2025.01.21ジパング俱楽部新たな一面に出合える「嵐山」で行くべきスポット+グルメ10選|近畿エリア
全国のジパング倶楽部会員様に聞いた「もう一度訪れたい町」ランキングで、近畿エリア2位となった嵐山。ジパング倶楽部編集部ではこの町で行ってほしいスポットとグルメ情報を定番から穴場まで、10カ所ピックアップしました。
京都の市街地から少し離れたこの地には豊かな自然が広がり、歴史を感じる寺院が数多くあります。またグルメスポットも充実していて、京都ならではの味覚も楽しめます。
「ジパング倶楽部」会員募集中
目次
庭園が美しい名刹
角倉了以の偉業~明治の土木遺産を訪ねる
嵐山名物・湯豆腐を味わう
近年オープンしたスポット
嵐山ってどんな町?
嵐山のシンボル・渡月橋 写真/京都市メディア支援センター
清らかな桂川が流れ、山々に囲まれた自然豊かな嵐山エリア。渡月橋や竹林の小径、世界遺産に指定された名刹など昔から変わらない景観が楽しめる一方で、人気観光地として京都の伝統や文化を体験できるような飲食店や施設が新たにオープンしています。
- 嵯峨野トロッコ列車に乗って渓谷を観光しましたが、今度は保津川下りを楽しみたい。(北海道・女性)
- 渡月橋周辺の雰囲気と景色がよく、とくに保津川下りの美しい景色には圧倒されます。(東京都・男性)
- 春夏秋冬の嵐山を訪れたい。以前は春に訪れたので秋の行楽を楽しみたい。(山梨県・男性)
「嵐山」で行くべきスポット+グルメ10選
庭園が美しい名刹や近年新しくオープンした施設など、嵐山観光におすすめしたいスポットをテーマ別に紹介します。
庭園が美しい名刹
天龍寺
嵐山を借景に雄大な景観が広がる
初代住職である夢窓疎石が作庭した曹源池庭園
1339(暦応2)年、足利尊氏が後醍醐天皇の冥福を祈るために創建。日本で最初に国の史跡・特別名勝に指定された曹源池庭園は、開山夢窓疎石の作庭で、約700年前の当時の面影を留めています。
亀山や嵐山を借景にした奥行きのある景色は息をのむ美しさ。ほかにも法堂の天井に描かれた巨大な「雲龍図」や、筆力溢れる達磨図など見どころがいっぱいです。
問い合わせ先 | 075-881-1235 |
---|---|
時間 | 8時30分~17時 |
定休日 | なし |
交通アクセス | 山陰本線嵯峨嵐山駅から徒歩約13分 |
値段 | 庭園500円(諸堂参拝は300円追加)、法堂「雲龍図」別途500円 |
URL | https://www.tenryuji.com/ |
大覚寺
嵯峨天皇がかつて月を愛でた庭園
水鏡のように美しい大沢池 写真/旧嵯峨御所 大覚寺
平安時代初期に嵯峨天皇が建立した離宮嵯峨院が前身で、明治時代初頭まで天皇もしくは皇族が門跡(住職)を務めてきた格式高い門跡寺院。
中国の洞庭湖を模して造られた大沢池は風光明媚な景色が広がることから、かつて嵯峨天皇が舟を浮かべ、文化人や貴族らと観月を楽しんだと伝わります。平安の雅な雰囲気を今も残す貴重な名勝地です。
問い合わせ先 | 075-871-0071 |
---|---|
時間 | 9時~16時30分 |
定休日 | なし |
交通アクセス | 山陰本線嵯峨嵐山駅から徒歩約16分 |
値段 | お堂エリア500円、大沢池エリア300円 |
URL | https://www.daikakuji.or.jp/ |
宝厳院
江戸時代の名所案内にも紹介された名園
秋の「獅子吼(ししく)の庭」
天龍寺の塔頭寺院のひとつで、1461(寛正2)年に夢窓疎石の法孫にあたる聖仲永光が開山。通常は非公開だが、毎年春と秋には特別拝観が行なわれ、「獅子吼の庭」を堪能することができます。
嵐山を借景として巧みに取り入れ、獅子岩などの巨岩を配した回遊式庭園で、江戸時代の名所名園を収録した『都林泉名勝図会』にも掲載されています。
