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銘菓通王が選ぶ ニッポン 駅スイーツ図鑑

旅先で、出張先で、何をお土産に買おうか迷ったことはありませんか? せっかく買うなら、その土地ならではの美味を買いたいもの。このコーナーでは毎回、全国のスイーツを食べ歩く銘菓通王・中尾隆之さんに、駅や駅周辺で買えるオススメの駅スイーツを厳選紹介していただきます。

※値段・営業時間等は平成21年9月現在の情報です。来店の際には、事前にご確認ください。

Vol.6 静岡駅で絶対買いたい! 大人気スイーツ

日本一の名所・富士山を誇り、穏やかな気候と美味しい水の土壌でお茶やみかん、うなぎなど名物グルメが豊富にそろう静岡。昔ながらの銘菓に新作洋菓子、駅で手に入れたいスイーツがいっぱいです!

うなぎパイ(春華堂)

食欲そそる蒲焼そっくりの形と焼き色

 本拠地は浜松市ですが、静岡駅でもダントツの人気を誇る名物菓子の「うなぎパイ」。ご存じのようにバター、ウナギの粉、水などを混合した小麦粉の生地をローラーで伸ばし、何重にも折り重ね、寝かせて、砂糖をまぶしてはまた折り重ねたものを長いトンネル状の窯で焼き上げます。これに秘伝のウナギエキス入りのタレを塗ったパイ菓子です。
 香ばしくてサクッとした歯ざわり、コクのある甘み。いつ食べても、何度食べても美味しく、懐かしく、飽きません。
 「名物のウナギをテーマにした名物菓子を」との2代目社長の命で、昭和36年に誕生し、たちまち知名度が全国区のロングセラーに。“夜のお菓子”のキャッチコピーは、家族団らんの夕べのひとときに、という意味だそうです。

データ
値段
1箱12本入り866円ほか
販売場所
JR静岡駅構内ほか
代表店所在地
静岡県浜松市中区鍛冶町321-10

TEL.053-453-7100
10:00~20:00、無休

ホームページ
http://www.shunkado.co.jp/

世界ふじ(たこまん)

卵と蜂蜜の記事にミルクあんの和洋の風味

 世界文化遺産登録を目指す富士山は、日本はもとより世界にも知られた名山です。今年はその名を冠した富士山静岡空港もオープン。この開港記念菓子として誕生したのが、その名もずばりの「世界ふじ」です。
 静岡県産茶葉使用の緑茶とミルク入りの白あんを、富士山をかたどった円錐形のカステラ生地で包みます。ほんのりバター風味の生地と、緑茶の醸すすがすがしい甘さのしっとりしたあんとのコンビネーションが絶妙です。
 一見、話題性をねらったあやかり菓子のように思われがちですが、どうしてどうして、和風あん好みのお年寄りから洋風味好きの子どもにまで、幅広く喜ばれること請け合いです。

データ
値段
1箱6個入り740円ほか
販売場所
JR静岡駅構内ほか
本店所在地
静岡県菊川市上平川565-1
TEL.0120-040-862

8:00~20:00、無休

ホームページ
http://www.takoman.co.jp/

こっこ(ミホミ)

ふんわりやわらか、しっとりやさしい

 静岡の美味しい水と新鮮な卵から生まれた、ミルククリームの入った蒸しケーキです。
 外皮は黄色みを帯びて見るからに可愛らしく、手に持つと軽くてふわふわでまさしくひよこのイメージ。この食感と、甘さを主張し過ぎないやさしいミルククリームの味がそこはかとなく口の中で溶け合います。
 お菓子の基本材料である卵をたっぷり使い、菓名は卵→ひよこ→こっこの連想から名付けて25年前に製造発売開始。静岡を代表する土産銘菓になっています。ホワイトチョコとバナナクリームで仕上げた新商品「こっこバナナゴールド」も人気です。

データ
値段
1箱6個入り630円ほか
販売場所
JR静岡駅構内ほか
本店所在地
静岡市駿河区中原西えびす宮696-1
TEL.0120-041-525

8:00~17:00、日曜休

ホームページ
http://www.cocco-cocco.jp/index.html

銘菓通王・中尾隆之
北海道生まれ。
1年の3分の1を町並み、和菓子、鉄道、温泉などの取材で全国各地飛び回る旅行作家。
テレビ東京系列の『TVチャンピオン2』の全国土産銘菓通選手権で優勝、チャンピオンに。

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