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2024.02.02

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「伊勢鉄道ミジュマルトレイン」デビュー!三重の鉄道を巡るスタンプラリーも開催中

2024年1月22日、三重県の津駅にて「伊勢鉄道ミジュマルトレイン」の運行開始を記念して、三重県主催による出発式が行われました。車両の内外がラッピングされ、外装には、みえ応援ポケモン「 ミジュマル 」をメインに、サーキットや伊勢茶の茶畑など、三重や伊勢鉄道沿線自治体(津市・鈴鹿市・四日市市)の魅力や特徴のイメージがデザインされています。ラッピングトレインの運行開始にあわせ、豪華賞品が抽選で当たる三重県内の鉄道を巡るスタンプラリーも開催されます。


みえ応援ポケモン「ミジュマル」とは?

2021年12月にみえ応援ポケモンに就任したラッコポケモンの「ミジュマル」。「三重」がミジュウとも読め、「ミジュマル」の名前と親和性があることや、「ミジュマル」はおなかに貝のような見た目の「ホタチ」を持つ特徴があり、真珠貝(アコヤガイ)や牡蠣など貝類をはじめとした海の幸にも恵まれている三重県をPR・応援するにはピッタリのポケモンです。
「ミジュマル」といっしょにさまざまな取り組みを通じて、三重県の魅力を発見してほしいという思いから、みえ応援ポケモンに選ばれました。

三重県の鉄道会社も勢ぞろい!津駅での出発式に密着

みえ応援ポケモン「ミジュマル」のラッピングトレインは、2022年1月から運行している近畿日本鉄道の「近鉄ミジュマルトレイン」に続いて、第2弾となります。第2弾では三重県の第三セクター鉄道会社である伊勢鉄道が選ばれ、同社のイセIII型のうち1両がラッピングされました。


津駅1番ホームに入線する「伊勢鉄道ミジュマルトレイン」

出発式では三重県の一見勝之知事が主催者挨拶を行い、「伊勢鉄道ミジュマルトレイン」の運行によって地域の活性化と観光振興への期待を語りました。続いての来賓祝辞では、伊勢鉄道の渡邉信一郎社長が「伊勢鉄道ミジュマルトレイン」をきっかけにした全国からの旅行者の呼び込みに向けての意欲を語りました。株式会社ポケモンの廣瀨千尋シニアディレクターは、みえ応援ポケモン「ミジュマル」が三重県の人々に愛され、様々な取り組みが実現できていることに感謝の意を示しました。


「ぜひ多くの人に【伊勢鉄道ミジュマルトレイン】乗ってもらいたい」と一見勝之知事から挨拶

出発式にはみえ応援ポケモン「ミジュマル」も参加。その他、三重県内の鉄道会社全8社を巡る「ミジュマルと旅する みえの鉄道スタンプラリー」の開始を記念して、各社から関係者が出席しました。


テープにハサミを入れる株式会社ポケモンの廣瀨千尋シニアディレクター、三重県の一見勝之知事、伊勢鉄道の渡邉信一郎社長(画像左より)

テープカットを終えると「ミジュマルと旅する みえの鉄道スタンプラリー」が、県内鉄道会社全8社の協力を得て実施出来たことを記念して、一見勝之知事から各鉄道会社に記念品が贈呈されました。


JR西日本からは近畿統括本部の宮原宏規関西線線区長が出席

知事からスタンプラリーの記念品が各社に授与されました

三重県では過去にも、みえ応援ポケモン「ミジュマル」と一緒に県内各地を巡るデジタルスタンプラリーなどのイベントを開催してきました。今回のスタンプラリーは三重県の呼びかけにより県内の鉄道会社全8社が参画し、各社の駅にスタンプ台を設置。スタンプラリーに参加していただくことで、県内鉄道の利用促進や魅力発信につながることをめざしています。


出発式には県内の全8社の鉄道会社が参加。三重の鉄道を盛り上げる機運が高まります

記念撮影が終わり出発式もいよいよクライマックス。伊勢鉄道の渡邉博昭運輸部長の出発合図で、四日市行の「伊勢鉄道ミジュマルトレイン」が、定刻の9時39分に津駅の1番ホームから114C列車として発車。関係者や「ミジュマル」が見送る中、お客様を乗せて四日市駅に向かって走り出していきました。


出発合図を送る伊勢鉄道の渡邉博昭運輸部長

「ミジュマル」も手を振って列車をお見送り!

「伊勢鉄道ミジュマルトレイン」は普通列車として運行されるため、今後の運行予定は伊勢鉄道の公式X(旧Twitter)アカウントでご案内。事前に情報をチェックして、「伊勢鉄道ミジュマルトレイン」に会いに行きましょう!


伊勢鉄道公式Xアカウントはこちら

「ミジュマルと旅する みえの鉄道スタンプラリー」も開催中!

