トレたび JRグループ協力

2023.11.29旅行東京発! 青春18きっぷを駆使して北関東エリアの完乗を極める

冬の青春18きっぷを駆使して、関東の乗りつぶしに挑戦!

今年も冬の青春18きっぷシーズンがやってきました! 18きっぷを使うとき、「なるべく遠くに! ダイナミックに!」と思考が働きがちな人はいませんか? 乗りつぶしチャレンジを進めていくと、終盤近くになって「近場に未乗区間がぽつぽつ残っている」なんてこともあります(体験談)。

そこで今回は、東京駅を出発し、茨城や栃木、群馬といった北関東エリア、それに千葉エリアのローカル線を効率よく乗りつぶす旅に挑戦します。


青春18きっぷリニューアルについて

連続する3日間もしくは連続する5日間での利用にリニューアル!
JRグループのリリースをご確認ください。>>クリック

最後まで残りがちな近場のエリア

乗りつぶしをしていると、最後まで未乗になりがちなのが、意外にも近場のエリアだったりします。自分自身を振り返ってみても「まあ、いつでも行けるし!」とお気楽な心情の影響が大きいと感じています。実際、首都圏エリアなどは、本数が少なめな路線であっても、1時間に1本程度は確保されていることが多く、近郊に住んでいれば日帰り旅で事足ります。

ただ、できれば近くの路線はなるべく早めに乗りつぶすことをおススメします。というのも完乗者同士のやり取りで、ほぼ必ず聞かれることの一つに「完乗はどこで達成しましたか?」があるためです。「いや、まあ、いつでも行けると思っていたら最後まで残ってしまいまして……」よりは、なるべくなら相手が唸るような地名とその理由を上げて、会話を盛り上げたいものです(もっとも、何をもってスゴいと言い切るかは難しいところですが)。

ちなみに、私の場合は、スキーシーズン限定で営業するガーラ湯沢駅にて完乗を達成しました。その存在を完全に失念していたことによるものですが、思ったよりこの理由を面白がってくれる方が多いので、これでよかったかな~と感じています。

<1日目>意外に大きい房総半島! 内房線、外房線をぐるっとめぐる~

本日のルート

  • 地図内の路線は、実際の線路ではなく下車や乗り継ぎのポイントを繋いでいます。

東京駅05:21―木更津駅06:40(総武本線 君津駅行き)→木更津駅07:25―上総亀山駅08:33(久留里線 上総亀山駅行き)→上総亀山駅08:48―木更津駅09:53(久留里線 木更津駅行き)→木更津駅10:28―上総一ノ宮駅13:35(内房線 上総一ノ宮駅行き)→上総一ノ宮駅13:39―蘇我駅14:18(外房線 東京駅行き)→蘇我駅14:21―千葉駅14:27(内房線 千葉駅行き)→千葉駅14:42―成東駅15:28(総武本線 銚子駅行き)→成東駅15:37―大網駅15:57(東金線 大網駅行き)→大網駅16:11―成東駅16:28(東金線 成東駅行き)→成東駅16:29―銚子駅17:22(総武本線 銚子駅行き)→銚子駅18:32―香取駅19:15(成田線 千葉駅行き)→香取駅19:40―鹿島神宮駅19:57(鹿島線 鹿島神宮駅行き)→鹿島神宮駅20:47―水戸駅22:07(鹿島臨海鉄道 水戸駅行き)

本日のポイント

5日間にわたる青春18きっぷ旅がいよいよ始まりました。18きっぷの使い道は「乗って乗って乗りまくれ!」から、「1日分、または5日間通して元が取れればいいかな」まで濃淡が分かれます。旅は始まったばかりであり、体力も十分に備わっていることから、初日は前者のハードコースで、房総半島を攻めていきます。

ただ、それでも救いはほしいところですよね。最初に乗る君津駅行きの列車にはグリーン車が併結されており、18きっぷでも、別途グリーン料金を払えば利用可能です。朝も早いですし、快適なリクライニング座席で移動するのがおススメです。


