トレたび JRグループ協力

2023.11.15ジパング俱楽部「レシピ」どうしてる?|ジパング世代はどうしてる?

今回のテーマは【レシピ】について。

レシピとは、料理の手順や調理法のこと。
全国の郷土料理のレシピも、テレビや雑誌で取り上げられたりインターネットなどで手軽に入手できるようになりました。

普段の料理で使っているレシピや地元の郷土料理、旅行先で出合った料理のレシピについてのアンケート結果を紹介します。

  • 調査期間:2023年8月15日~9月14日
  • 回答者:「Amazonギフトカード」にご応募いただいた方 200名

普段の料理について


Q1.料理をするときにレシピを参考にしますか?


料理をするときにレシピを参考にしますか?よく参考にする26%、時々参考にする53.8%、ほとんど参考にしない6.7%、参考にしない2.1%、料理をしない11.4%

よく参考にする・ときどき参考にすると回答した方で約8割。

多くの方が、WEBやテレビ・雑誌を参考にしているという回答でした。

Q2.どんなレシピを参考にしていますか?


1位 レシピサイト、2位テレビ番組、3位レシピ本・雑誌、4位食品メーカーのレシピサイト、5位料理系Youtubeチャンネル、6位両親・祖父母のレシピ、7位友人・知人のレシピ、8位料理教室で習ったレシピ、そのほか 新聞記事・スーパーにあるチラシ・SNS・食材についてくるレシピ

ジパング世代が活用しているレシピランキングです。

インターネットで調べるという方がもっとも多く、

・ネット検索でレシピの詳細が簡単に分かって、便利になった。インターネットは素晴らしいと思う。(71歳 女性)
・レシピもたくさんあるのでどれにしようか迷います。(72歳 男性)

「とりあえず料理名や食材の名前で検索してみる」という方も。

また、レシピを参考にするといった方の中には

・レシピは参考にしますが砂糖と塩はほんの少し少なめにします。(76歳 男性)

というように、自分好みにアレンジしていくという回答もありました。

Q3.「おいしかった」「好評だった」メニューは?

  • 【】内のレシピ名は、アンケートに書いていただいたものをそのまま掲載しています。レシピ名でインターネット検索をしても、同名のレシピがヒットしない場合もあるのでご了承ください。

1位 レシピサイト

「クックパッド」や「クラシル」「macaroni(マカロニ)」「DELISH KITCHEN(デリッシュキッチン)」「楽天レシピ」「白ごはん.com」など

  • アプリで利用するのは料理ではなく、ごまだれとか味付けに関するものが多いです。あまり市販のドレッシング、タレを購入しないのでよく参考にします。(72歳 女性)
  • 【シフォンケーキ】息子が最近人気のシフォンケーキのサイトを教えてくれたので、そのレシピどおりに作ってみました。昔作っていたシフォンケーキとはふわふわ度が違っていて、シロップを塗り手作りジャムを挟むととてもおいしく、「つい食べ過ぎてしまう」と家族のみんなが言います。(66歳 女性)
  • 【バリバリ皮のチキンステーキ】鶏肉の皮を下にして重しをのせて焼くと、タイトル通りに皮がしっかり焼けます。家族は「肉を食べている気がしておいしい」とのこと。(61歳 女性)
  • アボカドとサラダチキンのサラダ。おいしくて、酒の肴にぴったりでした。ダイエット中の夫にも好評で、何度も作っていたらレシピを見なくても作れるようになり、さらに独自のアレンジを加え、だんだんオリジナルから離れたものになってきました。(61歳 女性)
  • 【サーモンのチーズリゾット】サーモンより安価なサバ缶を使ってソースを作り、クラッカーに塗って。珍しいのでみんな、「おいしい」と。レシピも聞かれました。「macaroni」は簡単でゴージャスに作れるので楽しいです。(73歳女性)

2位 テレビ番組

「きょうの料理」「あさイチ」「あしたが変わるトリセツショー」「キユーピー3分クッキング」「DAIGOも台所 ~きょうの献立 何にする?~」「家事ヤロウ!!!」「男子ごはん」など

