社が企画・制作・運営する鉄道・旅行情報満載のウェブマガジンです。

日本じゃない、みたいな風景が待ってます|鉄道で!旅行・感動。ほっかいどう 道央&道東編
十勝・帯広の旅|美食に地酒に庭に馬
プチ豪華な大人の十勝旅
<今回の旅程> 1日目|新得・帯広 →2日目|清水・帯広・十勝川温泉→3日目|十勝川温泉・池田・帯広

「ミンタル」とはアイヌ語で広場の意味。同施設の売店では、自家製チーズや野菜酵母のパンなどを販売するほか、チーズやバターの手作り体験も(3日前までに要予約、実施は5名~)。
TEL.0156-69-5600。10:00~17:00、夏季無休

専門講師が教える新得そばの館のそば打ち体験は、初心者向けの「体験コース」とそば打ち名人を目指す「実践コース」を用意。所要時間は1時間で要予約。新得駅から車8分。
TEL.0156-64-5888。手打ち道場9:00~17:00、無休。1人1ねり2500円~

寿司、イタリアン、焼き鳥、韓国料理など幅広いジャンルの屋台が並ぶが、例えば名産の長イモなど、地元食材をふんだんに使うのは各店共通。水洗トイレも完備。
TEL.0155-23-8194。営業時間や休みは店舗により変動

1日目|新得・帯広|とれたて地元食材を
1日丸ごと食い倒れ

 とかち帯広空港から帯広駅へ向かい、根室本線で最初の目的地・新得に到着。まずは「新得そばの館」で、名産・新得そばのそば打ち体験にトライ! 腹ペコで「とにかく早くそばを!」という人は、併設レストランで自家農園の粉を石臼で挽いた手打ちそばや、そばソフトクリーム(!)をどうぞ。

 お次は新得駅から西へ車5分の共働学舎新得農場ミンタルへ。牛の飼育からチーズ作りまで一貫して行なう同農場のレストランで、自家製パンのラクレットオーブンや自家製チーズ、季節のピザなど、新鮮&美味、そして安全なメニューを頬張ろう。

 夜は帯広市街に戻って一泊。ホテルで荷物を置いたら、帯広駅から徒歩5分の「北の屋台」へ繰り出すべし。実はここ、現在、全国に広まる屋台村の先駆け的存在。約20軒並ぶ屋台で、十勝の食材を肴にビールをグビッとやれば、最高の暑気ばらい!

2日目|清水・帯広・十勝川温泉|広がる芝と丘がうねる大地
やっぱり北海道って雄大

 食一色だった初日とは一転、2日目は帯広駅からバスで「十勝千年の森」に行き、庭園観賞。400haという敷地面積のだだっ広さに、十勝平野の広大さを実感する。敷地内では、ダイアナ妃記念庭園も作庭したデザイナーなどが手掛けた4庭園を展開。大小13の芝の丘が大きく波打つアースガーデンや森と野草の美しい庭など目を和ませてくれる。また、セグウェイや乗馬などのアクティビティも人気だ。

 帰りはタクシーで十勝清水駅まで戻り、帯広駅にリターン。帯広のご当地グルメ、豚丼で夕ご飯といこう。甘辛いタレで焼いた豚を丼へ豪快に敷き詰めたもので、白飯が無茶苦茶すすむ! 少しマニアックだが、エビや鶏肉などの入った餡をご飯にかけた中華ちらしも、おすすめのご当地グルメだ。

 宿泊は、帯広駅から無料バスが来年3月まで運行中の十勝川温泉で。植物性(モール)の有機物を多く含む温泉は、一般の温泉にくらべ天然保湿成分を多く含むため、肌がしっとりツルツルに。

今年は北海道ガーデンショーとして、アースガーデンなど4つの庭もバージョンアップした「十勝千年の森」。ガーデンや日高山脈を見渡せるレストランやカフェも。
TEL.0156-63-3400。営業時間は施設により変動、4月下旬~11月上旬の営業。1500円

養豚が盛んな十勝地方で愛される豚丼は、市内いたるところの飲食店で食べられる。厚めに切ったロースやバラを甘辛いタレで焼いており、スタミナ満点。グリーンピースを添えるのが一般的。
TEL.0155-23-6403(とかち観光情報センター)

十勝川温泉は全国的にも珍しいモール温泉で、ミネラルも多いため肌にしっとりとなじむ。リゾートホテルから民宿まで、17軒の宿泊施設がある。
TEL.0155-32-6633(十勝川温泉観光協会)

十勝川温泉アクアパーク気球広場で楽しめる早朝熱気球。3方にロープを付け約30mの高さまで上昇。所要時間は約5分。
TEL.0155-32-6116。6:30~7:30(7~8月は6:00~)、4月30日~9月30日まで営業(荒天時は休)。2000円

池田ワイン城内には十勝ワインや池田の特産品を買えるショッピングエリアやブランデー&大樽熟成室も。屋上展望台から望む十勝平野は絶景で、夕景時は格別に美しい。
TEL.015-572-2467。9:00~17:00、年末年始休。無料

1tクラスの馬が走るばんえい競馬。夏はナイトレースも開催。キッズルームやふれあい動物園も併設しており、家族みんなで楽しめる。
TEL.0155-34-0825。13:10~20:30(季節やレースにより変動)、競馬開催日は土~月曜。入場料100円

3日目|十勝川温泉・池田・帯広|競馬にワイン
大人の遊びを十勝で満喫

 朝一番に楽しみたいのが、十勝ネイチャーセンター主催の早朝熱気球体験。約30m、10階建てのマンションぐらいまで上昇する熱気球は、十勝平野や十勝川、日高山脈の絶景という、早起きは三文「以上」の得を与えてくれる。

 お次は池田駅から徒歩10分の「池田ワイン城」へ。中世ヨーロッパの城を思わせる同施設には、ワインの地下熟成室や辛口にこだわる十勝ワインの無料試飲コーナーなどワイン好きを熱くさせるスポットがいっぱい。列車旅なので、思う存分試飲を味わおう。敷地内に併設のワイン工場も、常時見学可能だ。

 ほろ酔いで帯広に戻ったら、農耕馬として利用されてきた馬・ばん馬が鉄ソリを引いて競争する「ばんえい十勝」でドキドキ競馬体験! レース前後は競馬場内に一昨年オープンの「とかちむら」で、スイーツや産直物をお買いもの。

 とかち帯広空港への帰路、後ろ髪を引かれたら、空港への道すがら真鍋庭園や柴竹ガーデンにも寄ってみてはいかが?

期間限定だから行きたい!|北海道ガーデンショー

十勝千年の森で、北海道という壮大な舞台と風土を活かした、ガーデンショーを開催。4人の招待作家による庭や、写真の『ドレスガーデン』など81作品の応募から選ばれた8つの公募の庭など、想いも付かない庭の表現方法に驚きと感銘の連続。
TEL.0156-63-3400(十勝千年の森)。10:00~17:00、~10月8日。1500円

文・構成=鈴木健太
写真協力=JR北海道、十勝千年の森
※掲載されているデータは平成24年8月現在のものです。

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観光の問合せ

北海道観光振興機構●TEL.011-231-0941
新得町観光協会●TEL.0156-64-0522
とかち観光情報センター●TEL.0155-23-6403
十勝川温泉観光協会●TEL.0155-32-6633
池田町観光協会●TEL.015-572-2286

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