『トレたび』は、交通新聞社が企画・制作・運営する鉄道・旅行情報満載のウェブマガジンです。

がんばろう日本! がんばろう東北! 新幹線でいく1泊2日!週末で青森おおもり旅 青森・東津軽&十和田・三沢・上北編|未曾有の大震災を乗り越え、新青森~東京間が4月29日に 東北新幹線で再び繋がりました。新幹線なら、ふと思い立った 1泊2日の旅でも食・湯・自然など青森の魅力を お腹いっぱい楽しめます。ここでは、毎回2エリアの “週末大満足プラン”を、3回にわたってお届け!
青森・東津軽編 ~津軽の海がもたらす 絶景と絶品さがして~ |今回の旅レシピ  東京→1日目午後 龍飛崎(たっぴさき) →J1日目夜~2日目午前 浅虫温泉→2日目午後 青森→東京

龍飛崎 快晴時には津軽海峡の向こう側の松前半島も望める。灯台周辺の遊歩道で、その雄々しい景色をご堪能あれ。JR三厩(みんまや)駅からバスで35分


観瀾山公園 高さ40mほどの小高い丘にあり、陸奥湾を見渡せる。松林が続く風光明美な丘の南側に、太宰治の文学碑が立つ。JR蟹田駅から車で7分


ウェル蟹 平成21年オープン。地元の鮮魚、青果、青森シャモロックなどを販売する駅前市場。TEL.0174-31-1112。7:30~18:00、水曜・年始休。JR蟹田駅から徒歩すぐ

1日目午後 龍飛崎 北海道が目と鼻の先 海峡と絶壁が旅情を煽る

風が強い。さすがに龍飛(たっぴ)崎まで来ると、はるばる北の果てまで来たという旅情が湧いてくる。頭の中に流れるは石川さゆりの『津軽海峡・冬景色』! 津軽半島にニョキッと角のように飛び出た龍飛岬は、断崖絶壁の向こうに壮大な海峡と空が続き、なんとも絶景なり。観光情報を龍飛崎観光案内所(旧・奥谷旅館)で集めたら、龍飛崎灯台などでその壮大な海景色を楽しもう。

帰りは蟹田駅で途中下車し、駅前市場「ウェル蟹」で新鮮な魚介類や地元野菜、青森シャモロックなどを土産に選び、食事で味わったりしたい。少し足を延ばせば、陸奥湾や青森市方面を一望できる観瀾山(かんらんざん)公園も。

COLUMN コレをおかわり! 青函トンネル記念館

世界最長の海底トンネルを体感できる「青函トンネル記念館」。構想から完成までを音と映像、立体モデルなどでわかりやすく展示。特に有料ケーブルカーで地下140mの世界へ下り、工事のリアルな雰囲気に触れられる体験坑道は必見だ。TEL.0174-38-2301。8:40~17:00、11月11日~4月24日休。400円(体験坑道乗車券セットで1300円)。JR三厩駅からバスで40分

観光の問合せ :外ヶ浜町産業観光課 ●TEL.0174-31-1228 / 龍飛岬観光案内所●TEL.0174-31-8025

青森・東津軽TOPICS 絶景車窓に感動! 新型リゾートトレイン「リゾートあすなろ」

陸奥湾を囲む自然豊かな津軽半島と下北半島を走る新型リゾート列車「リゾートあすなろ」。運転台の後部にはワイドな眺望が楽しめる展望室を配置。ゆとりある回転リクライニングシートも快適だ。津軽線では「リゾートあすなろ津軽」(新青森~青森~蟹田)、大湊線では「リゾートあすなろ下北」(新青森~青森~大湊)として運行。運転日、運転時刻など詳細は以下をご覧ください。

海扇閣 その立地から、オーシャンビューの温泉宿、ホテルも多い。海扇閣(かいせんかく)の展望浴場もそのひとつ。TEL. 017-752-4411。日帰り入浴11:00~15:00、1000円。JR浅虫温泉駅から徒歩2分


浅虫温泉 開湯1200年以上とも言われる由緒ある温泉。海水浴やウインドサーフィン、ヨット、釣り、森林浴も楽しめる。


ほたて広場 「活ほたてコーナー」などが並ぶ1Fの販売コーナーと、地元漁業の説明展示を行なう2Fの展示スペースがある。TEL.017-752-3220。9:00~18:00(11~3月は~17:00)、年始休。JR浅虫温泉駅から徒歩20分

1日目夜~2日目午前 浅虫温泉 青森の熱海で楽しむ 絶景!湯めぐり

陸奥湾に面した絶好のロケーションで、「青森の熱海」とも呼ばれる浅虫温泉。平安時代、慈覚大師に発見されたこの湯は、かつて麻を蒸すためだけに使われていたことから、「浅虫(麻蒸し)」と名付けられたという。温泉街には14軒ほどある旅館に加え、陸奥湾を一望できる「ゆ~さ浅虫」を含め日帰り入浴施設が2軒あるので、温泉はしごを満喫したい。

浅虫は海の幸も絶品。温泉街北東部にある「ほたて広場」では、同湾で水揚げされるホタテをプリプリの刺身や熱々の貝焼きで堪能できるほか、平内の鮮魚、イカ、サケ、ホタテやそれらの加工品などを購入できる。もっと海の幸に触れたいなら、刺し網漁などを体験できる「漁船で行GO! 北の漁場で漁業体験」(3500円、問合せ:浅虫温泉旅館組合)にトライ!

