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2025.01.23ジパング俱楽部新たな一面に出合える「道後温泉」で行くべきスポット+グルメ10選|四国エリア

全国のジパング倶楽部会員様に聞いた「もう一度訪れたい町」ランキングで、四国エリア1・4位となった松山・道後温泉。ジパング倶楽部編集部ではこの町で行ってほしいスポットとグルメ情報を定番から穴場まで、10カ所ピックアップしました。



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  目次  

新古交わる温泉スポット

道後商店街で郷土料理を食べる

古代・伊予風土記の歴史を伝えるスポット

道後温泉ってどんな町?


道後温泉の旅は「道後ハイカラ通り」から 道後温泉の旅は「道後ハイカラ通り」から

約3000年の歴史があるといわれ、日本最古の湯治場のひとつとされる道後温泉。明治時代中期から整備された「道後温泉本館」を中心に、地元名物の店が並ぶ商店街や温泉旅館など、四国有数の温泉街のにぎわいに包まれています。


会員様の声
 
  • リニューアルオープンされた道後温泉本館にもう一度行きたい。(埼玉県・男性)
  • 道後温泉の風情、正岡子規と夏目漱石の交流、松山城の佇まいなど見どころが多い。(宮城県・男性)
  • 道後温泉の町を歩きながら若いころ読んだ夏目漱石を思い出し、今また作品を読み直しました。若い時と今読んだのでは、同じ作品なのに感じ方がずいぶん違うものだと実感し、ほかの文学も再度読み直そうと思いました。そのきっかけを作ってくれた道後温泉が大好きです。(群馬県・女性)

「道後温泉」で行くべきスポット+グルメ10選

愛媛県に来たならこれは見逃せない、という品が並ぶ道後温泉街。伝統的な定番スポットから、地元では常識だけど他県の観光客には驚きの新スポットを紹介します。

新古交わる温泉スポット


道後温泉本館

小説『坊っちゃん』の一幕を現実で楽しむ


道後温泉本館 道後温泉本館


神の湯男子浴室 神の湯男子浴室

休憩室付き神の湯の入浴は、浴衣とお茶菓子付き 休憩室付き神の湯の入浴は、浴衣とお茶菓子付き

2024年7月に全館営業を再開し、12月に約6年の保存修理工事を終えた「道後温泉本館」ですが、その姿は外も中も驚くほど昔のまま。柱の木肌も歴史を刻むように古びたままです。館内の案内やお茶のおもてなしも変わらず、訪れた人の気持ちを温かくさせてくれます。休憩室では、夏目漱石や正岡子規がここを訪れた時と変わらぬ風情が感じられます。


問い合わせ先 089-921-5141
時間 6時~22時30分 ※コースにより異なる
定休日 なし(12月に1日休館日あり)
交通アクセス 予讃線松山駅下車、徒歩約3分のJR松山駅前電停から伊予鉄道市内電車5番約25分の道後温泉下車、徒歩約5分
値段 700円(神の湯入浴のみ)※コースにより異なる
URL https://dogo.jp/onsen/honkan

道後温泉別館 飛鳥乃湯泉(あすかのゆ)

オール愛媛の伝統工芸が飾る雅な湯


砥部(とべ)焼の陶板壁画が飾られる大浴場 砥部(とべ)焼の陶板壁画が飾られる大浴場


飛鳥時代の建築様式を取り入れた建物は聖徳太子の来浴伝説に由来 飛鳥時代の建築様式を取り入れた建物は聖徳太子の来浴伝説に由来

約60畳の大広間は内子町のギルディング和紙が飾る 約60畳の大広間は内子町のギルディング和紙が飾る


個室休憩室にはそれぞれ異なる伝統工芸品が 個室休憩室にはそれぞれ異なる伝統工芸品が

「道後温泉本館」から「道後ハイカラ通り」を西へ行くと、飛鳥時代をイメージした湯屋「道後温泉別館 飛鳥乃湯泉」があります。

松山市民の日常湯として愛されている「椿の湯」の西隣に2017年にオープンした道後温泉別館で、本館と同じく源泉かけ流しの湯です。ここの特徴のひとつは地元愛媛の伝統工芸とアートをしつらえた室内空間。

また、入口から湯船までほぼ段差がなく、エレベーターも完備するなど、幅広い湯浴み客がゆったりと過ごせる湯屋です。


問い合わせ先 089-932-1126
時間 6時~22時30分 ※コースにより異なる
定休日 なし(12月に1日休館日あり )
交通アクセス 予讃線松山駅下車、徒歩約3分のJR松山駅前電停から伊予鉄道市内電車5番約25分の道後温泉下車、徒歩約3分
値段 610円(1階浴室入浴のみ)※コースにより異なる
URL https://dogo.jp/onsen/asuka