問い合わせ先 | 075-861-0091 |
---|---|
時間 | 9時~16時45分 |
定休日 | 特別公開期間以外は非公開(春・秋特別公開期間のみ拝観可) |
交通アクセス | 山陰本線嵯峨嵐山駅から徒歩約10分 |
値段 | 700円 |
URL | https://hogonin.jp/ |
角倉了以の偉業~明治の土木遺産を訪ねる
保津川下り
保津峡の急流を下る日本最古の川下り
水しぶきを浴(あ)びながらスリル満点の川下りを
江戸時代の豪商・角倉了以親子が自然の要害であった保津川の開削を決意し、難工事を経て1606(慶長11)年、保津川下りの原型である川舟の通行に成功したのが始まりです。
亀岡から嵐山までの約16キロの渓流を熟練した船頭が操る小型の平底舟が岩間をすり抜けながら進みます。四季折々の自然を眺めながら約2時間の舟旅を楽しみましょう。
問い合わせ先 | 0771-22-5846 |
---|---|
時間 | 9~15時の1時間ごとの定期船(土・日曜・祝日は不定期運航、12上旬の月曜から翌年3月9日までは1日4便) |
定休日 | 年末年始、2・9月に安全点検日のため1日運休、荒天・増水などにより運休の場合あり |
交通アクセス | 山陰本線亀岡駅から徒歩約8分 |
値段 | 6000円 |
URL | https://www.hozugawakudari.jp/ |
大悲閣千光寺
嵐山の喧騒から離れた絶景スポット
断崖に立つ観音堂からは格別な景色を堪能できる
1614(慶長19)年、角倉了以が保津川の開削工事で犠牲になった人々の菩提を弔うために建立した禅宗の寺。
本堂には御本尊の千手観音像や法衣姿の木造了以像が安置されています。渡月橋から約1キロあまり上流に上った嵐山の中腹にあり、保津川の切り立った岩肌に立つ観音堂「大悲閣」からは京都市内を一望することができます。
問い合わせ先 | 075-861-2913 |
---|---|
時間 | 9時~16時30分 |
定休日 | なし |
交通アクセス | 山陰本線嵯峨嵐山駅から徒歩約30分 |
値段 | 400円 |
URL | https://daihikaku.jp/ |
嵯峨野トロッコ列車
絵画のような絶景に息をのむ
ダイナミックな渓谷美を五感で感じられる
風光明媚な保津峡を縫うように走る観光鉄道として1991年に誕生。山陰本線の嵯峨嵐山駅に隣接するトロッコ嵯峨駅とトロッコ亀岡駅間の7.3キロを約25分かけてのんびりと走ります。
ディーゼル機関車がアールデコ調のクラシカルな客車をけん引し、窓ガラスのないオープン車両「リッチ号」ではさわやかな風を感じながら渓谷美を楽しめます。
問い合わせ先 | 075-861-7444 |
---|---|
定休日 | 12月30日~2月末(その他運休日あり) |
交通アクセス | 山陰本線嵯峨嵐山駅から徒歩約1分 |
URL | https://www.sagano-kanko.co.jp/ |
嵐山名物・湯豆腐を味わう
西山艸堂
名刹の塔頭で味わう精進料理
湯豆腐をメインに胡麻豆腐や野菜の精進揚げなどが付く
天龍寺の塔頭のひとつ「妙智院」内にある嵯峨野でもっとも古い湯豆腐専門店。
書院を座敷として利用し、手入れの行き届いた日本庭園を眺めながら落ち着いた雰囲気で食事を楽しめます。
メニューは「湯どうふ定食」3850円のみ。嵯峨豆腐の老舗(しにせ)「森嘉」の豆腐を使用し、ふくよかな甘みと滋味深いだしの味わいが口の中いっぱいに広がります。
問い合わせ先 | 075-861-1609 |
---|---|
時間 | 11時30分~14時30分 |
定休日 | 水曜・月1回不定休 |
