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冬の北海道では、スキーリゾート列車やSL列車、ノロッコ列車を運転。今回は冬景色を車窓に楽しめるジョイフルトレインを紹介します。(文=結解喜幸 写真=結解学)

カラフルなデザインが人気のハイデッカー車 ノースレインボーエクスプレス

 平成4年7月に北海道のスキーリゾート列車の第6弾として登場したのが、オールハイデッカー構造の「ノースレインボーエクスプレス」です。当初は3両編成で運用されていましたが、同年12月から2階建て車両のキサハ182-5201と中間車のキハ182-5251が組み込まれて5両編成となりました。

 函館本線の高速化に合わせて最高速度130km/hの高速性能を持ち、電気機関車牽引で青函トンネルを抜けて本州方面まで運用できる車両になっています。

 列車はキハ183-5201+キハ182-5201+キサハ182-5201+キハ182-5251+キハ183-5202で、各車両の塗装は順にピンク、オレンジ、ライトグリーン、ブルー、ラベンダーとなり、編成単位でのカラフルな美しさが魅力です。

 各車両は床面高さ900mmとして車窓の風景をワイドに楽しめるようにしたハイデッカー構造。キサハ182-5201は2階に客室、1階にラウンジとビュッフェを備えた2階建て車両で、天窓のある客室にはリクライニングシートが並んでいるほか、天井には液晶テレビモニターが設置されています。

 今年の冬も石勝線経由で札幌〜新得間を結ぶ特急「トマムサホロスキーエクスプレス」として、平成22年1月24日まで運転されているほか、1月30日から3月7日までは札幌〜網走間を結ぶ特急「流氷特急オホーツクの風」として運転されます。

車両ごとに異なったカラーデザインが映える「ノースレインボーエクスプレス」

「ノースレインボーエクスプレス」の2階建て車両の1階にはラウンジがある車両もある

冬景色の中を走る人気のSL列車 SL冬の湿原号

 平成12年1月に釧網本線釧路〜標茶(しべちゃ)間で運転を開始した「SL冬の湿原号」は、今年1月で運転10周年を迎える冬の人気列車となっています。全国各地で運転されるSL列車ですが、釧網本線では美しい雪景色の中を力走する姿を見ることができるため、この列車を目当てに道東を訪れる観光客もいるほどです。

 列車はC11形171号機または207号機を先頭に客車5両と緩急車(車掌車)1両を連結した全車指定席の編成で、2号車は旧形客車のカフェカー(売店を設置)です。各車内にはダルマストーブが設置されており、売店で販売するスルメイカを焼いて食べることもできるなど、昔ながらの冬のSL列車旅を楽しむことができます。

 なお、上り列車では最後部、下り列車ではSLの次に連結される緩急車には、オープンデッキも付いているので冬の寒さとSLのダイナミックさを肌で体感することできます。白銀の釧路湿原の中を走る「10周年記念」のヘッドマークの付いたSL列車は、冬の道東観光の楽しさを倍増するアイテムになっています。

 今年の冬は1月23・24日に釧路〜川湯温泉間で運転されるほか、1月30日から3月7日は釧路〜標茶間で運転。10周年記念セレモニーとして、2月6日にはC11形171号機+C11形207号機の重連運転が予定されています。
 *1月23・24日と2月6・7日は列車の編成などが異なります。

凍てつく北の大地を力強く走るC11形蒸気機関車牽引の「SL冬の湿原号」

スルメなどを焼いて食べられるダルマストーブが設置された「SL冬の湿原号」の車内

オホーツク海の流氷を車窓に楽しめる 流氷ノロッコ号

 平成2年2月に釧網本線網走〜知床斜里間で運転を開始した「流氷ノロッコ号」は、今年で運転20周年を迎える冬の風物詩となっています。釧網本線鱒浦〜知床斜里間は列車がオホーツク海に沿って走るため、車窓には一面の流氷に覆われたオホーツク海の風景が広がります。

 列車は5両編成で、2〜5号車(4・5号車は指定席)の4両は大きな窓が特徴のノロッコ車両で、よりワイドな車窓を楽しむことができます。途中の北浜駅はホームの目の前がオホーツク海というロケーションで、駅には知床半島までを望むことができる展望台が設置されています。流氷ノロッコ2号は14分、3・4号は7分ほど同駅に停車しますので、途中下車して展望台からの眺めを堪能できます。また、車内にはダルマストーブが設置されており、車内販売のスルメを焼いて食べるのも一興です。

 今年の冬も釧網本線網走〜知床斜里間の「流氷ノロッコ号」として、平成22年1月30日から3月7日まで1日2往復が運転されます。なお、20周年記念セレモニーとして1月30日に知床斜里駅で出発式が行なわれるほか、牽引する機関車には「20周年記念」ヘッドマークが付けられます。

一面を流氷に閉ざされた冬のオホーツク海に沿って走る「流氷ノロッコ号」

海側の座席を窓向きに設置したワイドな車窓が魅力の「ノロッコ号」の車内

写真協力:なるサイト、さとけんあお〜んのuシート万歳!JR車両運用調査特別委員会のページ、佐藤正樹、novie
※掲載されているデータは平成22年1月現在のものです。

書籍紹介

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