2025.03.31
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自然・文化・グルメを堪能!本州最北の青森でしか味わえない心に残る旅
本州最北端に位置する青森県は、雄大な自然と独自の風土、そして先人たちが築き上げた伝統文化が色濃く息づく土地。四季折々に表情を変える美しい風景や、地域に根付いた祭り、地元ならではの絶品グルメなど、訪れるたびに新たな発見がある魅力あふれるエリアです。
冬は幻想的な奥入瀬渓流の氷瀑や全国的にも珍しい「ストーブ列車」の旅など、寒さを楽しむ観光が充実。春には、弘前城の桜まつりで圧巻の花景色が広がり、夏にはねぶた祭やねぷた祭で熱気あふれる青森のエネルギーを体感できます。秋には、八甲田山や岩木山の美しい紅葉や青森県の食材を使った郷土料理を満喫できます。
また、青森の伝統から生まれた新たな観光スポットや体験も見逃せません。ねぷた絵を活用した雑貨作り体験や、地元の食材を生かしたグルメなど、五感で楽しめるスポットが充実しています。
そんな青森県で、一度は訪れたい名所や体験、伝統文化から生まれた新たな魅力をたっぷりとご紹介します!
一年中ねぷたの熱気を体感!「NEPUTA sa KADARE」で味わう弘前の祭り文化
弘前市を代表する祭りといえば、「弘前ねぷたまつり」。毎年8月1日から7日にかけて開催され、勇壮なねぷたが街を練り歩く迫力満点の祭りです。そんな祭りの雰囲気をねぷたの時期以外でも、間近で感じられるスポットがあります。それが「津軽弘前屋台村かだれ横丁」で開催される「NEPUTA sa KADARE(ねぷた さ かだれ)~弘前ねぷたお囃子ライブ~」です!
会場となる「弘前かだれ劇場」のホールには、熟練のねぷた絵師・三浦呑龍氏と川村麗巴氏が手がけた大迫力のねぷた絵が展示され、まさにねぷた一色の空間。角灯篭やかわいい金魚ねぷたなど、細部まで祭りの雰囲気が再現されており、祭りの本番に来たような気分に浸れます。
実際の「弘前ねぷたまつり」に参加する運行団体の囃子方が、本番さながらの迫力でお囃子をステージで披露。三味線や太鼓の音色が響き渡るなか、地元グルメやお酒を楽しめるのが最大の魅力です。
また、「津軽弘前屋台村かだれ横丁」には、津軽の郷土料理をはじめ、和食・洋食・中華など多彩な飲食店が集結。ねぷた囃子をBGMに、青森の美味しい料理と地酒を楽しめる贅沢な空間です。
弘前ねぷたの熱気を一年中体感できる「NEPUTA sa KADARE」。祭りのシーズンに訪れられない人も、ここなら弘前の伝統文化をリアルに感じられること間違いなしです!
本物のねぷた絵が灯る、世界にひとつだけの「ねぷた灯ろう」づくり体験
青森県黒石市で毎年夏に開催される「黒石ねぷたまつり」。ここでは、人形型ねぷたと扇型ねぷたの2種類が共存し、伝統的な町並みが残る「中町こみせ通り」を練り歩くのが特徴です。通りの狭さゆえに観客との距離が近く、黒石のねぷた絵は特に精巧に描かれるとも言われています。
しかし、ねぷた絵は毎年新しく張り替えられるため、祭りが終わると多くが廃棄されてきました。そんな貴重なねぷた絵をリサイクルし、灯ろうやうちわとして生まれ変わらせているのが、黒石市の手作り雑貨店「IRODORI」。店内には、ねぷた絵をリメイクした個性豊かな雑貨が並び、旅の思い出にぴったりなアイテムが見つかります。
なかでも人気なのが、「ねぷた灯ろう」づくりのワークショップ。和紙にロウを引いたねぷた絵は、灯りをともすと美しく透け、幻想的な雰囲気を演出します。体験の醍醐味は、色とりどりのねぷた絵の中からお気に入りの一枚を選ぶこと。あとは骨組みに貼り付けるだけなので、手先に自信がない人でも簡単に作れます。完成した灯ろうはその場で持ち帰りOK!
灯ろうの明かりはUSBタイプのLED
絵の組み合わせをイメージして一枚ずつ選ぶ
旅の思い出に、世界にひとつだけのねぷた灯ろうを作ってみてはいかがでしょうか?
唯一無二のご当地ラーメン「味噌カレー牛乳ラーメン」に舌鼓
旅先での楽しみといえば、その土地ならではのご当地グルメ。青森市には、他では味わえない個性的なラーメンがあります。その名も「味噌カレー牛乳ラーメン」!
