トレたび JRグループ協力

2026.07.06ジパング俱楽部白浜駅発、自然が造り出した風光明媚な景観をめぐる|JR駅発、お手軽1日モデルコース

鉄道を使って、もっと気軽に日本を旅しよう。
日本全国の駅を拠点に、半日から一日で楽しめるモデルコースを紹介します。

円月島(えんげつとう)や千畳敷(せんじょうじき)、三段壁(さんだんべき)など、太平洋の荒波が作り出した独特の景観や、壮大な断崖絶壁がみごとな南紀白浜。海の絶景を楽しむベく、さあ旅立ちましょう。風光明媚な景観を生んだ自然の神秘に興味は尽きませんが、自然科学を含め幅広い事象を探求した“博物学の巨星”南方熊楠(みなかたくまぐす)の記念館も白浜にはありますので、足を運べば知的好奇心を刺激してくれることでしょう。

白浜温泉は有馬・道後とともに日本三古湯に数えられ、『日本書紀』や『古事記』にも温泉のことが記されています。万葉の頃からの湯壺が残るのが、海辺の露天風呂の「崎の湯」。波しぶきが届くほど海が迫る温泉も体感してみては?

  • トップ画像は、海辺の露天風呂「崎の湯」

紀勢本線白浜駅からスタート


大阪駅から特急「くろしお」で約2時間30分。最多7頭のパンダを飼育していた「アドベンチャーワールド」の最寄駅であるため、改札を出るとすぐにパンダのシートが設置されています。

ほかにも駅入口にパンダのオブジェがあるなど、そこここでパンダに出合えます。売店では南高梅の梅干し、紀州うめどりの唐揚げをのせた「パンダべんとう」などが売られています。駅構内にトイレあり。


 

バス約16分、徒歩約8分

 

南方熊楠記念館

博物学の巨星を顕彰


新館も、昭和の名建築である本館に負けず劣らずカッコイイ 新館も、昭和の名建築である本館に負けず劣らずカッコイイ


新館2階では博物学と出合った中学校時代の資料などを展示 新館2階では博物学と出合った中学校時代の資料などを展示

円月島や白浜温泉街、四国までも見通せる屋上展望デッキ 円月島や白浜温泉街、四国までも見通せる屋上展望デッキ

和歌山県が生んだ博物学の巨星・南方熊楠を顕彰する記念館で、番所山公園内に立地。
展示品は約800点におよび、「幼少期~青年期」「海外での活躍」「生物学者・南方熊楠」「昭和天皇へのご進講・ご進献」「民俗学者・南方熊楠」「研究生活と熊楠の晩年」といったテーマで資料が展示されています。

ロンドンの博物館で研究し抜き書きした「ロンドン抜書」や、緻密な英文の添えられたキノコの標本(菌類図譜)など多数の植物標本がある一方、民俗学の研究資料も並び、その学問の広さには本当に舌を巻きます。国内外に多くの論文を発表し、日本に「ミナカタ」ありと世界の学者を振り向かせた凄みがひしひしと感じられます。

なお、本館は1965(昭和40)年に竣工、東京帝国大学工学部出身の建築家・野生司義章(のうすよしあき) による設計で、国の登録有形文化財となっています。


南方熊楠記念館

問い合わせ先 0739-42-2872
時間 9時~16時30分
定休日 木曜(春・夏休み期間中は無休、詳細はホームページ参照)、臨時休館あり
交通アクセス 紀勢本線白浜駅から白浜町内循環線ほか明光バス約16分の臨海下車、徒歩約8分
値段 700円
URL https://www.minakatakumagusu-kinenkan.jp/

 

徒歩約7分(穴が丸くきれいに見えるあたりまで)

 

円月島

自然が造り出した極上アート作品


春分や秋分の日前後は太陽が円月島の穴に重なるように沈みます 春分や秋分の日前後は太陽が円月島の穴に重なるように沈みます

海に浮かぶ南北約130メートル、東西約35メートル、高さ約25メートルの小島で、中央に満月のように丸い穴がぽっかり開いていることから、その名があります。

小石が集まって固まった礫岩(れきがん)でできており、穴は波の浸食によって削られて造られたそうです。自然は時に思いもよらぬアート作品を造りだすものです。

円月島を眺めながら海岸を歩き、「瀬戸の浦」バス停からバスに乗りましょう。


円月島

問い合わせ先 0739-43-6588(白浜町観光課)
時間 見学自由
交通アクセス 紀勢本線白浜駅から白浜町内循環線ほか明光バス約16分の臨海下車、約7分(穴が丸くきれいに見えるあたりまで)
URL https://www.nankishirahama.jp/spot/528/

 

バス約7分(瀬戸の浦から)、徒歩約1分

 

フィッシャーマンズワーフ白浜

漁師さん運営の店で海鮮丼に舌鼓(したつづみ)


新鮮でボリューム満点の「海鮮丼」1580円 新鮮でボリューム満点の「海鮮丼」1580円


海辺に立つ「フィッシャーマンズワーフ白浜」 海辺に立つ「フィッシャーマンズワーフ白浜」

新鮮な魚介を買って自宅に送ることもできます 新鮮な魚介を買って自宅に送ることもできます

太平洋を一望するロケーションで、食事処や鮮魚・みやげ品販売、ダイビングショップ、BBQコーナーなど、白浜を満喫できる施設。

1階の「フィッシュマーケット」は地元の漁師さんたちが運営しており、湯崎漁港で水揚げされたばかりの魚介が並んでいます。マーケット内の「市場食堂」では海鮮丼やマグロ丼、シラス丼、真鯛丼などが販売されており、海を望むテラス席で味わうのは最高です。

