2023.12.21ジパング俱楽部深山幽谷にある上質で快適な隠れ家「そうだ山温泉 和」で癒やされる|1泊2日モデルコース
はるばる秘湯を訪れたら、宿でゆったりとした時間を過ごしたいもの。しかし、秘湯の宿は設備やサービス面が心配と感じる方も多いと思います。
そこで編集部では、「秘湯感」溢れる場でありながら、きれいな施設をあわせもつ温泉宿をピックアップ。快適に過ごせる秘湯宿のモデルコースを紹介します。
太平洋へと続く深い入り江の奥にある港町、須崎。
リニューアルされた「千年の美湯 そうだ山温泉 和 YAWARAGI」で四国の深い森と湯に癒やされ、翌日は、歴史的建築物が残る須崎の町並みや坂本龍馬ゆかりのお寺をめぐりながら、ご当地グルメの鍋焼きラーメンを堪能する、1泊2日のモデルコースです。
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「ジパング倶楽部」ならこれだけおトク!
新大阪駅→岡山駅=山陽新幹線「こだま」で約1時間12分
岡山駅→須崎駅=特急「南風」(高知駅乗継)特急「あしずり」で約3時間22分
通常=
3990円おトク!
- ※金額は一例です。前後の行程等により金額が異なる場合があります。
- ※通常期の普通車指定席利用の場合です。
- ※入会して最初のご利用から3回目までは運賃・料金は2割引、4回目からは3割引となります。
モデルコース概要
- 1.深い森に包まれる渓谷の一軒宿 千年の美湯 そうだ山温泉 和 YAWARAGI(やわらぎ)
- ・大自然の中に上質な空間
- ・弘法大師ゆかりの湯と高知の食を満喫
- 2.高知県を代表する商家建築を無料で見学可能 すさき まちかどギャラリー/旧三浦邸
- 3.坂本龍馬の逸話が伝わる寺院 発生寺(ほっしょうじ)
- 4.全国にファンを持つ鍋焼きラーメンの老舗 橋本食堂
- 5.海に向かって鳥居が立つ、土佐の宮島 鳴無(おとなし)神社
- 6.紹介スポット一覧マップ
〈1日目〉土讃(どさん)線須崎駅からスタート!
リアス式の半島が守る天然の良港を備え、清流・新荘川も流れる須崎市。
新荘川は野生のニホンカワウソが日本で最後に目撃された場所で、須崎市のゆるキャラ「しんじょう君」もニホンカワウソにちなんでいます。
須崎市の玄関口で、土讃線の重要な拠点駅のひとつである須崎駅は、2021年12月にリニューアル。英国風の三角屋根が特徴的なレトロな趣の駅舎に、駅舎内も「海のまち」の名にちなんだ船のオブジェやアンティーク品で装飾されています。高知県の鉄道発祥の地としての歴史もあり、D51の動輪が設置されているのも見どころです。
↓ 宿の送迎バス約15分(宿泊者のみ、要予約)
千年の美湯 そうだ山温泉 和 YAWARAGI(やわらぎ)
深い森に包まれる渓谷の一軒宿
須崎市は海辺の町でありながら、海岸まで山々が迫る地域でもあります。しかも山々は、市街地から車で約15分も走れば、秘境といえるほど深い自然になっていきます。
そこにある渓谷のひとつ、本当にこんなところに宿が?というロケーションにあるのがそうだ山温泉。周囲に温泉街はなく、渓谷の森に包まれるように温泉棟や本館、離れが建っています。気候次第では濃い霧に包まれ、深山幽谷(しんざんゆうこく)の景色を堪能できます。
大自然の中に上質な空間
宿の名の由来は、この地区にそびえる桑田山(そうだやま)。古くからこの地域で愛されてきた温泉施設でしたが、2013年にリニューアル。2021年にも新たに2つの客室を加えるなど、秘境に快適を加えた温泉になりました。お部屋は全部で9室、そのうち、離れは3室。
車で到着した宿泊者は、離れなど客室の前に駐車でき、客室でチェックイン。
客室の玄関を上がると、室内はなるべく段差を少なくしていることに気づきます。宿としては、家族旅行やビジネス、お遍路など、いろんな旅のスタイルに合わせた滞在を提供していますが、そんな「誰もが気軽に」のイメージを越える上質な客室空間です。
たとえば、離れのひとつは和室と洋寝室に御影石(みかげいし)造りの半露天風呂付きで、さらにウッドデッキとツリーハウスもあり、まさに隠れ家、または秘密基地という風情。どの客室でも、自然を眺めながらのんびりした滞在を楽しめます。