名前からは味の想像がつかないかもしれませんが、これが意外にも絶妙なハーモニー。ベースは津軽海峡を渡ってきた札幌発祥の味噌ラーメン。そこにカレー粉と少量の牛乳が加わることで、スパイシーなのにまろやか、コク深いのに優しい味わいに仕上がっています。
バターをのせるのがおすすめ!
熱々のスープに絡むのは、モチモチ食感の中太麺。トッピングには、わかめ、もやし、メンマ、チャーシューといった王道の具材が勢ぞろい。さらに、途中で卓上のラー油をプラスすれば、味の変化も楽しめるので最後まで飽きずに食べられます。
今回訪れた「かわら」は、このラーメンの元祖店で修業を積んだ最後の直弟子が営む名店。青森市民のソウルフードともいえる「味噌カレー牛乳ラーメン」を全国に広めるべく、PR活動にも力を入れています。
名前だけ聞くと戸惑うかもしれませんが、ひと口すすれば虜になること間違いなし!青森を訪れたら、ぜひこの唯一無二の一杯を味わってみてください。
本州最北端の私鉄ローカル線で津軽の風景を味わう列車旅
青森県を走る津軽鉄道は、JR五能線と接続する津軽五所川原駅から、作家・太宰治のふるさと金木駅を経て、本州最北の私鉄駅・津軽中里駅までを結ぶローカル線。1930年に開業し、長年にわたって津軽の人々の暮らしを支えてきたこの路線は、太宰治の作品にも登場するなど、文学や歴史とも深い縁があります。
しかし、津軽鉄道の魅力はそれだけではありません。車窓に広がる雄大な津軽平野の四季折々の風景とともに、冬の風物詩「ストーブ列車」が旅人を惹きつけています。開業当初から続くこの列車は、車内に設置されただるまストーブが特徴。赤々と燃えるストーブのぬくもりに包まれながら、津軽の冬景色を眺める贅沢な時間が楽しめます。さらに、ストーブの上では車内販売のスルメを炙ってもらえます!香ばしく焼き上がったスルメを頬張れば、旅情もひとしおです。
津軽鉄道では冬のストーブ列車だけでなく、夏の「風鈴列車」や秋の「鈴虫列車」など、季節ごとに趣向を凝らしたイベント列車も運行。車窓からのどかな津軽平野を眺めながら、風鈴の音や鈴虫の鳴き声に耳を傾けるひとときは、まるで時間がゆっくり流れるような感覚に。
津軽の美しい風景と郷愁あふれる列車旅を楽しむなら、津軽鉄道に乗ってみてはいかがでしょうか?
青森の地酒を味わう—八甲田の伏流水が生む「鳩正宗」
青森のグルメといえば、新鮮な海の幸や郷土料理が注目されがちですが、豊かな自然が育む日本酒も外せません。県内には、日本酒好きが注目する個性豊かな酒蔵が点在しています。そのひとつが、十和田市に蔵を構える「鳩正宗株式会社」です。
この酒蔵では、仕込み水に八甲田・奥入瀬の伏流水を使用し、青森県産の酒造好適米「華想い」や「華吹雪」などを原料に、風土を活かした酒造りを続けています。
蒸米で使用する二重蒸気槽の甑(こしき)。通常、102℃という高温で約50分間蒸す
醪 (もろみ) を搾る圧搾機。横からの圧力で搾ることで酒と酒粕に分離する
圧搾機のフィルターから剥がした酒粕は板状になる
敷地内にある鳩神社は今も大切にされている
銘柄「鳩正宗」の由来を伺うと、創業当初は蔵の近くを流れる稲生川(いなおいがわ)にちなんで「稲生正宗」という名前でした。しかし昭和初期、一羽の白鳩が蔵に舞い降り、神棚に住み着いたことをきっかけに、鳩を守り神として大切に飼い、「鳩正宗」へと改名したそうです。
その土地の水と米、そして青森の厳しい冬が生み出す日本酒は、まさに青森を体現するテロワール。一口飲めば、その土地の風景が思い浮かぶような味わいです。地酒をじっくり味わいながら、五臓六腑で青森を感じてみてはいかがでしょうか?
奥入瀬の玄関口で味わうクラフトビールと絶品グルメ!「奥入瀬ろまんパーク」
十和田市街から奥入瀬渓流へ向かう道中に位置する「奥入瀬ろまんパーク」は、十和田湖・奥入瀬渓流観光の拠点となる道の駅として1995年に誕生。さらに、1997年からは八甲田の伏流水を使用したヨーロッパスタイルのクラフトビール「奥入瀬ビール」の醸造を開始し、ビール好きにはたまらないスポットとしても注目されています。
この奥入瀬ビールを存分に楽しめるのが、ブルワリー直営のレストラン「OIRASE BEER Brewery & Restaurant」。奥入瀬の自然を感じながら味わうクラフトビールは格別で、さらに青森県産の食材をふんだんに使った石窯料理が絶品です。特に、津軽金山焼(青森県五所川原市)の職人が手がけた手作りの石窯で焼き上げるピザや肉料理は、香ばしさと旨味が際立ち、奥入瀬ビールとの相性も抜群!
