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日本じゃない、みたいな風景が待ってます|鉄道で!旅行・感動。ほっかいどう 道央&道東編

日本じゃない、みたいな風景が待ってます|鉄道で!旅行・感動。ほっかいどう 道央&道東編
札幌・美唄・小樽・余市などの旅|芸術・文化・産業にふれる
アラウンド札幌トラベル
<今回の旅程>1日目|千歳・美唄(びばい)・札幌→2日目前半|札幌→2日目後半|余市・小樽

箱根牧場では、1人700円で乳搾り体験を楽しめる(要予約)。体験工房ではソーセージや生キャラメル、チーズ作り体験も受付中だ。予約で追分駅から送迎も。
TEL.0123-21-3066。10:00~18:00、4~10月無休。入場無料

夕方以降は青くライトアップされる洞窟露天風呂が人気の「ゆ~りん館」。湯はさらさらとしたナトリウム-炭酸水素塩泉だ。ジャグジーやサウナも併設。
TEL.0126-64-3800。日帰り入浴10:00~22:00、無休。600円

もいわ中腹駅まではロープウェイ、そこからはミニケーブルカーで森林を抜けて山頂駅へ。山頂からの夜景は絶景の一語。
TEL.011-561-8177。4月14日~11月30日10:30~22:00、4月上旬・荒天時休。セット料金往復1700円

1日目|千歳・美唄・札幌|牧場と彫刻公園、温泉でのんびりゆるゆる

 道央の人気スポットを巡る旅、まずは石勝線追分駅から北海道箱根牧場へ。ここは乳搾りや乗馬に加え、季節の野菜の収穫など体験モノが大充実! トラクターが牽引するバスに乗っての牧場内探検は、のどかな気分にひたれ、これぞ北海道といった趣。

 お次は美唄にある廃校を再利用した野外彫刻公園「アルテピアッツァ美唄」で芸術鑑賞。木々の中を散策すれば世界的な彫刻家・安田侃(かん)の作品約40点と出会え、懐かしい木造校舎におじゃますれば時期ごとの展覧会を観賞できる。

 近郊の「VIVA美唄 ピパの湯 ゆ~りん館」の洞窟露天風呂で汗を流したら、札幌へ移動し、昨年12月のリニューアルでバリアフリーとなった「札幌もいわ山ロープウェイ」で絶景スポットへGO。ロープウェイでグングンと高度を上げると、札幌市街がどんどん小さくなってゆく。山頂展望台から見下ろすキラキラ夜景の絶佳な美しさは「101万ドル」なり!

2日目|札幌|絶景や文学散歩にスイーツ
目移りしそうな札幌遊び

 2日目も札幌で観光三昧。例えば、今年没後100年となる石川啄木ゆかりの地めぐりはいかが? 大通公園には啄木記念像が立つほか、9月中旬には偕楽園緑地に啄木の歌碑が建立される予定だ。札幌駅徒歩5分の札幌クレストビルには、胸像と下宿跡案内板もあり興味津々。

 五輪熱冷めやらぬ人は、札幌冬季五輪の舞台となった大倉山ジャンプ競技場がおすすめ。ペアリフトで標高300mの高さまで上れば、石狩平野を一望!

 地下鉄とバスを乗り継いで約45分のモエレ沼公園も人気のスポット。彫刻家イサム・ノグチの「公園をひとつの彫刻に」という構想をもとに造られているため、ガラスのピラミッドや高さ30mのプレイマウンテンなど、大人の好奇心も満たす美しい施設がいっぱいだ。

 市街地に戻り、パワースポットと評判の北海道神宮でお参りしたら、今夜も札幌市街で1泊。実は、札幌駅・大通駅・すすきの駅周辺は、日帰り湯含め5つの温泉があるプチ湯どころ。温泉で1日の疲れを癒そう。

札幌はスイーツ激戦区。「さっぽろスイーツ2011」グランプリに輝いた「もりもと」のはちみつババロア450円など、気になる洋菓子&お店がいっぱい。
TEL.011-817-4181(もりもとミュンヘン大橋店)。10:00~20:00、無休

見よこの迫力! 大倉山の展望ラウンジからは札幌市街から石狩湾までを見渡せる。
TEL.011-641-8585(大倉山総合案内所)。5~10月8:30~18:00、4月上旬・大会期間休。リフト往復500円

モエレ沼公園の海の噴水は高さ最大25mまで噴き上がり、大迫力。1日4回噴き上がり、9・10月は18:30~18:45にライトアップも。
TEL.011-790-1231。東入口ゲート開放時間7:00~22:00(入場~21:00)、無休。入園無料

余市町はニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝がウイスキー作りに選んだ場所。ガイド付きの見学は、9:00~12:00、13:00~16:00の間で、30分ごとに案内を行なっている。
TEL.0135-23-3131。9:00~17:00、年末年始休。無料

↑小樽貴賓館(旧青山別邸)には部屋が18室もあり、漆塗りの廊下や13枚の襖絵が並ぶ八仙人の間など豪華絢爛な意匠ばかり。館内ではニシン料理も味わえる。
TEL.0134-24-0024。4~12月9:00~17:00、年末年始休。1000円

←木枠のイスやカフェカーなどがレトロなSLニセコ号。9月15日~11月4日の土・日曜・祝日に1日1往復運行。札幌8:31発~余市10:32着~蘭越(らんこし)12:27着ほか。札幌~倶知安(くっちゃん)は全席指定。指定席料金800円

3日目後半|余市・小樽|SLに揺られた先は浪漫溢れる施設の見学

 翌朝は、SLニセコ号で余市へ向かう。余市駅まではディーゼル機関車での牽引(けんいん)だが、そこから先はSL牽引となり、旅情もUP。

 余市に着いたら、左党ならずとも駆けつけたいのが甘い香り漂うニッカウヰスキー余市蒸留所。ガイドの案内のもと(フリーでの見学も可)、石炭による直火焚き蒸溜や乾燥棟といった製造工程や同社の歴史を見学できる。見学後は、さあお待ちかね、シングルモルト余市10年を含む3種のウイスキーの試飲に酔いしれよう(1人3杯まで)。

 最後は少し戻って、運河と歴史的建造物の街・小樽で下車。かつてニシン漁で栄えた小樽の祝津地区には、「小樽貴賓館(旧青山別邸)」や「小樽市鰊(にしん)御殿」などにしん御殿がいくつか残っており、見学すれば往時の繁栄を偲ぶことができる。

 「旧青山別邸」からは、小樽海上観光船の祝津航路で海上散歩しながら駅方面に戻ろう。海上から小樽の美しい町並みを眺めていると、ついもう1泊したくなるけれど。

期間限定だから行きたい!|さっぽろオータムフェスト

大通公園4丁目~8丁目の5つの会場に、北海道のグルメやお酒、特産品が大集結。ラーメン祭りの開催や新ご当地グルメが登場する5丁目会場、3期に分けて計12のワイナリーが出店する7丁目会場など、どこも見逃せ……食べ逃せない!
TEL.011-211-3341(札幌観光協会)。9月14~30日まで開催、10:00~20:30(8丁目会場~20:00)、期間内無休。入場無料

文・構成=鈴木健太
写真協力=JR北海道、札幌市
※掲載されているデータは平成24年9月現在のものです。

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観光の問合せ

北海道観光振興機構●TEL.011-231-0941
美唄観光物産協会●TEL.0126-63-0103
札幌観光協会●TEL.011-211-3341
余市観光協会●TEL.0135-23-2116
小樽観光協会●TEL.0134-33-2510

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