弘法大師(こうぼうだいし)ゆかりの湯と高知の食を満喫
この宿の料理は、清流・四万十(しまんと)川や仁淀(によど)川の天然アユ、四万十川水系の水で育てられたウナギなど高知ならではの一品料理に加え、しゃぶしゃぶや海鮮など3種から選べるお鍋もご用意。黒毛和牛や、ご当地の美食「土佐あかうし」を追加できるプランもあります。
そして温泉は、野趣(やしゅ)溢れる露天風呂や檜(ひのき)の湯船の大浴場のほか、各客室に専用の内風呂を用意。伝承では平安時代の高僧、空海(弘法大師)が薬水として広めたとされるこの秘湯。1000年以上前に彼が薬効ありと見立てたときと同じように、湧出したままの成分の温泉水に癒やされます。
千年の美湯 そうだ山温泉 和 YAWARAGI
問い合わせ先 | 0889-45-0055 |
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交通アクセス | 土讃線須崎駅から車で約15分。須崎駅から送迎あり(要予約) |
値段 | 1泊2食1万6800円~ |
泉質 | アルカリ性単純泉 |
URL | http://sondayama.com/ |
日帰り入浴
時間 | 9時~20時30分(木曜は15時~) |
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定休日 | なし |
値段 | 700円(朝風呂9~12時は450円) |
〈2日目〉千年の美湯 そうだ山温泉 和 YAWARAGI
↓ 宿の送迎バス約15分(宿泊者のみ、要予約)
須崎駅
↓ 徒歩約9分
すさき まちかどギャラリー/旧三浦邸
高知県を代表する商家建築を無料で見学可能
観光案内所やレンタルギャラリー、イベントスペースなどに活用されているこの古民家は、1916(大正5)年頃築。
江戸時代末期から酒造や金融など多岐にわたる事業を行なった三浦家の元邸宅を活用した文化交流施設で、三層に張り出す軒にも塗られた黒い漆喰が特徴的。貴重な商家建築のひとつであり、建築好きな人が全国から訪れるそうです。
昔ながらの風情が残る商店街や路地を散策する「ロイロイまち歩き」ツアーもここから出発します(第2・3・4土曜開催)。
また、須崎市で開催されるアートプログラム「現代地方譚(たん)」の会場のひとつでもあり、第11回目となる次回の開催は2024年1月20日(土)~2月18日(日)。
アーティストが須崎市に滞在しながら得たインスピレーションを、ユニークな発想で作品にして、このギャラリーや近隣の元銭湯など、町のあちこちで展示します。
レンタサイクル(9~17時、1台100円)もあります。
すさき まちかどギャラリー/旧三浦邸
問い合わせ先 | 050-8803-8668 |
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時間 | 9 ~17時 |
定休日 | 月曜(祝日の場合は翌日休)、12月29 日~ 1月3日 |
交通アクセス | 土讃線須崎駅から徒歩約9分 |
値段 | 無料 |
URL | http://machikado-gallery.com/ |
↓ 徒歩約4分
発生寺(ほっしょうじ)
坂本龍馬の逸話が伝わる寺院
土佐藩にいた頃の坂本龍馬のエピソードが伝わる浄土宗の寺院。幕末時、住職の智隆和尚(ちりゅうおしょう)は、武市半平太(たけちはんぺいた)の土佐勤王党に加盟するなど勤王活動に身を投じていたこともあり、このお寺は地域の志士たちの密会場所だったそうです。
坂本龍馬も訪れていたらしく、そのとき志士達と議論したおり、酔った勢いで境内の石仏地蔵の首を木刀で一刀したとの伝承が。それが「坂本龍馬首切り地蔵」として現在も境内に安置されています。
本尊は阿弥陀如来像(あみだにょらいぞう)。その後ろにある観世音菩薩(かんぜおんぼさつ)は市内の沖の海中から漁師の網にかかって拾い上げられたもので南北朝時代の作と伝わっています。本堂の建立は1689(元禄2)年8月で、もともとは真言宗でしたが、明治新政府による廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)で荒廃。1892(明治25)年頃復興して浄土宗に改宗し、現在に至ります。
