トレたび JRグループ協力

2023.06.21ジパング俱楽部「しまんトロッコ」で四万十を駆け抜ける予土線の旅【モデルコース】

通勤・通学客がひしめく都会の列車とはまるで違う、秘境を感じる鉄道路線の旅をご紹介します。
この記事では個性的な観光列車で人気の路線・予土線を訪ねるコースをご案内。


60代からのJR割引サービス「ジパング倶楽部」

60代からのJR割引サービス「ジパング倶楽部」は、きっぷの割引、JRホテルグループのホテルを優待料金で利用できるなど、魅力的なサービスが満載です。

これだけおトク!の例

高松駅→松山駅=特急「いしづち」で約2時間41分、松山駅→宇和島駅=特急「宇和海」で約1時間20分
通常=8780円 3割引=6140円 2640円おトク!
  • 金額は一例です。前後の行程等により金額が異なる場合があります。
  • 通常期の普通車指定席利用の場合です。
  • 入会して最初のご利用から3回目までは運賃・料金は2割引、4回目からは3割引となります。


予土線宇和島駅から「しまんトロッコ」でスタート!

四万十川を感じながら行く「しまんトロッコ」


「日本最後の清流」四万十川の車窓が魅力の予土線は、予土線3兄弟や「鬼列車」など、個性豊かな観光列車でも人気の路線です。

今回は宇和島駅から「しまんトロッコ」に乗車。

天を舞う龍のごとく蛇行する四万十川を鉄橋で何度も渡っていきます。


列車情報

運転日 7月1日~9月30日の土・日曜・祝日と7月31日~8月18日
備考 全車指定席

「しまんトロッコ」公式サイト

↓ 予土線約2時間1分

土佐大正駅

木造駅舎や酒蔵がある川辺の町並みを楽しむ


土佐大正駅は山小屋のような木造駅舎。三角屋根が美しい 土佐大正駅は山小屋のような木造駅舎。三角屋根が美しい

白く輝く早瀬や、大増水した時に水流に没する沈下橋を、トロッコ車両で風とともに眺めながら土佐大正駅へ。

林業が盛んなこの地域を象徴する木造駅舎が旅情をそそります。

駅周辺には栗焼酎で有名な酒蔵「無手無冠(むてむか)」や、国の重要文化財の旧竹内家住宅があり、町並み散策も魅力的です。

↓ 徒歩約20分

道の駅 四万十大正

四万十川流域の幸やおみやげはここで


観光情報も提供している「道の駅 四万十大正」 観光情報も提供している「道の駅 四万十大正」


熱々の石の器に入ったウナギのまぜごはんに昆布茶をかけて。香りもよく、箸が止まりません 熱々の石の器に入ったウナギのまぜごはんに昆布茶をかけて。香りもよく、箸が止まりません

土佐大正駅から町並みをぬけた先、四万十川を見渡す轟崎(とどろざき)橋のたもとにあるこの道の駅は、四万十川の幸や山の幸の物産が自慢。

お昼は、施設内の「であいの里」で人気の「うなぎの石焼まぜご飯(単品1200円、セット1450円)」がおすすめです。


道の駅 四万十大正

問い合わせ先 0880-27-0088
時間 8時30分~17時(「であいの里」は9時30分~15時30分)
定休日 年末年始
交通アクセス 土佐大正駅から徒歩約20分

「道の駅 四万十大正」の詳細はこちら

↓ 徒歩約20分の土佐大正駅から「しまんトロッコ」約1時間15分の松丸駅下車

森の国 ぽっぽ温泉

駅に天然温泉⁉ 肌がつるりとなる美肌の湯


駅直結の便利な立地の「森の国 ぽっぽ温泉」 駅直結の便利な立地の「森の国 ぽっぽ温泉」

土佐大正駅から宇和島駅への帰路では松丸駅で途中下車。

お目当ては、全国的にも珍しい駅舎内の天然温泉です。松丸駅のある松野町の景勝地・足摺宇和海国立公園の滑床(なめとこ)渓谷にある名瀑「雪輪の滝」をイメージした「滑床の湯」のほか、無料の足湯もあり、鉄道ファンに人気です。

