トレたび JRグループ協力

2021.10.08

  • その他

第20回「日本鉄道賞」の受賞者が決定しました!

「日本鉄道賞」決定!

「日本鉄道賞」は、毎年、その年の鉄道に関する優れた取組を表彰するものです。
国民の鉄道に対する理解と関心を深め、支持を得るとともに、鉄道の一層の発展を期することを目的としています。第20回目となる今年の受賞者が決定したのでご紹介します。

日本鉄道大賞

東日本旅客鉄道株式会社、東海旅客鉄道株式会社、西日本旅客鉄道株式会社、公益財団法人鉄道総合技術研究所、国立研究開発法人防災科学技術研究所、国立研究開発法人海洋研究開発機構
「世界で初めての海底地震計を用いた新幹線地震早期検知の開発・導入とその効果~ 地震に対する新幹線の安全性向上に向けて ~」


(選考理由)
公共交通の安全性に有用な海底地震計を用いた地震早期検知とその新幹線への導入を、特に高く評価し日本鉄道大賞に選定しました。
1964 年の東海道新幹線開業当初から、その重要性が強く意識され、地震計設置と列車緊急停止システムが研究開発されてきました。東日本大震災を含む数々の地震体験を踏まえ、(国研)海洋研究開発機構、(国研)防災科学技術研究所による海底地震観測網の拡充と、(公財)鉄道総合技術研究所、東日本旅客鉄道㈱、東海旅客鉄道㈱、西日本旅客鉄道㈱という、広範な組織連携のもと、2017 年に東北・上越新幹線、2019 年に東海道・山陽新幹線の早期地震検知システムへの海底地震観測情報適用が達成されました。2021 年の福島県沖と宮城県沖の地震において、海域で発生する地震の中でも効果を発揮しにくい震源が陸地に近く深い地震であっても、海岸地震計と海底地震計が補完し合うことで、海域で発生する地震の早期検知に効果があることが確認され、鉄道被害軽減の本質的方策が整備されました。
本成果は他の新幹線、在来線、民鉄路線や他の交通機関の安全性向上にも、今後大いに貢献することが期待されます。

日本鉄道賞表彰選考委員会による特別賞

「第三セクター鉄道相互と地域をつなぐ」特別賞
第三セクター鉄道等協議会、株式会社読売旅行、株式会社旅行読売出版社、株式会社日本旅行「地方鉄道をつなぐ、元気にする「鉄印帳」事業」

(選考理由)
2020 年 7 月 10 日より、第三セクター鉄道等協議会の会員企業が連携して「鉄印帳」プロジェクトを開始しました。この「鉄印帳」は「御朱印帳」の鉄道版というアイデアです。
これまでもスタンプラリーというような企画は鉄道事業者の間でよく行われていますが、それとは一線を画し、単に鉄印を集める楽しみだけではなく、全部集めた“マイスター”にはいろいろな特典が付与されており、そのいずれもがこれまでなかったユニークなものとなっています。また、それらを鉄道事業者や沿線地域の収益に着実に結びつけていることにも特色があります。
人間の持つコレクションの気持ちを巧みに刺激するこの試みは、他の民鉄事業者にもよい刺激を与えています。
第三セクター鉄道は、その多くが過疎地域を走っており、さらに少子高齢化やモーダルシフトの進行等により経営環境は厳しさを増していますが、そうした中で、地方鉄道に多くの人の関心を向けさせるような、注目に値する企画であり、特別賞を受賞するに値する取り組みであると判断し、ここに「第三セクター鉄道相互と地域をつなぐ」特別賞を授与します。

