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2026.06.22ジパング俱楽部瀬戸内海の「島トレッキング」で奇岩の絶景へ|現地発!おすすめ旅ネタ情報

現地発・おすすめ旅ネタ情報

このコーナーでは、旅好きライター・観光ナビゲーター、役場や観光協会などの観光担当者が、ご当地ならではのおすすめスポットや旅ネタ情報をお届けします。

ここでは岡山県南西部にある瀬戸内海の白石島について、ライターの大村さんがトレッキングの楽しみを紹介します。

  • トップ画像は、白石島の「はと岩」

登山入門者でも楽しめそうな白石島へ

岡山県笠岡市

長く美しい砂浜を有する白石島は山も魅力的で、巨岩と奇岩が独特の景観をつくっています。
登山入門者でも楽しめそうな、瀬戸内海の大自然に包まれる稜線歩きはいかがでしょうか?

石の産地でもあった瀬戸内海の島々


笠岡から船で白石島へ 笠岡から船で白石島へ

きらめく水面に島の影、白砂青松の渚、鄙びた港と猫――そんな瀬戸内海のイメージにぜひ加えてほしいのが「岩」の絶景。

この海域では、たいていの島の山は森に覆われていますが、よく見れば大岩や急峻な岩肌がある山も少なくない。
古くから瀬戸内海の島々は石材産地でもあり、江戸時代の大阪城再建時には石垣用の石を切り出していました。


天然記念物の鎧岩上部にある露岩 天然記念物の鎧岩上部にある露岩

さて、岩の島は多いのですが、岩の絶景を楽しめる島トレッキングとなるとスポットはかぎられます。
個人的なベストスリーをあげれば、世界文化遺産嚴島神社の霊山「弥山」、小豆島の「千羽ケ獄」、そしてこの白石島です。

山が白く見えた島

岡山県南西部、本州から四国に向かって飛び石のように点在する笠岡諸島。
白石島はそのひとつで、周囲10.1キロメートル、人口は、島民いわく「今じゃあ200人ぐらいじゃ」。おもな産業は石材業、沿岸漁業、全長約500メートルにわたる白い砂浜「白石島海水浴場」での観光業です。

また、ユネスコ無形文化遺産「風流踊」のひとつ「白石踊」の島でもあります。お盆の砂浜で舞われる古式ゆかしい盆踊りです。


鎧岩から高山方面を望む 鎧岩から高山方面を望む

島には花崗岩が露出した山並みが広がります。その名「白石」は、山の木々が今より少なかった頃、花崗岩の地肌が白い雪のように見えたからだとか。
整備された登山道、山の標高の低さ、コンパクトな島のサイズにより、気軽な登山だけど、印象深い岩の景色に出合えるのが魅力です。

岩の絶景といえば、そびえたつ大岩壁や雄大な一枚岩などを思い浮かべるかもしれませんが、白石島の場合はゴロゴロと点在する巨岩。

その景観は、巨人が戯れで積んだ石のごとしです。


白石踊を伝える港の石碑 白石踊を伝える港の石碑

巨人が積み石をしたよう 巨人が積み石をしたよう

海原を眺めながら行く稜線歩き


鎧岩から北木島を望む 鎧岩から北木島を望む

そんな奇岩地帯を結ぶのが、灌木が少なめで随所に見晴らしがある尾根の登山道。
標高100~160メートル前後なので、海との距離感が絶妙です。
神のごとく彼方まで見わたせる、というより、風土に親しみを感じる目線の高さ。

岩越しに瀬戸内海の海原が広がり、点在する島々や海辺の集落が見えます。島々の海峡では、大きな貨物船が航跡を残し、波にはずみながら一本釣り漁船が急いでいます。
彼らはどこからきてどこに向かうのか、あのポツンとした島にはどんな暮らしがあるのか、などと、想像を膨らませるのは楽しいものです。


岩場も少しある島の稜線 岩場も少しある島の稜線


白石島海水浴場 白石島海水浴場

大潮の干潮時に白石島と砂州でつながる弁天島 大潮の干潮時に白石島と砂州でつながる弁天島


海へ下る尾根の道 海へ下る尾根の道

里に近い低山ゆえに、日常使いの山道がいくつもある白石島。
今回私たちは、飛竜大神から鎧岩をへて島の最高峰立石山(標高169メートル)に立ち、白石島海水浴場へ降りるルートを選びました。

ちょっときついけれど短時間で一気に稜線へと上がれます。
高山展望台から麓へは、島の集落や砂浜、そして海の向こうの島々など、瀬戸内らしい眺めを正面に尾根の道を下っていきます。

一方、小さな山域にかかわらず稜線では上り下りが多く、登山の達成感があるのも白石島ならでは。
最高地点は標高169メートルですが、私たちの登山では累計標高が360メートルぐらいになりました。

・参考コースタイム/ 白石島港(15分)→飛竜大神(20分)→鎧岩(25分)→立石山(25分)→ 高山展望所(20分)→はと岩(15分)→白石島海水浴場(10分)→白石島港
・トイレ 白石島港の定期船待合所、開龍寺

気軽な低山だが、地図と足もとの準備を

注意したいのは、山道がいくつもあることでの道迷い。道標は充実していますが、そこに記された地名を理解するために地図は必携です。
国土地理院地図の該当地域をダウンロードするか、笠岡の住吉港で観光地図「白石島MAP」を手に入れましょう。


花崗岩が風化した登山道 花崗岩が風化した登山道

笠岡市街の住吉港 笠岡市街の住吉港

白石島の観光地図「白石島MAP」 白石島の観光地図「白石島MAP」

また、花崗岩が風化したザラザラとした地面なので、斜面では足もとが滑りやすいです。
ソールの刻みが深いトレッキング用の靴を選べば、スリップでの転倒を防げます。

これから夏にかけては暑さ対策も忘れずに、飲料水は多めに持っていきましょう。

船の時刻表や料金については三洋汽船ホームページ


白石島

交通アクセス 山陽本線笠岡駅から笠岡駅東地下道を使って徒歩約7分で住吉港(旅客船ターミナルみなとこばなし)。住吉港から三洋汽船の普通船で約34分、高速船約22分で白石島港へ



このネタを教えてくれた人

大村嘉正

四国の瀬戸内海沿岸で暮らし、登山とカヤックを愛するライター&フォトグラファー。自然やアウトドア、伝統文化、農林業などの記事を発表。著書は、ラフティングガイドの1年を記した「彼らの激流(築地書館)」。

https://www.instagram.com/fuku81yoshi/

  • 記事中の情報は2026年4月時点のものです。
  • 写真はすべてイメージです。
  • 列車やバスなどの所要時間は目安となる平均時間を表記しています。バスの運行本数が少ない場合がございますので、事前にご確認ください。
  • 花や紅葉など季節の景観は、その年の天候などにより変動しますので、現地へご確認ください。
  • 店や施設のデータは、原則として一般料金(税込)、定休日、最終受付時間・ラストオーダーを、宿泊施設の料金は平日に2名で宿泊した場合の1名分の料金(1泊2食・税・サービス料込み)を記載しています。
  • 同一商品で軽減税率により料金の変わるものは、軽減税率が適用されない料金を記載。臨時休業などは省略しています。また、振替休日なども祝日として表記しています。