「伊勢鉄道ミジュマルトレイン」の運行開始に先立ち、みえ応援ポケモン「ミジュマル」と三重県内の全鉄道会社(計8社)が連携した鉄道周遊スタンプラリー「ミジュマルと旅する みえの鉄道スタンプラリー」が1月19日から開催中!
県内の全24駅に設置された「ミジュマルの鉄道スタンプ」を専用のスタンプ台紙に押印し、スタンプのコンプリートを目指しましょう。スタンプを集めることで、「ミジュマル」のグッズや三重のグルメ、みえのお宿ペア宿泊券など、豪華な賞品が当たる抽選に応募できます。


スタンプラリーのポスターは「ミジュマル」と各社の鉄道車両が目印

さらに、スタンプラリー期間中に「ミジュマル」が登場するイベントキャラバンも開催。「ミジュマル」とのふれあいや写真撮影が楽しめるチャンスです!また、スタンプを3つ以上押した台紙をイベントキャラバン会場の受付に提示すると、「オリジナルクリアファイル」がもらえます!(※先着順。在庫が無くなり次第終了)
日程や会場を確認して、ぜひ参加してみてはいかがでしょうか。


JR東海の津駅(改札内)に設置されたスタンプ台。専用台紙もスタンプ台から手に入れよう!

「ミジュマルと旅するみえの鉄道スタンプラリー」の詳細については、スタンプラリー特設サイトをご確認ください。

スタンプラリーについて
詳しくはこちら


© Pokémon. © Nintendo/Creatures Inc./GAME FREAK inc.
ポケットモンスター・ポケモン・Pokémonは任天堂・クリーチャーズ・ゲームフリークの登録商標です。

出発前におさらい!知れば知るほど奥深い三重の鉄道!

ところで、三重県にはどんな鉄道会社、鉄道路線があるかご存じでしょうか?
先のスタンプラリーの開催情報でも触れましたが、何と県内には8社もの鉄道会社があります。ここではそれぞれの鉄道会社の特徴とスタンプ設置駅について、ちょこっと解説します!

伊勢鉄道

河原田駅と津駅の間を結ぶ伊勢線は、伊勢鉄道の列車のほか、関西本線の名古屋方面と紀勢本線・参宮線へ向かうJR東海の特急南紀・快速みえが走ります。伊勢鉄道で活躍するイセIII型の最高速度は100km。この性能を生かして、津駅からJR東海の四日市駅までを最速36分で駆け抜けます。沿線には住宅地や田畑が広がり、遠くには鈴鹿山脈や伊勢湾に臨むコンビナートの煙突群が見え、開放的な平野の風景が車窓に広がります。


最高速度100kmで伊勢路を駆け抜けます

青いラインカラーが映えるイセIII型

  • 写真提供:伊勢鉄道株式会社

スタンプが設置されている鈴鹿駅は伊勢鉄道の普通列車に加え、JR東海の特急・快速列車が全列車停車する伊勢鉄道の代表駅です。そのほか、鈴鹿サーキット稲生駅は「伊勢鉄道ミジュマルトレイン」のモチーフになった「鈴鹿サーキット」の最寄り駅で、F1グランプリ開催時などに多くの観客で賑わいます。この時期には、快速みえの一部列車が臨時停車するため、多くのお客様で駅が活気づきます。

JR西日本

名古屋駅とJR難波駅を結ぶ関西本線は、亀山駅から先がJR西日本が運行する区間となります。亀山駅から加茂駅の間は非電化区間で、気動車のキハ120形が活躍する山間部のローカル線。自然豊かな鈴鹿山脈を往く、四季折々の美しさが車窓から楽しめるエリアです。キハ120形には車載型IC改札機が導入され、「ICOCA」を含む全国のIC乗車券の利用が可能です!


山間を走るので自然豊かな車窓が楽しめます

お茶の京都トレインも運行中!運よく乗れたらラッキー!

  • 写真提供:西日本旅客鉄道株式会社
  • 「お茶の京都トレイン」撮影:松本洋一

スタンプ設置駅の伊賀上野駅は、伊賀鉄道との乗り換えが可能なこの区間の主要駅。当駅で折り返す列車も運行されています。また、JR西日本の三重県の駅では唯一の直営駅で、みどりの窓口が営業しています。

養老鉄道

桑名駅と岐阜県の大垣駅を経由して揖斐駅を結ぶ養老鉄道は、2007年に近鉄養老線の運営を引継ぎ誕生した会社です。路線の形に特徴があり、途中の大垣駅で桑名方面と揖斐方面の線路が合流する配線になっています。沿線には、伊勢神宮との関係が深い多度大社、旧東海道の宿場町として栄えた城下町の桑名があります。また、養老鉄道の一部の駅ではレンタサイクルのサービスがあり、車内に自転車をそのまま持ち込めるサイクルトレインも運行しています。


7700系の塗装は4種類。東急時代のデザインをモチーフにした「緑歌舞伎」

次第に数を減らすものの元近鉄の620系も活躍

スタンプは、桑名市内の有人駅である多度駅、下深谷駅、桑名駅に設置。桑名市の代表駅である桑名駅は、JR東海、近鉄、養老鉄道の3社が乗り入れ、三岐鉄道の西桑名駅も隣接する北勢地域の交通の要所となっています(スタンプ台は養老鉄道桑名駅に設置)。