  • 「あしたが変わるトリセツショー」で紹介された【異次元ぷるふわ卵焼き】が、簡単にできておいしかったです。(70歳 男性)
  • 「家事ヤロウ」で見た、【牛肉ポン酢バター】は時々作ります。簡単で好評です(63歳 女性)
  • 【ワンパンパスタ】NHKの「あさイチ」で紹介されていました。レシピに従ってサバの缶詰を使ったクリームパスタを作りました。本当に簡単にできて時短にもなり、おまけにとてもおいしくできました。家族からは「母さんこれお店に出せるよ!」と評判も上々でした。(62歳 女性)
  • NHKの「きょうの料理」を参考にしてよく作ります。なかでも、栗原はるみさんの牛肉を使った【マーボー豆腐】は絶賛されています。(70歳 女性)
  • 「タモリ倶楽部」で紹介されたタモリさんの【生姜焼き】。タマネギたっぷりでとてもおいしかったです。使う肉の種類を変えたりして、いろいろ試しました。(61歳 女性)

3位 レシピ本・雑誌

土井勝さん、タサン志麻さん、平野レミさん、大原千鶴さん、有元葉子さん、栗原はるみさんなど、料理研究家の方々の本。雑誌は「クロワッサン」「レタスクラブ」「オレンジページ」など。

  • 【常夜なべ】うちではみんなが揃った時はこれです。要はホウレンソウと豚しゃぶなのですが、娘が友達が来た時に出すと、ネギ+レモン汁+醤油にたっぷりの大根おろしのタレに驚き、おいしい! と食が進むようです。レシピが載っていたのは、大人と一緒に食べる離乳食の本でした(笑)。(64歳 女性)
  • アボカド料理本に載っていた【しょうゆバターのハンバーグソース】。デミグラスかケチャップ+ウスターソースだったのが、今はこのソースばかりです。(65歳 女性)

そのほか

  • YouTubeで見た【まかないしゅうまい】。簡単なのに家族がびっくりするくらい食べました。(63歳 女性)
  • 産経新聞の日曜朝刊に掲載されている「奥薗さんちの今日もおいしくいただきまぁ~す」。キュウリ特集に掲載されていた、豚肉とのショウガ炒めがとってもおいしかったです。庭でキュウリが毎日とれたので、助かりました。(70歳 女性)
  • 【いろいろ肉じゃが】豚肉だけでなく鳥皮、手羽など、その日に手に入る安い肉やダイコンなどを入れるので、栄養豊富と評判。(78歳 男性)
  • 【鶏チャーシューのねぎポン和え】短時間でビールに合い、ボリューム感のあるおつまみができ、ありがたいレシピです。食べ過ぎてしまうほど気に入ってます。(64歳 女性)
  • 【ひじきナムル】ひじきというと、油揚げなどと煮るしかなかったのですが、購入したひじきの袋の裏にナムルのレシピが載っていて作ってみたら、とてもさっぱりしておいしかったです。(70歳女性)
  • 【桃の水羊羹】。さっぱりした甘さでとてもおいしくて何度もリピートしています。ツイッターでたまたま見かけた、見知らぬ人のレシピですが感謝しています。(60歳 女性)

故郷・地元の郷土料理について



Q4.故郷・地元の郷土料理を作ったことはありますか?


作ったことがあるという方は約2割。

「何でレシピを知りましたか?」の質問で最も多かった回答は、「食事をしたお店や宿など地元の人に直接聞いた」でした。

・旅行に行って食べたものは大抵再現してみます。同じようにはいきませんが、アレンジを加えたりして楽しんでいます。(70歳 女性)

という方も。

実際に食べたもののレシピを作ってくれた方に聞くのは、地元の方とも触れ合える旅の醍醐味のひとつ。食材や調味料をおみやげに購入して家で再現してみるのも楽しそうです。

Q5.どんな郷土料理を作ったことがありますか?

作ったことがあると回答した方に、何を作ったか聞きました。全国的に有名なものから、ローカルなものまで、たくさんの郷土料理の名前が挙がったのでその一部を紹介します。

編集部が注目した郷土料理は、最後の「編集後記」でご紹介します!