COLUMN コレをおかわり! 麻蒸湯札と早朝ウォーク

浅虫温泉旅館組合加盟の13軒から任意で3軒を選び、入浴できる麻蒸湯札は、1500円で通年販売。また、10月1日まで、赤松コースやホタル湖コースなど計4コースを用意した「浅虫温泉早朝ウォーク」を無料で実施中だ。観光案内所「麻蒸工房ぷらっと」では金魚ねぶた作りなど各種体験を行なっているので、覗いてみよう。

観光の問合せ :観光の問合せ:浅虫温泉旅館組合●TEL.017-752-3259 / 青森観光コンベンション協会 浅虫支部●TEL.017-752-3250

のっけ丼 海鮮とお肉を、少しずつたくさんの種類楽しめる。参加店には目印の旗がたつ。TEL.017-734-1311(青森商工会議所)。のっけ丼は7:00~17:00頃(店により異なる)、火曜休。JR青森駅から徒歩5分


ねぶたの家 ワ・ラッセ 今年1月にオープン。土・日曜・祝日はハネト体験も。TEL.017-752-1311。ねぶたミュージアム・ねぶたホールは9:00~19:00(5~8月)、年末年始休。600円。JR青森駅から徒歩すぐ


三内丸山遺跡 縄文時代の集落跡で、復元された大型竪穴式住居のほか、多くの出土品の展示が太古ロマンへ誘う。TEL.017-781-6078。9:00~18:00(6~9月)、年末年始休。JR青森駅からバスで25分


A-FACTORY リンゴ加工品など青森の特産品を購入・飲食できるほか、シードルの醸造工程を見学できる。TEL.017-752-1890。9:00~21:00(一部営業時間は異なる)、不定休。JR青森駅から徒歩すぐ


青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸 かつて津軽海峡を往来し、青森と函館を結んだ八甲田丸。現在は博物館として再利用されており、操縦スペースなどを公開。TEL.017-735-8150。9:00~19:00(4月1日~10月31日)、4月1日~10月31日は無休。500円(有料コーナー)。JR青森駅から徒歩5分

2日目午後 青森 新青森駅の開設で ニューオープンも続々!

新青森駅開設により、ますます活気づく津軽地方の玄関口・青森市。青森湾をUの字に囲むように位置するため、「七子八珍(ななこはっちん)」など海の幸をはじめとしたグルメが旅の最大の楽しみ。加えて、青森は「ねぶた」に代表されるお祭り、そして青森県立美術館や棟方志功記念館といったアートなど、その魅力は幅広い。

ランチにおすすめなのが、古川市場(青森魚菜センター)の「のっけ丼」。購入したご飯入りの丼(普通盛り100円~)に、各店から好きな鮮魚の具材を買って、たっぷり盛ることができるなんて贅沢の極み!

食後は、「ねぶたの家 ワラッセ」で大型ねぶたの実物や、三内丸山(さんないまるやま)遺跡を見学して、青森の文化や歴史に触れよう。

COLUMN コレをおかわり! 八甲田山ハイキング

青森市南部にそびえる八甲田山。湿原や高山植物が多く、夏はハイキングにもってこいだ。山の北東にある田代平湿原は、広さ約20万m2! 例年6月上旬には白いワタスゲ、6月下旬には黄色いニッコウキスゲで湿原が華やぐ。手軽に絶景を楽しむなら山の西側(国道103号沿い)にある山麓駅から山頂公園駅を結ぶ八甲田ロープウェーを利用しよう(往復1800円)。

観光の問合せ :青森観光コンベンション協会 ●TEL.017-723-7211

青森TOPICS 絶対食べたい“味噌”を使ったB級グルメ

味噌は体を温めるからだろう、青森には味噌を使った大衆食が多い。その代表例が写真の「味噌カレー牛乳ラーメン」。約30年前、地元中高生から人気に火が付き、いまや市民権を得るまでに。味噌、カレー、バター、牛乳のカオスが濃厚スープを生み出し、麺が進む進む! 生姜味噌おでんも人気のソウルフード。大角天などを、さっぱりした生姜味噌で味わいたい。

観光の問合せ : 青森観光コンベンション協会●TEL.017-723-7211

文・構成=鈴木健太 写真協力=JR東日本
※掲載されているデータは平成23年5月現在のものです。
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