発生寺
問い合わせ先 | 0889-42-0166 |
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時間 | 参拝自由 |
交通アクセス | 土讃線須崎駅から徒歩約7分 |
↓ 徒歩約11分
橋本食堂
全国にファンを持つ鍋焼きラーメンの老舗(しにせ)
鍋焼きといえばうどんですが、須崎ではラーメンです。なぜ、いつからかは謎で、地元の人いわく「どういうわけか鍋焼きラーメン」だったそうです。
今では須崎市を代表するこのグルメを最初にメニューにしたのは、昭和20年代後半頃からの店を営んでいた「谷口食堂」といわれています。「谷口食堂」は残念ながら昭和55年頃に閉店となりましたが、その味をしっかりと記憶したおかみさんによる「鍋焼きラーメン」を継承してきたのがこの「橋本食堂」。親鳥のだしに醤油ベースのスープなど昔からのシンプルながら深い味わいと、おもてなしの心によって、遠方からこの店を目指す人も絶えません。熱々の土鍋から沸いてくる香りが食欲をかきたてます。
鍋焼きラーメンにつきもののごはんは、古くから四万十川上流部で収穫されてきた、味と香りのよい仁井田米を提供しています。
橋本食堂
問い合わせ先 | 0889-42-2201 |
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時間 | 11時~13時50分 |
定休日 | 火・日曜・祝日 |
交通アクセス | 土讃線須崎駅から徒歩約16分 |
↓ 車で約21分
鳴無(おとなし)神社
海に向かって鳥居が立つ、土佐の宮島
リアス式海岸の横浪半島に守られた浦ノ内湾は、湖のように静かな海。その海岸に構えた鳥居から社殿へと至る様子から、この神社は「土佐の宮島」とも称されています。もともとは、神社への道路がなかったので、対岸から船で参拝していました。
建立は460年といわれ、現在の社殿は土佐二代藩主山内忠義の再建によるもの。1953(昭和28)年に本殿・幣殿・拝殿・鰐口(わにぐち)が国の重要文化財になりました。また、奈良時代からこの神社は海上での御神幸である「お船遊び」で知られていて、現在は夏の大祭(8月25日)にて御座船を先頭に大漁旗を掲げた漁船が勇壮なパレードを行なっています。
海上安全や五穀豊穣などの御利益があり、昨今ではとくに縁結びのパワースポットとして人気です。
また、海を玄関にしたその風情ある境内は、映画のロケ地にもなっています。
鳴無神社
問い合わせ先 | 0889-49-0674 |
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時間 | 参拝自由※社務所(おみくじ含む)は土・日曜・祝日・1・15日の10~16時頃のみ。御祈祷は要予約。 |
交通アクセス | 土讃線須崎駅から、車で約20分 |
↓ 車で約20分
須崎駅ゴール!
紹介スポット一覧マップ
文・写真/大村嘉正
- ※記事中の情報は2023年12月時点のものです。
- ※列車やバスなどの所要時間は目安となる平均時間を表記しています。バスの運行本数が少ない場合がございますので、事前にご確認ください。
- ※花や紅葉など季節の景観は、その年の天候などにより変動しますので、現地へご確認ください。
- ※店や施設のデータは、原則として一般料金(税込)、定休日、最終受付時間・ラストオーダーを、宿泊施設の料金は平日に2名で宿泊した場合の1名分の料金(1泊2食・税・サービス料込み)を記載しています。
- ※同一商品で軽減税率により料金の変わるものは、軽減税率が適用されない料金を記載。臨時休業などは省略しています。また、振替休日なども祝日として表記しています。
- ※新型コロナウイルス感染症等の影響により、掲載している内容が変更となる可能性があります。お出かけの際は事前にご確認ください。