交通アクセス | 山陰本線嵯峨嵐山駅から徒歩約9分 |
URL | https://www.instagram.com/seizan.s/ |
松ヶ枝
見た目も美しい2種類の豆腐に舌鼓
京のおばんざいや湯豆腐が付く「京の湯葉づくし」2820円
庭園を眺めながら食事を楽しめます
嵐山の人気蕎麦店「嵐山よしむら」が監修。明治の日本画家・川村曼舟の邸宅だった敷地にある店舗で渡月橋を望む庭園を眺めながら湯豆腐を味わえます。
厳選した国産大豆から作られる自家製の豆腐は、香りのいいそば豆腐と宇治の抹茶を加えた抹茶豆腐の2種類。市松模様のように交互に並べて供され、まろやかな口当たりと大豆の風味を堪能できます。
問い合わせ先 | 075-872-0102 |
---|---|
時間 | 11~16時(土・日曜・祝日は~16時30分、観光シーズンは10時30分~17時) |
定休日 | なし |
交通アクセス | 山陰本線嵯峨嵐山駅から徒歩約12分 |
URL | https://www.yoshimura-gr.com/matsugae/ |
近年オープンしたスポット
福田美術館
錚々たる画家の名画を鑑賞
美しい自然とモダンな建築が融合したロケーション
2019年10月にオープン。江戸時代から近代にかけての主要な日本画家の作品約2000点を所蔵し、年4回企画展を開催しています。
なかでも京都画壇の名品に力を入れ、注目すべき初公開作品や幻の作品も多く含まれています。渡月橋を見わたせるカフェ「パンとエスプレッソと福田美術館」も併設されていて、鑑賞後はゆったりと余韻に浸ることができます。
問い合わせ先 | 075-863-0606 |
---|---|
時間 | 10時~16時30分 |
定休日 | 展示替期間・年末年始 |
交通アクセス | 山陰本線嵯峨嵐山駅から徒歩約13分 |
値段 | 1500円 |
URL | https://fukuda-art-museum.jp/ |
えんまん餅店
これまでにない食感の新感覚スイーツ
「火練り餅4種と本日のお茶セット」1200円。
モダンな雰囲気の店内
2022年にオープンした和菓子店。看板メニューは、「祇園 北川半兵衛」が厳選したお茶に京都の白味噌と濃厚な生クリームなどを加えて練り上げた火練り餅。弾力があるのにやわらかい不思議な食感とコクが魅力です。
テイクアウトのほか、和の雰囲気漂う店内ではイートインも可能。京の茶文化を体現した嵐山の新名物を味わってみて。
問い合わせ先 | 075-600-9248 |
---|---|
時間 | 10~18時(完売時閉店) |
定休日 | なし |
交通アクセス | 山陰本線嵯峨嵐山駅から徒歩約10分 |
URL | https://www.instagram.com/enman_chameika/ |
紹介スポット一覧マップ
文/香取麻衣子
- ※記事中の情報は2025年1月時点のものです。
- ※列車やバスなどの所要時間は目安となる平均時間を表記しています。バスの運行本数が少ない場合がございますので、事前にご確認ください。
- ※花や紅葉など季節の景観は、その年の天候などにより変動しますので、現地へご確認ください。
- ※店や施設のデータは、原則として一般料金(税込)、定休日、最終受付時間・ラストオーダーを、宿泊施設の料金は平日に2名で宿泊した場合の1名分の料金(1泊2食・税・サービス料込み)を記載しています。
- ※同一商品で軽減税率により料金の変わるものは、軽減税率が適用されない料金を記載。臨時休業などは省略しています。また、振替休日なども祝日として表記しています。
- ※新型コロナウイルス感染症等の影響により、掲載している内容が変更となる可能性があります。お出かけの際は事前にご確認ください。