空の散歩道

ここから見下ろす道後温泉本館の甍は美しい


道後温泉本館を含めた道後の町並みを一望 道後温泉本館を含めた道後の町並みを一望

道後温泉本館の南側、少し急な階段と坂を上った先の冠山(かんむりやま)は、道後温泉本館を見渡せる絶好の展望地。

明治時代から増築を重ねた道後温泉本館の複雑な屋根の構造がよくわかり、瓦屋根の美しさにも感嘆できることでしょう。遊歩道には足湯、東屋やベンチ、更衣ブースなどが整備され、休憩にもうってつけのスポットです。


問い合わせ先 089-921-5141(道後温泉本館)
時間 足湯は6~21時
定休日 なし(足湯は12月に1日休みあり)
交通アクセス 予讃線松山駅下車、徒歩約3分のJR松山駅前電停から伊予鉄道市内電車5番約25分の道後温泉下車、徒歩約8分。

道後商店街で郷土料理を食べる


つぼや菓子舗

松山銘菓・「坊っちゃん団子」の元祖はここ


創業1883(明治16)年の老舗 (しにせ) 創業1883(明治16)年の老舗 (しにせ)

店内ではお茶とセットで「坊っちゃん団子」を提供 店内ではお茶とセットで「坊っちゃん団子」を提供

夏目漱石の小説『坊っちゃん』に、道後温泉に浸(つ)かった帰りがけに大変旨いと評判の団子を食べた、というシーンがあります。これは夏目漱石の実体験のようで、その団子というのが「つぼや」が当時出していた「湯晒団子」だそうです。

その後、小説『坊っちゃん』が発表された後、1921(大正10)年に二代目店主が「坊っちゃん団子」を考案。吟味した原料にこだわり、風味豊かな上品な甘さを今も受け継いでいます。「坊っちゃん団子」5本入り650円、食べ歩き用2本入り280円です。


問い合わせ先 089-921-2227
時間 9時30分~18時
定休日 火曜(臨時休あり)
交通アクセス 予讃線松山駅下車、徒歩約3分のJR松山駅前電停から伊予鉄道市内電車5番約25分の道後温泉下車、徒歩約2分
URL https://tsuboya-kashiho.com/

愛媛の食卓1970

柑橘大国の都市伝説は本当だった!


専用カップで1杯220円~味わえます 専用カップで1杯220円~味わえます


店内は1970年代の家の台所をイメージ 店内は1970年代の家の台所をイメージ

愛媛県産のさまざまな品種のミカンジュースが飲める専門店。

愛媛県には「家の蛇口をひねるとみかんジュースが出る」という都市伝説があるのですが、これは1970年代に愛媛県出身者がある大学で吹聴した冗談が発端と言われています。

このお店の名「1970」はそれに由来。昭和時代の家の台所をイメージしたタイル張りのシンクに20種のみかんジュースの蛇口が並びます。ジュースは100パーセントのストレート果汁。


問い合わせ先 089-993-5281
時間 9時~20時45分
定休日 不定休
交通アクセス 予讃線松山駅下車、徒歩約3分のJR松山駅前電停から伊予鉄道市内電車5番約25分の道後温泉下車、徒歩約1分
URL https://w-harmony.jp/shop/ehimenosyokutaku1970/

道後いなりゆのや 道後本店

愛媛の幸を贅沢な稲荷寿司で食す


一番人気は「宇和島風鯛めし」の稲荷352円 一番人気は「宇和島風鯛めし」の稲荷352円

道後温泉駅からすぐ近くにあります 道後温泉駅からすぐ近くにあります

テイクアウトの稲荷寿司専門店。2020年の開業以来人気は高まるばかりで、観光客の多い時期には昼頃に売り切れることも。

愛媛県南西部で栽培されおいしいと評判の三間(みま)米をシャリに、ネタは愛媛産の食材を厳選して使用しています。温泉街散策のお供に最適です。


問い合わせ先 089-968-1340
時間 10~16時
交通アクセス 予讃線松山駅下車、徒歩約3分のJR松山駅前電停から伊予鉄道市内電車5番約25分の道後温泉下車すぐ
URL https://www.instagram.com/inari.yunoya/

道後 魚武(うおたけ)

