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2023.12.15

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滋味あふれる冬の味覚を堪能!岐阜・明知鉄道「じねんじょ列車」が今年も運転開始!

岐阜県恵那市と中津川市を走る第三セクター明知鉄道の人気グルメ列車「じねんじょ列車」が、12月1日から運転を開始しました。
昨年度は過去最高の3,182名のお客様が乗車するほどの人気列車です!今シーズンは、2024年3月31日まで運転(月曜運休・但し、休日の場合は運転)します。


明知鉄道とは?

「じねんじょ列車」を運行する明知鉄道は、1985(昭和60)年にそれまでの国鉄明知線を引き継ぐ形で開業しました。岐阜県恵那市の恵那駅から中津川市を経由して恵那市に戻り、終点の明智駅までを結ぶ全長約25kmの路線です。
ちなみに、「じねんじょ列車」のようなグルメ列車は明知鉄道の代名詞でもあります。
というのも、開業から2年後の1987(昭和62)年には、地元の特産品である寒天を使った料理を楽しめる「寒天列車」を運転。以降、季節に応じたさまざまなグルメ列車を「急行大正ロマン号」で運転中です。

秋には「きのこ列車」として運転していました。
きのこ列車の乗車レポートはこちら

田園風景を走るローカル線・明知鉄道「じねんじょ列車」の旅がスタート!

秋の「きのこ列車」が終わり冬を迎えると、山菜の王者ともいわれる「じねんじょ」をすりおろしたとろろ御飯が車内で味わえる「じねんじょ列車」として運転されます。


JR恵那駅に隣接する明知鉄道の恵那駅。ここから「じねんじょ列車」の旅が始まります

「じねんじょ列車」は恵那駅12時25分発の急行大正ロマン1号として、約1時間で終点明智駅まで走り抜けます。料金はじねんじょ料理に明知鉄道の1日フリー乗車券と500円分のお土産がついて、大人4,500円・こども(小学生以下)3,300円となります。


ヘッドマークを付けた「じねんじょ列車」が恵那駅に入線

車内で提供される食材は、主役のじねんじょをはじめ、地元岐阜県産の食材にこだわった地産地消の品々。
車内でお料理を提供する明智ゴルフ倶楽部の方のお話によると、今夏の気候の影響で、じねんじょは例年に比べやや小ぶりであるものの、滋養強壮・疲労回復に効果があるとされるじねんじょをすりおろしたとろろの味は一級品とのこと。


とろろ御飯と季節のお料理で、箸が進みます!


明智ゴルフ倶楽部が提供するお料理。旬の味覚が盛りだくさん


本日の主役!じねんじょをすり下ろしたとろろ

とろろ御飯はおかわり可能。晩秋から冬、山々の紅葉が雪景色へと移り変わる車窓を眺めながら、とろろ御飯と季節のお料理をたっぷり味わう旅が楽しめます。


車内では明知鉄道のガイド小崎さんが沿線の魅力を紹介します。沿線のおすすめ立ち寄り地は岩村城下町とのこと

「じねんじょ列車」ではお茶以外の飲み物は提供されませんが、実はアルコール類を含めた飲料の持ち込みがOK。乗り慣れた乗客の中には、事前に購入した日本酒やビールを持ち込み、じねんじょ料理と一緒に堪能されている方もいます。素朴ながら乗客の笑顔が溢れる明るい雰囲気の車内も明知鉄道グルメ列車の魅力のひとつです。


沿線の酒蔵である岩村醸造の地酒「女城主」と「とろろ御飯」のマリアージュは最高です!

じねんじょ料理、ごちそうさまでした!

「じねんじょ列車」として走る急行大正ロマン1号は、終点の明智駅に13時19分に到着。ここからは自由行程のため、1日フリー乗車券を活用して沿線の観光スポットを巡りましょう!


終点の明智駅では「てつじぃ」がホームでお出迎え!

1日フリー乗車券で、恵那の旅を満喫しよう!

1日フリー乗車券を日本大正村(最寄駅:明智)・岩村歴史資料館(最寄駅:岩村)・中山道広重美術館(最寄駅:恵那)で提示すると、それぞれ入館料が100円引きになります。岩村の城下町の街並みや中山道の宿場町である大井宿など沿線の観光スポットに、時刻表を見ながら行程を考えて立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

大井宿の散策途中に郷土料理の老舗でひとやすみ

大井宿の散策で小腹がすいたら、恵那駅前にある「あまから本店」の五平餅がおすすめ!
東濃地方の五平餅は、愛知県の奥三河や長野県の伊那地方で一般的に食べられている平たい楕円形のわらじ型ではなく、お団子に近い丸型が特徴。
くるみなどを使った甘辛い『たれ』と香ばしい香りが食欲をそそる逸品です。


中山道の歴史ある趣を感じる外観が素敵。駅から近いのでアクセスも良好


五平餅は一人前が五串 (漬物付き)で600円


五平餅あまから恵那本店

住所 岐阜県恵那市大井町295-12
問い合わせ先 0573-25-3029
時間 9:30~18:30
定休日 毎週 月曜日(祭日の場合は翌日)
交通アクセス 恵那駅から徒歩2分
URL https://amakaragoheimochi.jimdofree.com/

実は恵那市内のバスも乗り放題!やるな恵那市……!

明知鉄道だけでなく、恵那市内のバス路線も1日フリー乗車券を提示すると運賃が無料となります(※市を跨ぐ路線は市外区間の運賃が別途必要)。明知鉄道からバスに乗り継ぎ、恵那市内をお得に移動することができるので、ぜひ行程に組み込んで、明知鉄道の駅から足を延ばして市内を散策してみてはいかがでしょうか。


明智駅には鉄道とバスの時刻が一目でわかるサイネージがあり便利

明知鉄道の列車と同じデザインの恵那市自主運行バス

魅力あふれるローカル線の旅、冬は「じねんじょ列車」で決まり!

「じねんじょ列車」の運転初日には、沿線の自治体である中津川市と恵那市の職員も同乗。
今季の運転開始に際して、中津川市定住推進部定住推進課の林主任は「ローカル線ならではの魅力を持つ明知鉄道を地元の人だけでなく、多くの方に利用してもらえるようにアピールしていきたい。車両のラッピングなどにも注目してもらいたい」とコメント。
恵那市まちづくり企画部の柘植部長は「明知鉄道は公共交通であるとともに大切な地域資源。リニア開業を見据えて地域振興に活用していきたい」とコメントされ、両市とも「じねんじょ列車」の運転に期待を寄せています。

最後に読者の皆様へ、明知鉄道の渡邉専務から「山の中を走る明知鉄道は地元と密着したローカル線。料理も地元の食材を多く使っているので、ぜひ『じねんじょ列車』に乗って魅力を体感して欲しい」とのことです。


明知鉄道の渡邉専務は「ぜひお越しください!お待ちしています」とメッセージ

ぜひ、皆さまも「じねんじょ列車」を味わいに、この冬は明知鉄道までお越しください!

  • 掲載されているデータは2023年12月現在のものです。変更となる場合がありますので、お出かけの際には事前にご確認ください。

明知鉄道ホームページ

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