木更津駅からは久留里線へ

木更津駅からは、房総半島のローカル線である、久留里線乗りつぶしに向かいます。

黄色と緑に彩られた車両には、お手洗いが付いていません。木更津駅での乗換に余裕があるので、トイレを済ませておきましょう。また、駅から徒歩5分ほどのところには、童謡「証城寺の狸囃子」で知られる証城寺があるので、プチ観光にうってつけです。

久留里線は、木更津駅から小櫃(おびつ)駅にかけては水田地帯を走り、その先は谷間に。小櫃川を右に左に回り、川を離れたところで終点、上総亀山駅に到着します。せっかくなら完乗の余韻に浸り、周辺を散歩したいところですが、15分後の折り返し列車を逃すと、14時過ぎまで列車は来ません。駅の少し先にある「車止め」で終着駅の雰囲気を感じ、お手洗いを済ませたら、木更津行きに乗り込みましょう。


上総亀山駅近くにある車止め

木更津駅からは、房総半島を一気に回っていきます。

房総半島には、半島の形に沿って西側を内房線、東側を外房線が走っており、安房鴨川駅が両線の境界にあたります。時刻表の索引地図などでは、そこまで大きくないように見えますが、木更津駅から、内房線、外房線を経由して上総一ノ宮駅までを結ぶ列車の所要時間はなんと3時間7分! おやつや昼食の事前購入は必須です。

列車は海沿いを走ることから上総湊や安房天津などの有名ビュースポットを含め、港町の雰囲気を楽しめたり、太平洋の大海原が感じられたりと、海の絶景が続き、飽きることはありません。


内房線から見える車窓の風景

上総一ノ宮駅からは、蘇我駅を経由して千葉駅へと戻ります。細かな乗り換えとなってきますが、これにより、房総半島を一巡りし、内房線・外房線の完乗達成となります。

さて、千葉には未乗の路線がまだまだあります。そこで、総武線で成東駅に移動し、全長13.8キロ、片道20分弱の東金線を完乗! 続いて、総武線の終点である銚子駅まで向かいます。さらに、成田線で香取駅に移り、千葉茨城県境をまたぐ鹿島線の乗りつぶしです。ここで千葉編はいったん終わりとなりますが残っている区間は5日目に訪れますのでご安心を。


成東駅で乗り換え

鹿島線は利根川、常陸利根川、そして北浦と3つの橋梁を越えていきます。すでに19時半を回っており、冬であれば車窓を楽しむのは難しいですが、景色よりも行程を優先する「乗りつぶし」メインの18きっぷ旅ならではだ、と納得するよりほかはありません。

また、鹿島線の列車自体は、鹿島神宮駅止まりであるものの、路線は、鹿島臨海鉄道の鹿島神宮駅~鹿島サッカースタジアム駅まで含まれています。そのため、終点からは、JR線を離れ、鹿島臨海鉄道に乗車します(鹿島サッカースタジアム駅~水戸駅は別料金)。ちなみに鹿島サッカースタジアム駅は、駅前のスタジアムで試合が行われる日しか停車しない臨時駅。通過していく駅を眺めながら「鹿島線完乗!」の静かな喜びに浸ってください。

<2日目>観光満喫しながら、水郡線の支線も押さえる! 茨城満腹デイ

本日のルート

  • 地図内の路線は、実際の線路ではなく下車や乗り継ぎのポイントを繋いでいます。

水戸駅07:47―日立駅08:31(常磐線 高萩駅行き)→日立駅08:56―勝田駅09:31(常磐線 水戸駅行き)→勝田駅11:49―水戸駅11:56(常磐線 水戸駅行き)→水戸駅12:15―上菅谷駅12:32(水郡線 常陸大宮駅行き)→上菅谷駅12:35―常陸太田駅12:49(水郡線 常陸太田駅行き)→常陸太田駅13:11―上菅谷駅13:25(水郡線 上菅谷駅行き)→上菅谷駅13:32―袋田駅14:26(水郡線 郡山駅行き)→袋田駅16:27―郡山駅18:28(水郡線 郡山駅行き)