リニューアル工事のため2023年8月初旬まで休館中。


10~17時、無料で利用できる足湯 10~17時、無料で利用できる足湯

滑床渓谷にある名瀑「雪輪の滝」をイメージした「滑床の湯」 滑床渓谷にある名瀑「雪輪の滝」をイメージした「滑床の湯」


森の国 ぽっぽ温泉

問い合わせ先 0895-20-5526(2023年8月初旬~)
時間 10時~19時30分(足湯は10~17時)、足湯は無料
定休日 第2月曜(8月は第1月曜、祝日の場合は翌平日)
交通アクセス 予土線松丸駅内
値段 520円(65歳以上は420円、家族風呂は1時間1500円)

泉質       単純温泉


「森の国 ぽっぽ温泉」公式サイト

↓ 徒歩約6分

道の駅虹の森公園まつの おさかな館

四万十川をはじめ、淡水の生き物を楽しく展示


アマゾンに暮らす世界最大級の淡水魚・ピラルクなどが泳ぐ アマゾンに暮らす世界最大級の淡水魚・ピラルクなどが泳ぐ


コツメカワウソ コツメカワウソ

フンボルトペンギン フンボルトペンギン

四万十川支流の広見川を挟んで松丸駅の対岸にあるのが「道の駅虹の森公園まつの おさかな館」。四万十川に生息する魚を中心に、川の不思議や魅力を発信している水族館です。四万十川の源流から河口までの生態系を展示する屋外ジオラマや、河口域の幻の魚「アカメ」など、“日本最後の清流”の水中世界を堪能できます。

また、四万十川の魚だけでなく、アマゾンに暮らす世界最大級の淡水魚・ピラルクやコツメカワウソ、フンボルトペンギンなど、世界の大自然の驚きと愛らしさにも出合える施設です。


道の駅虹の森公園まつの おさかな館

問い合わせ先 0895-20-5006(虹の森公園)
時間 10~17時
定休日 年始
交通アクセス 松丸駅から徒歩約6分
値段 900円

「虹の森公園おさかな館」公式サイト

↓ 徒歩約6分

鬼列車

松丸駅から宇和島駅へは、「鬼」を冠した列車で行けるかも


愛媛県鬼北町のシンボル「鬼王丸(おにおうまる)」をデザインした「鬼列車」 愛媛県鬼北町のシンボル「鬼王丸(おにおうまる)」をデザインした「鬼列車」

松丸駅~宇和島駅間の予土線は、自治体としては唯一名称に「鬼」が入る鬼北町(きほくちょう)を通っていきます。

それにちなんだ、鬼をテーマにしたラッピング列車「鬼列車」がこの区間では運転中です。運がよければ松丸駅から乗車できることでしょう。

鬼列車の車内ではスマートフォンでAR(拡張現実)アプリを使った観光ガイドや記念撮影を楽しめます。


「鬼列車」公式サイト

↓ 予土線約47分

宇和島駅ゴール!

スケジュールの一例 ※「しまんトロッコ」運転日の場合


高松駅発
(5:17発)

高松駅

  • 特急「いしづち」
(7:58着)

松山駅

(8:10発)

松山駅

  • 特急「宇和海」
(9:30着)

宇和島駅

9:33発

宇和島駅

  • 「しまんトロッコ」
11:34着

土佐大正駅

  • 「道の駅 四万十大正」
13:58発

土佐大正駅

  • 「しまんトロッコ」
15:13着

松丸駅

  • 「森の国 ぽっぽ温泉」「道の駅虹の森公園まつの おさかな館」
16:36発

松丸駅

  • ※「鬼列車」の場合あり
17:23着

宇和島駅

(18:08発)

宇和島駅

  • 特急「宇和海」
(19:28着)

松山駅

(19:32発)

松山駅

  • 特急「いしづち」
(21:55着)

高松駅

紹介スポット一覧マップ

文/大村嘉正

  • 記事中の情報は2023年6月時点のものです。
  • 列車やバスなどの所要時間は目安となる平均時間を表記しています。バスの運行本数が少ない場合がございますので、事前にご確認ください。
  • 花や紅葉など季節の景観は、その年の天候などにより変動しますので、現地へご確認ください。
  • 店や施設のデータは、原則として一般料金(税込)、定休日、最終受付時間・ラストオーダーを、宿泊施設の料金は平日に2名で宿泊した場合の1名分の料金(1泊2食・税・サービス料込み)を記載しています。
  • 同一商品で軽減税率により料金の変わるものは、軽減税率が適用されない料金を記載。臨時休業などは省略しています。また、振替休日なども祝日として表記しています。
  • 新型コロナウイルス感染症等の影響により、掲載している内容が変更となる可能性があります。お出かけの際は事前にご確認ください。

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