レストランから醸造タンクが見えます
サーバーから注がれるビールは鮮度抜群!
また、セットメニューの「奥入瀬ストリームプレート」では、メインの肉料理として青森のB級グルメ「十和田バラ焼き」を選ぶことも可能。牛バラ肉とタマネギを醤油ベースの甘辛ダレで炒めたシンプルな料理ながら、一度食べたらクセになる美味しさで、まさに十和田市民のソウルフードです。
石窯で焼き上げるピザには地元の食材をふんだんに使用
十和田バラ焼きをチョイスしたプレート。彩豊かな副菜も充実
奥入瀬渓流へ向かう前後の立ち寄りスポットとして、美味しいビールとグルメを堪能できる「OIRASE BEER Brewery & Restaurant」。自然と食の魅力が詰まったこの場所で、旅のひとときをゆったりと楽しんでみてはいかがでしょうか?
冬だけの神秘体験!「奥入瀬渓流氷瀑ツアー」
冬の奥入瀬渓流が織りなす幻想的な風景を堪能できる「奥入瀬渓流氷瀑ツアー」。昼と夜で異なる表情を見せる自然の芸術美を、じっくりと体感できる貴重なツアーです。
特におすすめなのが、夜に開催される「冬の奥入瀬ナイトツアー」。専用バスに乗り込み、ネイチャーガイドの解説を聞きながら、奥入瀬渓流の5つの絶景スポットを巡ります。ライトアップポイントに到着すると、ツアーバスを先導する大型の照明器具を備えた車が周囲を照らし出し、漆黒の闇に浮かび上がる氷柱や氷瀑が、まるで別世界のような神秘的な光景を生み出します。バスを降りて間近で見れば、その迫力と美しさに圧倒されること間違いなし!
十和田湖と奥入瀬渓流は「十和田八幡平国立公園」に指定されており、夜の奥入瀬渓流でこの幻想的な風景を目にできるのは、ツアーに参加した人だけの特権。冬季限定の特別な体験を楽しむなら、早めの予約がおすすめです!来シーズンの開催情報は、十和田奥入瀬観光機構の公式ホームページをチェックしてみてください。
名古屋から青森でしか出会えない感動を求めて
青森の魅力は、雄大な自然、熱気あふれる祭り、唯一無二のグルメ体験にあります。今回紹介したスポットを巡れば、きっと「また来たい!」と思える旅になるはず。次の旅行先に青森を選びたくなった人に、ここからは耳寄りな情報をお届けします。
名古屋で青森旅の情報収集なら栄・中日ビルの「北東北三県名古屋合同事務所」へ
名古屋にいながら青森県の最新観光情報を手に入れたいなら、栄の中日ビル5階にある「北東北三県名古屋合同事務所」がおすすめ!ここでは、青森県をはじめとする北東北3県(青森・秋田・岩手)の観光パンフレットが豊富にそろい、プロモーション動画で魅力的な旅のイメージを膨らませることができます。
さらに、青森県の観光情報に精通したスタッフが常駐しており、無料で旅行の相談にのってくれるのもポイント。青森旅行のプラン作りに迷ったら、ぜひ気軽に訪れてみてはいかがでしょうか。地元の最新情報や穴場スポットなど、ネットでは見つからない貴重な情報が手に入るかも。
青森旅行を手軽に満喫!ツアーなら移動も宿もらくらく手配
「青森に行ってみたいけど、自分で旅のプランを立てるのは大変…」「現地での移動が不安」という方におすすめなのが、旅行会社のツアー。移動手段から宿泊まで一括で手配できるため、面倒な旅の準備なしで青森の魅力をたっぷり楽しめます。
ツアーならではの特別なプランや現地アクティビティが含まれていることも多く、個人旅行ではなかなか体験できないお得な特典が満載。名古屋からなら、阪急交通社のツアーが便利でコスパも抜群!
旅の計画に迷ったら、まずは旅行会社のホームページをチェックして、自分にぴったりのツアーを探してみてはいかがでしょうか?
- ※掲載されているデータは2025年2月現在のものです。変更となる場合がありますので、お出かけの際には事前にご確認ください。
- ※取材協力:青森県観光交流推進部誘客交流課国内誘客グループ