本日のポイント

初日があまりにもハードな行程であったことから、2日目は観光もしっかり楽しんでいきます。まずは、水戸駅から常磐線に乗り、第一観光スポットである「日立駅」を目指します。

駅が観光地? と思われた方、その実力は「展望スポット」に向かえばわかります。ガラス張りの向こうに、水平線までくっきり見える太平洋が広がり、絶景スポットして知られているのです。


海の景色が魅力の日立駅(Big Love / PIXTA)

常磐線で勝田駅まで戻ったのちは、茨城交通の路線バスに揺られて「国営ひたち海浜公園」に向かいます。開園面積約215haを誇り、四季折々の花が楽しめるのが魅力の国営公園です。

例年、秋には真っ赤なコキアが、また冬の18きっぷシーズンである年末年始であれば、球根を特殊な方法で冷蔵処理し、開花時期を調整した「アイスチューリップ」を楽しめます。

勝田駅からのバスは「往路:勝田駅前停留所09:40―海浜公園西口停留所09:56、復路:海浜公園西口停留所11:03―勝田駅前停留所11:20」を利用しましょう。


さて、観光を立て続けに楽しんだら、次に待っているのは「乗りつぶし」です。

水戸駅から乗り込んだ水郡線は、途中の上菅谷駅で下車し、上菅谷駅~常陸太田駅を結ぶ支線、通称「太田支線」を往復します。およそ10キロの短い路線ですが、こうした細かい路線を残しておくと、後々苦労するため、なるべく行程に組み込みたいところ。


ログハウスのような駅舎の袋田駅

続いて、水郡線の本線で袋田駅に移動します。袋田と言えば……日本三名瀑のひとつに数えられる「袋田の滝」の最寄り駅。滝までの所要時間は路線バスで10分と、アクセスもよいものの、肝心のバスが1日4往復に限られており、公共交通での訪問難易度は高めです。

今回の旅では、「往路:袋田停留所14:30―滝本停留所14:37、復路:滝本停留所15:30―袋田停留所15:37」を利用します。どちらも最終便になりますので、決してお乗り遅れのないようにご注意ください。

袋田の滝は、70メートルを超える横幅を誇り、夏場であれば迫力ある水の流れが魅力です。一方、厳しい寒さの続く冬は、滝全体が真っ白に凍った「氷瀑」が楽しめます。静寂な美しさを感じ取ってください!

最後は、水郡線を終点の郡山駅まで乗り通します。


<3日目>旅の舞台は栃木、群馬へ~ほぼ移動!~

本日のルート

  • 地図内の路線は、実際の線路ではなく下車や乗り継ぎのポイントを繋いでいます。

郡山駅06:53―新白河駅07:32(東北本線 新白河駅行き)→新白河駅07:40―黒磯駅08:03(東北本線 黒磯駅行き)→黒磯駅08:16―宇都宮駅09:08(東北本線 宇都宮駅行き)→宇都宮駅10:33―烏山駅11:22(烏山線 烏山駅行き)→烏山駅11:39―宇都宮駅12:27(烏山線 宇都宮駅行き)→宇都宮駅13:07―日光駅13:49(日光線 日光駅行き)→日光駅14:19―宇都宮駅15:01(日光線 宇都宮駅行き)→宇都宮駅15:13―小山駅15:43(東北本線 小田原駅行き)→小山駅16:02―高崎駅17:56(両毛線 高崎駅行き)

