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旬たび☆日本列島(10)

2018年夏の群馬旅SL走る夏の群馬。自然を残す水辺と世界に誇る遺産をめぐる

利根川上流で水辺のアクティビティと美景を満喫し、日本の絹産業の隆盛を語る産業遺産をめぐる

両翼を広げて空を舞う鶴の形をした群馬県。南東部に伸ばしたくちばしから首の付け根くらいまでは関東平野にあたるが、そこから山がちな地形となり、豊かな自然が残る。日本第2位の長さを誇る利根川も、上流部は自然のままの姿を残し、ウォーターアクティビティの聖地として世界的に注目を集めている。暑い夏、さあ、利根川上流で水辺の美景と水に親しむ体験を満喫しよう。また、世界文化遺産の富岡製糸場など歴史的スポットも訪ね、日本が世界に誇る絹産業の歴史を体感するのもおすすめだ。

写真は「レイクウォーク」のカヌーツアーの様子。

自然と食を満喫する旅Plan 1

利根川上流で水辺の楽しみを満喫し、上州名物に舌鼓

  1. みなかみ町はラフティングやキャニオニングなどダイナミックなウォーターアクティビティも盛んだが、「レイクウォーク」は安定性に優れたカヌーを用い、流れや大きな波のない湖で少人数制ツアーを開催。4歳からお年寄りまでOK
  2. 谷川の渓谷を望む「湯テルメ・谷川」の露天風呂。大浴場では異なる3種類の源泉、不動の湯(アルカリ性単純温泉、60度)・河鹿の湯(カルシウム・ナトリウム硫酸塩・塩化物温泉、49.3度)・蛍の湯(単純温泉、38.1度)を楽しめる
  3. “東洋のナイアガラ”と呼ばれる「吹割の滝」。少し下流には「鱒飛(ますとび)の滝」があり、吹割渓谷遊歩道には浮島に立つ浮島観音堂や第1・2・3観瀑台、般若に似たそそり立つ岩壁「般若岩」など、さまざまな見どころがある
  4. こんにゃくの製造工程の工場見学やこんにゃく作り体験ができる「こんにゃくパーク」。バイキングコーナーには田楽、焼きそば、トマト煮込みなど、さまざまな料理があり、こんにゃく料理のバリエーションに驚くとともに、大満足!

 高崎駅からSLが向かうみなかみ町は利根川上流に位置し、世界的にも注目されているウォーターアクティビティの聖地。今回は「レイクウォーク」が利根川最上流の奥利根湖や奈良俣湖などで開催するカヌーツアーに挑戦してみよう。青い湖面や山並みなど周囲の素晴らしい景観を楽しみながら広い湖面を進んだり、湖に枝がしだれかかる湖岸沿いを漕いで緑に包まれたり、最高の体験ができる。ツアー後は、「湯テルメ・谷川」など日帰り温泉に送ってもらい、水上温泉を堪能しよう。

 上越線で沼田駅に移動し、もうひとつ、水辺の美景を訪ねる。利根川の支流、片品川を流れる「吹割(ふきわれ)の滝」だ。清流が岩質の軟らかい部分を浸食して割れ目が生じ、そこに水がドドドーッと流れ込んでいる。その巨大な岩の上を歩き、割れ目のある程度近くまで行って滝を眺めると、迫力あふれる滝に吸い込まれそう。対岸へ渡って緑の渓谷を一周できる吹割渓谷遊歩道も整備されている。

 美景を存分に味わったら、お腹も満足させよう。沼田は養豚業が盛んで、駅前には「上州沼田とんかつ街道」が形成されている。あるいは、群馬名物として全国に知れ渡るこんにゃくを食べに足をのばすのもいいだろう。世界遺産の富岡製糸場の近くにある「こんにゃくパーク」は、こんにゃく料理が無料で食べ放題。こんにゃく工場の見学とヘルシー料理を楽しめて、言うことなし!

湖上で夏の自然を満喫

レイクウォーク

アクティビティの情報

半日探検カヌーツアーは8時45分・11時・13時15分集合(時期により異なる)、所要3時間(湖上体験1時間30分)。 早朝散歩カヌーツアーや自然の中でのランチを含む所要6時間の1日遠足カヌーツアーなどもある。要予約。

アクセス

上越線水上駅からタクシー5分。みなかみ町内の宿泊施設や上越線水上駅から送迎あり(11時集合の半日探検カヌーツアーは送迎なし)。

詳細はこちら

歴史と文化に触れる旅Plan 2

日本の近代化を担った絹産業の遺産を訪ねる

  1. 明治5年(1872)に明治政府が日本の近代化のために設立した模範器械製糸場である「富岡製糸場」。民間最後のオーナーであった片倉工業が操業停止後も歴史的価値を鑑みて保存を続けたため、奇跡的に当時の姿をとどめる
  2. 昭和38年(1963)の信越本線の新線開通まで、アプト式鉄道(2本のレールの間に歯形のレールを設置し車両床下の歯車と噛み合わせて急勾配を上り下りする)を支えた「碓氷第三橋梁」。国の重要文化財に指定されている
  3. 群馬の歴史を学べる「群馬県立歴史博物館」。東日本随一の副葬品・埴輪が見つかった綿貫観音山古墳や岩宿遺跡、日本に18例しか現存しない古代の石碑のなかでも最古の石碑群「上野(こうずけ)三碑」などの紹介が興味深い
  4. 買継商や呉服商、染物業など織物関連業の店舗が並び栄えた「桐生新町重要伝統的建造物群保存地区」。商家や織物工場、寄宿舎や銭湯など、女工さんの暮らしを偲ばせる建物も多く残る

 平成26年(2014)世界遺産に登録された「富岡製糸場と絹産業遺産群」。関東に存在する比較的行きやすい遺産を、この夏さあ訪ねよう!東置繭所、繰糸所、女工館、首長館などが驚くほど創業当時の姿のまま残る。

 そして当時、生糸の運搬を担ったのが長野と群馬を結んだ碓氷線(のちの信越本線)。その鉄道施設のなかでもシンボルといえるのが「碓氷第三橋梁」、通称めがね橋。高さ31メートルのレンガ造りのアーチ橋は美しく、めがね橋の上を通る廃線敷の道「アプトの道」を散策するのも楽しい。

 群馬の交通の要衝である高崎に戻ったら、高崎駅または倉賀野駅からバスで「群馬県立歴史博物館」へ。古代東国における中心地として栄えた古墳王国・群馬の歴史を学んだり、群馬県太田市に本工場を構えるスバルの発展なども含む近現代コーナーでは富岡製糸場の振り返りもできる。

 製糸の歴史を楽しんだあとは、両毛線で“織都”として栄えた桐生(きりゅう)へ移動。象徴的なのこぎり屋根の織物工場が今も残り、工場見学などもできる。織物関連業の店舗がずらりと並んでいた桐生新町は「桐生新町重要伝統的建造物群保存地区」として選定されている。カフェや工房、レストランなどにリノベーションされている建物も多く、歴史を感じながらおしゃれな気分で散策できる。桐生駅などに無料で利用できるレンタサイクルが設置されており、非常に便利だ。

明治政府が進めた日本の近代化を肌で感じる

富岡製糸場

スポットの情報

開場時間:9~17時(入場は16時30分まで)

休場:年末(12月29日~31日)

入場料:1,000円

アクセス

上越・北陸新幹線高崎駅から上信電鉄40分の上州富岡駅下車、徒歩10分。

詳細はこちら

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