2階には「和ダイニング Banya -番屋-」があり、こちらでも「番屋特撰海鮮丼」のほか、「御造り盛り合わせ」や各種定食を落ち着いた雰囲気の店内で味わえます。


フィッシャーマンズワーフ白浜

問い合わせ先 0739-43-1700
時間 フィッシュマーケットは8~17時、番屋は11~14時・17~21時
定休日 フィッシュマーケットは無休、番屋は火曜(8月は不定休)
交通アクセス 紀勢本線白浜駅から三段壁行きほか明光バス約18分の湯崎下車、徒歩約1分
URL https://fw-sh.com/

 

徒歩約5分

 

崎の湯

万葉人も浸かった海を望む古湯


万葉の時代から残る歴史ある湯壺で海を望みつつ入浴 万葉の時代から残る歴史ある湯壺で海を望みつつ入浴

万葉の昔からある「湯崎七湯」のなかで唯一残っている歴史ある湯壷で、雄大な太平洋が間近にせまる露天風呂です。
海と一体化しているような湯船から、岩に打ち寄せる波を感じながら入浴できます。たちこめる温泉成分と潮の香り、波の音、太平洋をゆっくりと渡る船など、お湯だけでなく、大自然にどっぷり浸かった開放感を五感で味わえます。

白浜が温泉地として世に知られるようになったのは、今から約1400年前の飛鳥・奈良時代とされています。
『日本書紀』や『万葉集』に「牟婁温湯(むろのゆ)」の名で登場するのがこの「崎の湯」。657(斉明3)年に孝徳天皇の皇子である有間皇子(ありまのみこ)が逗留し、翌年には斉明天皇が、701(大宝元)年には文武天皇が行幸されました。その後も、熊野詣での往来の際に、後白河上皇をはじめ、都の貴族たちが沐浴されたと伝えられています。波しぶきが届くほど海が近く、雄大な太平洋が広がり、万葉の頃と変わらぬ心地よさを味わえます。


崎の湯

問い合わせ先 0739-42-3016
時間 7時~18時30分(時期で変動)
定休日 なし(メンテナンス等による臨時休業あり)
交通アクセス 紀勢本線白浜駅から三段壁行きほか明光バス約18分の湯崎下車、徒歩約5分
値段 500円
URL https://www.nankishirahama.jp/spot/546/

 

徒歩約32分(千畳敷経由)

 

三段壁

階段状に削られた荒々しい断崖


三段壁は、千畳敷の南海岸にそそり立つ高さ約50メートルの断崖 三段壁は、千畳敷の南海岸にそそり立つ高さ約50メートルの断崖

荒波に浸食され岩畳のような景観の千畳敷を楽しみ、三段壁へ向かいましょう。南北約2キロにわたる断崖で、漁師たちが船や魚の群れを見張った場所「見壇(みだん)」から転じて、「三段(みだん)」となり、三段壁と呼ばれるようになりました。

展望台から迫力ある断崖を望むだけでなく、地下に広がる三段壁洞窟を訪ねるのもワクワクします。洞窟内から眺める太平洋の大海原や、押し寄せてくる波しぶきは地上からの眺めとはひと味異なります。平安時代、源平合戦で知られる熊野水軍が船を隠したと伝わる地であり、「熊野水軍番所小屋」も再現されています。


海にそそり立つ段壁の中を探索できる「三段壁洞窟」 海にそそり立つ段壁の中を探索できる「三段壁洞窟」

岩盤が独特な表情を見せる千畳敷にも立ち寄りましょう 岩盤が独特な表情を見せる千畳敷にも立ち寄りましょう


三段壁

問い合わせ先 0739-43-6588(白浜町観光課)
時間 見学自由
交通アクセス 紀勢本線白浜駅から三段壁行きほか明光バス約22分の三段壁下車、徒歩約5分
URL https://www.nankishirahama.jp/spot/529/

 

徒歩約5分、バス約22分

 

白浜駅ゴール!


スケジュールの一例
(7:39発)

(大阪駅)

  • 特急「くろしお」
(10:10着)

(白浜駅)

10:34発

白浜駅

  • 白浜町内循環明光バス
10:50着

臨海バス停

  • 「南方熊楠記念館」「円月島」
13:28発

瀬戸の浦バス停

13:35着

湯崎バス停

  • 「フィッシャーマンズワーフ白浜」「崎の湯」「千畳敷」「三段壁」
19:00発

三段壁バス停

  • 田辺駅前行き明光バス
19:22着

白浜駅

(19:37発)

(白浜駅)

  • 特急「くろしお」
(22:02着)

(大阪駅)

紹介スポット一覧マップ

文/赤城はるな 写真/南紀白浜観光協会

  • 記事中の情報は2026年7月時点のものです。
  • 列車やバスなどの所要時間は目安となる平均時間を表記しています。バスの運行本数が少ない場合がございますので、事前にご確認ください。
  • 花や紅葉など季節の景観は、その年の天候などにより変動しますので、現地へご確認ください。
  • 店や施設のデータは、原則として一般料金(税込)、定休日、最終受付時間・ラストオーダーを、宿泊施設の料金は平日に2名で宿泊した場合の1名分の料金(1泊2食・税・サービス料込み)を記載しています。
  • 同一商品で軽減税率により料金の変わるものは、軽減税率が適用されない料金を記載。臨時休業などは省略しています。また、振替休日なども祝日として表記しています。