本日のポイント

乗りつぶしの初日、観光の2日目ときて、3日目は再び乗りつぶし重視の日です。まずは、東北本線で南下していきます。

この流れのなかで気を付けておきたいのが、新白河駅での乗換です。新白河駅は、2017年以降、交流と直流の境界駅となり、乗換えが生じる駅となりました。18きっぷを片手に東北本線を縦断する人は多く、それゆえ自ずと、たくさんの人が新白河駅で乗り換えます。

新白河駅で乗り換える列車は、ホームの前のほうに停車しているので、郡山駅から乗車する新白河駅行きは、先頭車両に乗っておくと、比較的スムーズに乗り換えができます。


新白河の乗り換え

さて、3日目に乗りつぶす中でメインとなるのは、栃木県内を走る2つのローカル線「烏山線」と「日光線」です。どちらも宇都宮駅発着の盲腸線であることから、何度も宇都宮駅に戻ってくることになります。

最初に乗るのは烏山線です。烏山線でなにより注目してほしいのは「ACCUM」と愛称のついた蓄電池搭載車両です。電化区間ではパンタグラフを上げ、「ふつうの電車」として走行しますが、非電化区間に入ると、蓄電池の電力のみで走行します。終点の烏山駅には充電設備が整えられており、折り返し時間に急速充電を行っている様子が見られます。


開業100周年記念ヘッドマークを掲げた烏山線(2023年9月撮影)

また、烏山線は沿線に「宝積寺」や「大金」といった縁起の良い駅名があり、これらを「七福神」に関連させています。各駅には、七福神のデザインされた看板も用意されているので、車窓のなかにぜひ見つけてください。

烏山線に続いて乗車するのは、「日光線」です。終点の日光駅は、日光東照宮に代表される、日光観光の拠点であり、「ふつうの旅」であれば、寺社仏閣を訪ねたいところですが、今回はあくまで乗りつぶしの旅ですので、そのまま折り返していきます。ただ折り返し列車まで19分ほどありますので、ぜひ駅を見学してください。


E131系の日光線へ

レトロな雰囲気の日光駅舎

1912年(大正元年)8月に落成した2代目駅舎は、洋風木造2階建で「白い貴婦人」とも呼ばれています。かつて一等待合室として使用された2階は、一般開放されており、見学が可能。当時のままの天井レリーフも残されています。大正時代の面影を感じてください。
なお、烏山線、日光線ともにお手洗い設備はないので、ご注意ください。

最後は、両毛線で一路群馬は高崎へ向かい、3日目終了です!

<4日目>1日4.5往復のみの高難易度へ~鉄分を楽しく補給できる日~

本日のルート

  • 地図内の路線は、実際の線路ではなく下車や乗り継ぎのポイントを繋いでいます。

高崎駅06:21―渋川駅06:45(上越線 水上駅行き)→渋川駅06:50―大前駅08:10(吾妻線 大前駅行き)→大前駅08:32―新前橋駅10:06(吾妻線 新前橋駅行き)→新前橋駅10:10―高崎駅10:20(上越線 高崎駅行き)→高崎駅10:23―横川駅10:57(信越本線 横川駅行き)→[峠の釜めし、碓氷鉄道文化むら]→横川駅13:10―高崎駅13:41(信越本線 高崎駅行き)→高崎駅13:49-大宮駅15:13(高崎線 熱海駅行き)→大宮駅15:24―小山駅16:13(東北本線 小金井駅行き)→小山駅16:30―友部駅17:37(水戸線 友部駅行き)

本日のポイント

18きっぷ旅も折り返しを過ぎ、後半戦に突入しました。そろそろ疲れも出てきますし、まったり進みたいところですが、ダイヤ優先の乗りつぶし旅! 高崎駅6時21分発の列車で出発します。

まずは吾妻線を乗りつぶします。吾妻線は沿線に草津温泉の玄関口、長野原草津口駅もあり、東京方面からの特急草津・四万も乗り入れています。利用したことのある人も多いのではないでしょうか。