愛媛県の郷土料理を堪能


「宇和島鯛めし」1848円。愛媛県南西部名物のじゃこ天付き 「宇和島鯛めし」1848円。愛媛県南西部名物のじゃこ天付き


道後温泉本館から徒歩すぐの場所に 道後温泉本館から徒歩すぐの場所に

愛媛県には鯛めしが2種類あります。ひとつは鯛の炊き込みご飯、もうひとつが「宇和島鯛めし」です。

県南西部、リアス海岸の海でタイの養殖が盛んな宇和島の郷土料理で、醤油ベースのタレに生卵を入れ、それにタイの刺身を漬け込んで、ごはんにのせて食べます。

「魚武」ではこの「宇和島鯛めし」のほか、「伊予さつまめし」1738円や「鍋焼きうどん」968円など愛媛の郷土料理が楽しめます。


問い合わせ先 089-913-1414
時間 11~15時・17時~21時30分。金・土曜は11~15時・17時~22時30分
定休日 なし
交通アクセス 予讃線松山駅下車、徒歩約3分のJR松山駅前電停から伊予鉄道市内電車5番約25分の道後温泉下車、徒歩約5分
URL http://dogo-uotake.com/

古代・伊予風土記の歴史を伝えるスポット


放生園(ほうじょうえん)・足湯

温泉街散策のひと休みに


湯釜はかつて道後温泉本館で使用されたもの 湯釜はかつて道後温泉本館で使用されたもの

「坊っちゃんカラクリ時計」は8~22時の間1時間ごとに稼働 「坊っちゃんカラクリ時計」は8~22時の間1時間ごとに稼働

道後の町を見下ろす高台に伊佐爾波(いさにわ)神社があります。建武年間にこの神社が遷された折、境内の御手洗(みたらい)川の水をひいて池が作られ、放生池と名づけられました。

現在は埋め立てられ、放生園となった広場には足湯があり、温泉街を歩く人の足を癒(い)やしています。

そばには、小説『坊っちゃん』の登場人物をイメージした人形が登場する「坊っちゃんカラクリ時計」が設置されています。


問い合わせ先 089-948-6558(松山市観光・国際交流課)
時間 足湯は6~23時
交通アクセス 予讃線松山駅下車、徒歩約3分のJR松山駅前電停から伊予鉄道市内電車5番約25分の道後温泉下車すぐ。

石手寺

約1300年の歴史をもつ古刹


仁王門は1318(文保2)年建立 仁王門は1318(文保2)年建立

四国八十八ヶ所霊場第51番札所で、遍路の元祖とされる衛門(えもん)三郎の生まれ変わり伝説が、寺名の由縁になっています。

創設は728(神亀5)年の古刹(こさつ)。本尊は、心身に癒やしをもたらす薬師如来で、さらに鬼子母神も祀(まつ)られています。このことから、心の平安を求める人や、子宝・安産を願う人に親しまれてきました。

また、かつて夏目漱石や正岡子規の落書きがあったことから「落書き堂」とも称される大師堂や、長さ約160メートルのマントラ洞窟など、歴史や修行の場にも出合えます。


問い合わせ先 089-977-0870
時間 参拝自由、納経所は7~17時、宝物館は8~17時、マントラ洞窟・第二洞窟は8時30分~16時30分
交通アクセス 予讃線松山駅下車、徒歩約3分のJR松山駅前電停から伊予鉄道市内電車5番約25分の道後温泉下車、徒歩約16分
値段 宝物館200円、マントラ洞窟・第二洞窟100円
URL https://nehan.net/

道後公園(湯築城跡)

中世の城の姿を伝える貴重な遺構


湯築城跡の土塁と堀 湯築城跡の土塁と堀

中世の伊予国(現在の愛媛県)の守護だった河野(かわの)氏が、戦国時代までの約250年間居城にした湯築(ゆづき)城跡。天守のない平山城で、1988年からの発掘調査で大規模な遺構が見つかりました。なかでも堀や土塁など城の縄張り遺構が良好に残っており、国の史跡になっています。

現在は、復元した武家屋敷や土塁の断面などを見学できます。


問い合わせ先 089-941-1480
時間 見学自由(展示施設は9~17時)
定休日 展示施設は月曜(祝日の場合は翌平日)・年末年始
交通アクセス 予讃線松山駅下車、徒歩約3分のJR松山駅前電停から伊予鉄道市内電車5番約23分の道後公園下車すぐ
URL https://dogokouen.jp/

紹介スポット一覧マップ

文・写真/大村嘉正

  • 記事中の情報は2025年1月時点のものです。
  • 列車やバスなどの所要時間は目安となる平均時間を表記しています。バスの運行本数が少ない場合がございますので、事前にご確認ください。
  • 花や紅葉など季節の景観は、その年の天候などにより変動しますので、現地へご確認ください。
  • 店や施設のデータは、原則として一般料金(税込)、定休日、最終受付時間・ラストオーダーを、宿泊施設の料金は平日に2名で宿泊した場合の1名分の料金(1泊2食・税・サービス料込み)を記載しています。
  • 同一商品で軽減税率により料金の変わるものは、軽減税率が適用されない料金を記載。臨時休業などは省略しています。また、振替休日なども祝日として表記しています。
  • 新型コロナウイルス感染症等の影響により、掲載している内容が変更となる可能性があります。お出かけの際は事前にご確認ください。