「コロナに負けるな!医療従事者に〝空から届ける〟エールと感謝」特別賞
大阪モノレール株式会社 「医療従事者応援プロジェクト『ブルーエール号の発信』」

(選考理由)
コロナ禍に入り約 1 年半。航空自衛隊のブルーインパルスによる、医療従事者へのエールは折に触れ各種報道にて発信されてきました。実は、日々、彼らが通勤の足として使う鉄道・モノレールでも同様の取り組みに励んでいたことをご存知でしょうか。
きっかけは沿線にお住いのお客様の「医療従事者の方々に感謝を、患者の方々には励ましのメッセージを描いた車両があれば素敵だなと思います。」という1通のメールから。
同じエッセンシャルワーカーとして日々感染予防対策に取り組みながら安定輸送を保つなど苦労のある中、お客様の声に対応すべく若手社員を中心としたプロジェクトを迅速に立ち上げ、クラウドファンディングという新たなアプローチで短期間に事業成立させた姿勢は素晴らしく、賞賛に値します。
また、誰もが身動きの取りにくい時勢において、医療従事者のみならず沿線の利用者、ひいては全国の鉄道会社の模範となるべき取り組みであるでしょう。昨年 6 月に開業 30 周年を迎えたことを受け〝全ての利用者へ還元〟をと、集めた資金は材料費に充てデザインは若手社員考案、返礼品に関しては身を切り「赤字を出してでも」という強い志を感じます。
空高くを走るモノレールなら、遠くまでメッセージが届くこと。さらに一過性ではなく毎日発信し続けられるという、鉄道ならではの利点を最大限に生かした秀抜な取り組みであることを高く評価し、ここに「コロナに負けるな!医療従事者に〝空から届ける〟エールと感謝」特別賞を授与します。

「『鉄道版インフラドクター』で高精度・高効率なトンネル検査」特別賞
東急株式会社、伊豆急行株式会社、首都高速道路株式会社、首都高技術株式会社「『鉄道版インフラドクター』を伊豆急行線のトンネル検査に導入」

(選考理由)
鉄道のインフラの維持管理は,鉄道の安全性の確保のため大変重要です。一方で、人口減少下にある日本においては、老朽化するインフラ設備の維持管理をいかに適切に行うことができるかという大きな問題を抱えています。検査が困難なトンネルの状態を把握し、適切な保全を行うことは特に重要になっています。
本技術開発では,専用の計測車両を活用し、3 次元点群データや高解像度画像を取得し、トンネル壁面の要注意箇所を効率的に抽出して、現場における検査日数の約8割減、コストの約 4 割減を達成しています。また、地理情報システムと連携させることで、要注意箇所の早期発見や補修データの一元管理にも活用されています。本技術開発は、今後の鉄道のインフラ維持管理のため、多くの鉄道事業者において活用できる重要な技術開発であると考えられます。
以上のことから、本技術開発を高く評価し、「『鉄道版インフラドクター』で高精度・高効率なトンネル検査」特別賞を授与します。

「世界で 36 番目に大きい島・九州の魅力が 5 つのコースにぎゅっと詰まった」 特別賞
九州旅客鉄道株式会社「鉄道で地域の魅力を再発見 D&S列車 『36ぷらす3』」


写真:村上悠太

(選考理由)
「九州を1周する列車をつくりたい!」というアイデアに始まり、約2年をかけて、お客さまに喜び、感動、驚きを提供できる九州各地の観光資源をくまなく調査。車両は、特急つばめ 787 系の面影を残しつつ、更に楽しく大リノベーションし、2020 年10 月 16 日に新しいD&S列車(観光列車)「36ぷらす3」は営業運転を開始しました。
木曜~月曜に出発する5つのルートで九州全県を1日単位で乗車できる行程は、利用するお客さまにもわかりやすく、各ルートにちなんで設定された7つのエピソード(自然景観、施設、工芸、味覚など)は、次は他のルートに乗車してみたい思いに駆られます。“手間をかけて調理してくれるお店を選んだ”という車内での食事もコース毎の魅力。また、途中停車の“おもてなし駅”では、毎週、列車が到着することで、お客さまと地元住民との交流や地域の賑わいも生まれています。
全ルートを乗車して 35 のエピソードを知り、お客さまに 36 番目のエピソードを語ってもらいたい、ぷらす3(お客さま、地域の皆さん、JR 九州)もひとつになって 39(サンキュー)感謝の気持ちが広がっていくようにとの想いがこもったD&S列車に、「世界で 36 番目に大きい島・九州の魅力が 5 つのコースにぎゅっと詰まった」特別賞を授与します。


詳細はこちら

トレたび公式SNS
  • twiiter
  • Fasebook