ところがこの吾妻線、大半の列車は終点の一つ手前、万座・鹿沢口駅止まりであり、終点の大前駅まで行く列車は、1日4.5往復しか列車が運行していないのです。地味に乗りつぶし難易度の高い路線と言えます。今回は、高崎宿泊を選び、朝一の列車で効率よく乗りつぶします。


吾妻線から見える景色

吾妻線は、蛇行する吾妻川に沿って走る路線で、川の厳しい絶景が楽しめます。また、八ッ場ダムの建設に伴い、岩島駅~長野原草津口駅間は2014年に新線に付け替えられました。ダムの水量によっては、対岸に旧線が見えることもありますので、ぜひチェックしてみてください。

続いて向かうのは、「本線」でありながら「盲腸線」の信越本線です。

信越本線は、「本線」と名がついているように、もともとは高崎駅から長野駅を経由して、新潟駅までを結ぶ路線でしたが、1997年の北陸新幹線長野開業に伴い、碓氷峠を越える区間だった横川駅~軽井沢駅が廃止、JRバスに転換されました。今回の18きっぷ旅では、横川駅まで乗車し、群馬県側の信越本線を完乗します。


横川駅に到着!

終点の横川駅は、列車がその先まで通じていた頃、峠越えのための機関車が連結される地であり、「鉄道の街」としてにぎわいました。その当時に誕生したのが、人気駅弁の筆頭格「峠の釜めし」であり、今も駅に売店が、また駅前には販売元である荻野屋本店が位置しています。今ではあちこちで買えるようになった「峠の釜めし」ですが、せっかくなら現地でいただきましょう。

横川には、碓氷峠の歴史が学べる大きな鉄道テーマパーク「碓氷峠鉄道文化むら」もあります。貴重な車両が数多く展示されていて、見ごたえ抜群です!


様々な車両が展示されている「碓氷峠鉄道文化むら」

横川駅ではぜひ「峠の釜めし」を

楽しく、そしておいしく「鉄分」を補給したのちは、乗りつぶしに戻ります。高崎線、東北本線を乗り継いで小山駅へ、最後に水戸線を完乗し、友部駅に到着。ラスト5日目に備えます。

なお、高崎駅~大宮駅~小山駅で乗車する列車にはグリーン車が付いているので、体力温存のために利用するのもおススメです。

<5日目>観光しつつ「乗ってないとこ全部乗る」

本日のルート

  • 地図内の路線は、実際の線路ではなく下車や乗り継ぎのポイントを繋いでいます。

友部駅08:04―土浦駅08:33(常磐線 品川駅行き)→土浦駅11:35―牛久駅11:47(常磐線 品川駅行き)→牛久駅14:47―我孫子駅15:05(常磐線 品川駅行き)→我孫子駅15:16―成田駅15:58(成田線 成田駅行き)成田駅16:36―香取駅17:15(成田線 銚子駅行き)→香取駅17:52―成田駅18:27(成田線 千葉駅行き)→成田駅18:30―成田空港駅18:41(成田線 成田空港駅行き)→成田空港駅19:03―東京駅20:35(総武本線 東京駅行き)

本日のポイント

18きっぷ旅もいよいよ大詰め、最終日は「乗り残し」を攻めつつ、観光も楽しんでいきます。

まずは常磐線で土浦駅に向かいます。茨城といえば、日本第二位の大きさを誇る湖「霞ヶ浦」があります。湖の周りには、サイクリングロードが整備され、レンタサイクルも充実しています。霞ヶ浦駅から歩いて10分ほどの「りんりんポート土浦」で自転車を借りたら、風を感じながらサイクリングを楽しみましょう。借りた自転車は、駅併設の「りんりんスクエア土浦」で返却可能です。


さらに土浦駅から牛久駅へと移動し、目指していくのは「牛久大仏」です。土休日であれば関東鉄道バスの路線バス「往路:牛久駅東口停留所12:00―牛久大仏停留所12:20、復路:牛久大仏停留所13:55―牛久駅東口停留所14:18」がおススメです。