伊賀鉄道

伊賀市内を南北に走る伊賀線は、近鉄大阪線の伊賀神戸駅と関西本線の伊賀上野駅を結ぶ路線です。全線が伊賀市内を走り、伊賀が忍者の里として有名なことにちなんで付けられた愛称は忍者線。2009年からは漫画家の松本零士氏がデザインした忍者列車が運行中です。忍者列車の3編成共に、忍者の顔が描かれたインパクト抜群な外観が目を引きます。車内にも手裏剣柄のカーテンなど、忍者をモチーフとしたユニークな仕掛けが満載です。


忍者列車は編成ごとに色が異なります

赤い屋根が印象的な上野市駅

  • 写真提供:伊賀鉄道株式会社

伊賀鉄道では、伊賀神戸駅、茅町駅、上野市駅の3つの駅にスタンプ台が設置されています。上野市駅は伊賀市の代表駅で、忍者市駅の愛称があります。三角の屋根が特徴の駅舎はレトロな洋風作りで、国の登録有形文化財となっています。駅からも見える伊賀上野城が街のシンボルで、お城のある上野公園には伊賀流忍者博物館や松尾芭蕉の生誕300年を記念して建てられた俳聖殿などもあります。

三岐鉄道

かつて三重県と岐阜県を結ぶ鉄道路線として計画された名残を社名に残す三岐鉄道。三岐線と北勢線の2路線はいずれも三重県北部の北勢地域を走ります。三岐線の車両はすべて元西武鉄道の車両。昔懐かしいレトロな電車に揺られながら全長26.6キロのローカル線の旅が満喫できます。セメント輸送を行う貨物列車も運行されるなど、三岐線を走る列車はバラエティーに富んでいて、鉄道ファンからの人気が高い路線です。北勢線は元近鉄の路線で、四日市あすなろう鉄道と同じく特殊狭軌線が採用されています。


三岐線を力走する元西武鉄道の車両

貨物列車をけん引するレトロな電気機関車

  • 写真提供:三岐鉄道株式会社

三岐鉄道では、三岐線の丹生川駅と終点の西藤原駅、北勢線の楚原駅と終点の阿下喜駅にスタンプ台が設置されています。丹生川駅の隣には貨物鉄道博物館があり、日本で唯一の貨物を対象とした珍しい施設です。開館日を事前に確認して、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。2路線のスタンプを集めるときは「三岐鉄道1日乗り放題パス」を利用するのが便利です。

四日市あすなろう鉄道

2015年4月より近鉄内部線(うつべせん)及び八王子線を引き継いで営業開始した四日市あすなろう鉄道。2路線の全線が三重県四日市市内を走ります。最大の特徴は軌間(線路2本のレールの間の距離)が、JRの在来線などで使用される1067 mmよりも狭い762mmという特殊狭軌線で運行されていることです!途中の日永駅では、全国でここでしか見ることのできない特殊狭軌線の分岐があります。駅構内には特殊狭軌の台車などが展示されていて、異なる軌道を見比べることも出来るツウな鉄道スポットです。


全国でここだけ!特殊狭軌線が分岐する日永駅

列車の塗装は明るい若草色の「なろうグリーン」

  • 写真提供:四日市あすなろう鉄道株式会社

四日市あすなろう鉄道線内では、あすなろう四日市駅と内部線の終点である内部駅にスタンプ台が設置されています。内部駅には隣接して内部車庫があり、四日市あすなろう鉄道で活躍する全車両がこの車庫に所属しています。

  • この他に、JR東海の5駅、近畿日本鉄道の5駅にもスタンプ台が設置されています。

スタンプコンプリートにチャレンジ!めざせ三重の鉄道マスター!!

「ミジュマルと旅する みえの鉄道スタンプラリー」をコンプリートするには全24駅のスタンプを集める必要があり、完全制覇の難易度はやや高め。ご紹介したローカル線の旅を楽しみながら、三重の鉄道マスターを目指して挑戦してみましょう!
なお、スタンプを押印できる時間帯や、設置場所(改札内外含む)は、スタンプを設置している各駅によって異なるため、スタンプラリー特設サイトで事前に確認してから訪れるのがおすすめです。


スタンプラリーへの参加を呼びかける三重県観光部観光誘客推進課の立岡美央衣主事と伊勢鉄道の岡本啓太郎専務

今回のスタンプラリーについて、三重県観光部観光誘客推進課の立岡美央衣主事は「この鉄道スタンプラリーをきっかけに、多くの方に三重県を訪れていただき【三重県×ミジュマル】の取組や県内鉄道の魅力に触れながら、みえの旅を楽しんでほしい」とPR。伊勢鉄道の岡本啓太郎専務は「【伊勢鉄道ミジュマルトレイン】が多くのお客様が楽しんでご乗車いただける列車になったので、ぜひ伊勢鉄道に乗りに来ていただきたい」と期待を寄せました。

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