2026.01.15ジパング俱楽部厳冬期の湖に現れる雪と氷の村!「しかりべつ湖コタン」|JR北海道エリアおでかけニュース

旬なニッポンに出かけよう! 「おでかけニュース」
本コーナーでは、ジパング倶楽部編集部に寄せられた全国の観光情報の中から、次のお出かけに役立つ旬な情報をお届けします。北海道から九州まで、JR6社で利用できる「ジパング倶楽部」を使って、話題の場所をチェックしてみましょう。
北海道のほぼ中央に連なる大雪山系。その南麓に美しい水を湛える然別湖(しかりべつこ)は、固有種のミヤベイワナをはじめサクラマスやニジマスなどが生息し、フィッシングスポットとして人気の湖です。湖水が凍結する真冬、例年1月下旬になると湖上に現れるのが、雪と氷だけで建物が作られた村。「しかりべつ湖コタン」と名づけられたその村で、厳冬期にしかできない特別な体験をしてみませんか?
地元の“遊び”から始まった氷の構造物
北海道鹿追町(しかおいちょう)
丸みのあるかわいらしい建物が立ち並ぶ
毎年、湖に厚く氷が張る厳冬期にだけ開催される鹿追町の風物詩、「しかりべつ湖コタン」。コタンとはアイヌ語で人が暮らす場所、つまり村や集落を表す言葉です。
その名のとおり、凍てついた然別湖の湖上に立ち並ぶのは、まるで村のような雪と氷で作られた構造物の数々。イヌイットが雪や氷のブロックを積んで造る建物「イグルー」を基本に、ユニークなアイディアで訪れる人を楽しませてくれます。
もとは地元の若者たちが冬の遊びとして始めたものがだんだんと話題を呼び、1982(昭和57)年からイベントとして新たなスタートを切りました。凍った湖上に降り積もった雪に湖水を混ぜて作るアイスブロックを1万個以上使ってイグルーが建てられます。イグルー内部の装飾には然別湖から切り出した透明度の高い天然氷を使用しています。
12月中旬から建物を造り始め、イベントが始まった後も補修しながら2月中旬頃まで建設は続きます。見たことのない景色をひと目見ようと北海道内外から観光客が訪れ、昨年の来場者数は約2万4000人を記録しました。
幻想的で美しい氷の魅力を五感で味わう「アイスバー」
きらきらと輝く氷の造形が迎える入口
テーブルもグラスも氷で作られる
グラスを自分で作る体験もできる
しかりべつ湖コタンの総合案内受付から会場へ入ると、まず目に映るのはひときわ大きなイグルー。骨組みなどを使わず雪と氷だけで造られた建物を入ると、青白い氷雪がやわらかな光に照らされてしっとりと輝く「アイスバー」が広がります。テーブルや椅子、カウンターやお酒の瓶が並ぶ棚、「ICEBAR」という店名サインに至るまですべてが雪と氷で造られた不思議な空間。絵本や映画に登場しそうな美しい景色は、思わず写真撮影をしたくなります。
オリジナルカクテルやビール、ワイン、ウィスキー各1800円などアルコール類のほか、ハスカップやシーベリーのジュース各1500円といったノンアルコール類も、氷で造られたグラスで提供されるという徹底ぶり。温かい飲み物もコーヒー、カフェオレ、チョコチーノ各500円が用意されています(こちらは紙コップでの提供)。
また、アイスバーでは自分でグラスを作る「氷のグラス作り体験」を受け付けています。好きな形に氷を削り、30分ほどでグラスが完成。世界にひとつだけの、それもやがては消えてしまうマイグラスでの味わいは格別です。この体験は1ドリンク付きで2300円、防水手袋のレンタル300円も準備されています。
寒いけど温かい!気分爽快な「氷上露天風呂・氷上足湯」
マイナスの気温のなかで温泉に浸(つ)かる
より気軽に入れる足湯も完備
然別湖の湖畔には鉄分を豊富に含むナトリウム・塩化物・炭酸水素塩泉が湧き出しており、温泉宿も点在しています。その良質なにごり湯を湖上で、それも源泉かけ流しで楽しめるのが「氷上露天風呂」と「氷上足湯」です。
源泉からパイプラインで温泉を引く浴槽の周囲は雪に覆(おお)われ、雪で造られた目隠しの壁や更衣室も完備されています。凍った湖の向こうに並ぶ山々を眺めつつ、極寒の環境で露天風呂に浸かるというなかなかできないぜいたくな体験。もうもうと立ち上る湯煙が周囲の寒さを物語ります。
基本は混浴のため、タオルを巻いたり、水着に着替えて入ることも可能。2月末までは男性、女性で専用の時間も設けられています。
追加料金は必要なく、入場の際に協賛金を支払うともらえるシーズンパスを提示することで入浴可能です。
真冬の湖上を快適に楽しむために
月明かりの下では意外なほど明るいナイトウォッチング体験
会場にはほかにも、「とかち鹿追ジオパーク」の寒さを楽しむ展示「ジオイグルー」や、夜になるとローソクの明かりが点(とも)る「セレモニーイグルー」(2月中旬〜)、イグルーの内部に泊まることができる「アイスロッジ」(見学用もあり)が点在しています。
スノーモビルやスノーラフティング、原生林を歩くスノーシューハイク、夜の然別湖を散策するナイトウォッチングなど、然別湖ネイチャーセンターが案内するさまざまなアクティビティーも用意され、楽しみは尽きません。
しかし真冬の然別湖は、最低気温がマイナス30度を下回ることもある極寒の世界。ここでしかできない特別な体験を存分に楽しむために、保温性のある肌着や防寒服、雪靴、手袋、帽子などの準備はしっかりとしておきましょう。ガイドツアーなどに参加する場合は一式500円でレンタルも利用できます。
また、見たことのない世界を撮影しようとついカメラやスマホを長く冷気に当ててしまいがち。極端に寒い環境下ではバッテリーが急速に減っていくことも忘れずに。充電を十分に行ない、予備のバッテリーとともに内側の胸ポケットなどに入れておくと安心です。
「しかりべつ湖コタン2026」
| 問い合わせ先 | 0156-69-8181(然別湖ネイチャーセンター) |
|---|---|
| 時間 |
アイスバー/9〜20時(3月は〜18時)。飲料販売は10時30分〜19時20分(3月は~17時20分)。 |
| 定休日 | 氷上露天風呂・氷上足湯は木曜午前中がメンテナンス休 |
| 交通アクセス | 根室本線帯広駅から然別湖行き北海道拓殖バス約1時間42分の然別湖下車、徒歩約1分 |
| 値段 | 入場料(協賛金)500円 |
| URL | https://kotan.jp |
文/春日明子 写真/然別湖ネイチャーセンター
- ※写真はすべてイメージです。
- ※記事中の情報は2026年1月時点のものです。
- ※列車やバスなどの所要時間はホームページなどでお調べください。祝祭日はバスの運行本数が少ない場合がございますので、事前にご確認ください。
- ※花や紅葉など季節の景観は、その年の天候などにより変動しますので、現地へご確認ください。
- ※店や施設のデータは、原則として一般料金(税込)、定休日、最終受付時間・ラストオーダーを、宿泊施設の料金は平日に2名で宿泊した場合の1名分の料金(1泊2食・税・サービス料込み)を記載しています。
- ※同一商品で軽減税率により料金の変わるものは、軽減税率が適用されない料金を記載。臨時休業などは省略しています。また、振替休日なども祝日として表記しています