牛久大仏は正式名称を牛久阿弥陀大佛といい、阿弥陀如来の十二の光明にちなんで高さは120mもあります。青銅製仏像としては世界最大を誇ります。大仏の胎内が見学できるほか、高さ85mの展望台からは、晴れていれば東京スカイツリー®、さらには富士山も望めます。


さて、いよいよ旅も終わりが近付いてきました! ここからは初日の房総半島編で乗り残した千葉エリアに向かいます。

常磐線と成田線の乗り換え駅である我孫子駅には、大きな唐揚げののった名物「唐揚げそば」が楽しめる弥生軒があります。乗り換え時間が11分と少々厳しめなのですが、食べるスピードに自信のある方はチャンレンジしてみてもいいかもしれません。ちなみに「唐揚げ」だけならば、テイクアウトも可能です。


我孫子からは、成田線を細かく乗継ぎ、香取へ。さらに成田方面まで戻ったのちは、成田空港に向かいます。こまごまと行ったり来たりを繰り返しますが、この成田空港到着を持って、成田線は無事完乗です。時間に余裕があるので空港方面まで繰り出し、海外への旅の空気を感じるのもおススメです。
最後は、東京駅まで直通する列車で帰路につきます。最後ですし、グリーン車に乗ってしまいましょう。


今回のコースで乗車した路線は...

総武本線
久留里線(完乗)
内房線(完乗)
外房線(完乗)
東金線(完乗)
成田線(完乗)
鹿島線(完乗)
常磐線
水郡線(完乗)
水郡線太田支線(完乗)
東北本線
烏山線(完乗)
日光線(完乗)
両毛線(完乗)
上越線
吾妻線(完乗)
信越本線
高崎線(完乗)
水戸線(完乗)

乗車した路線数19、うち完乗した路線数は14でした。
北関東エリアはこれで大方制覇したことになりますが、今回は時間の都合で日暮れ後に乗車し、車窓が楽しめなかった区間もあります。訪れる時間帯によって車窓をはじめとした魅力も大きく異なりますので、ぜひ何度でも訪ねましょう。

JRのおトクなきっぷ「青春18きっぷ」

全国のJR線普通・快速列車の普通車自由席が一日乗り放題のきっぷ。「青春18」と名付けられていますが、年齢制限はなし! 1券5回(日)分セットで、ねだんは12050円。同一行程であれば、最大5人まで同時に利用できます。


2023年~2024年「青春18きっぷ」発売期間・利用期間

◎冬
発売期間 : 2023年12月1日(金)~2023年12月31日(日)
利用期間 : 2023年12月10日(日)~2024年1月10日(水)


著者紹介

蜂谷あす美

旅の文筆家。福井県福井市出身。慶應義塾大学卒業後、出版社勤務を経て、現在に至る。「旅は再訪のための下見」をモットーに、2015年1月にJR全線完乗。鉄道と旅を中心としたエッセイや紀行文などを数多く執筆しているほか、ご当地牛乳にほれ込み牛乳の連載も経験あり。最近はラジオをはじめ、トークでも活躍。著書『女性のための鉄道旅行入門』『もっとお得にきっぷを買うアドバイス50』(ともに天夢人)

オフィシャルHP
Twitter

  • 写真:蜂谷あす美、Big Love / PIXTA(日立駅)、国営ひたち海浜公園フォトライブラリー、photoAC(峠の釜めし)、茨城県スポーツ推進課(りんりんロード)、牛久大仏
  • 文:蜂谷あす美
  • 掲載されているデータは2023年11月現在のものです。変更となる場合がありますので、お出かけの際には事前にご確認ください。
  • 乗車日によっては発着時刻が異なる場合があります。事前にご確認の上、お出かけください。
  • 写真はイメージです。モデルプランの行程中に撮影したものではありません。
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