  • 料理名と()内の都道府県名・市町村名はアンケートで回答いただいたものをそのまま掲載しています。

煮物・汁物・鍋物

がめ煮(福岡県・熊本県)、治部煮(石川県)、じゃっぱ汁・けの汁(青森県)、いとこ煮(富山県)、芋煮(山形県)、のっぺ・こにもん(新潟県)※ 、キリタンポ鍋・だまこ鍋(秋田県)、馬肉鍋(青森県五戸町)、土手鍋(愛知県)、あんこう鍋(茨城県)、水炊き(福岡県)、ひっつみ(岩手県)

  • 新発田市では、のっぺと味付けが同じで食材の切り方が違う煮物を【こにもん(小煮物)】と呼ぶそうです。

寿司

朴葉寿司(岐阜県)、金時豆の入ったまぜ寿司(福井県鯖江市)、ばら寿司(岡山県)、てこね寿司・目はり寿司(三重県)、柚子酢を使った田舎寿司(高知県)、太巻き寿司(千葉県)

麺類

おくずかけ(宮城県)、味噌煮込みうどん(愛知県)、木曽路の田舎そば(長野県)、蒜山焼きそば(岡山県)、瓦そば(山口県)、半田そうめん(徳島県)、伊勢うどん(三重県)、しっぽくうどん(香川県)、武蔵野うどん(東京都・埼玉県)、ほうとう(山梨県)、鯛そうめん(広島県福山市)

そのほか

鶏ちゃん(岐阜県)、 しそ巻き(宮城県)、山形県置賜地方のナスの漬物(山形県)、鮭ちゃんちゃん焼き(北海道)、桜エビのかき揚げ(静岡県)、そばもち(鹿児島県)、イカナゴ釘煮(兵庫県)、ずんだ餅(宮城県)、しぞーかおでん(静岡県)、おやき(長野県)、イカ人参(福島県)、茄子のずんだ和え(福島県福島市)、しもつかれ(栃木県)

Q4.レシピについてのエピソードを教えてください。

旅で出合ったレシピ

  • 旅先で「山形のだし」がすっかりわが家の夏の定番になりました。夏野菜で手軽に作れ、夏バテしそうな時も食べられます。(秋田県 63歳 女性)
  • 旅行に行って食べたものは大抵再現してみます。同じようにはいきませんが、アレンジを加えたりして楽しんでいます。(東京都 70歳 女性)
  • 旅先で食べたショウガ、ゴボウ、アサリなどの炊き込みご飯の味が忘られず、トライして、腕磨きをしています。(東京都 78歳 男性)
  • 8月にジパング倶楽部を利用して東北をめぐりました。昨日、地元デパートで東北物産展があり、せんべい汁用のせんべいを買いました。レシピ調べて、作ってみます。(静岡県 61歳 女性)

父・母のレシピ

  • 現在103歳の母が、若い頃料理教室で習って作っていたパウンドケーキを78歳の私や妹が十八番で作っています。母は現在も元気で、朝食の和食を家族の分(2人分)まで作っています。(徳島県 78歳 女性)
  • 母親は手を加えない素朴な料理を好みました。たとえば、ウドを皮をとらずに焼いて味噌を付けて食べるなど。この味が忘れられず、わが家で受け継いでいます。みんな素朴な素材の味が大好きです。(富山県 73歳 女性)
  • 亡き母のシーフードカレーをグレードアップしてアレンジしたスペシャルカレーが好評です。ジャガイモ、ニンジンが入っていないので冷凍ができます。東京の娘は酒のあてにもなると喜んでいます。和牛のブロックをカットしたのと、薄切りの和牛、エビ、マッシュルーム、たまねぎが入っています。カレー粉は、大箱6~7使って大量に作ります。具材はそれぞれ別々のフライパンで炒めて鍋で煮込みます。まだまだ続きますが、食べてくれた方はまた食べたいと言ってくれます。(岡山県 62歳 女性)
  • 結婚で博多に来たら、雑煮が博多アゴ(トビウオ)でだしをとりかつお菜を入れた「鰤雑煮」でした。実家の雑煮は鹿児島では焼海老でだしをとり、ハクサイやさつま鶏、ヤツガシラを入れたもの。今では、博多の雑煮しか作りませんが、母も亡くなった今、ふるさとの雑煮が懐かしいです。(福岡県 68歳 女性)
  • 94歳の母の自慢に辛子蓮根があります。もう今は作れませんが、とてもおいしかったです。夫も楽しみにしている料理でした。(大阪府 70歳 女性)
  • 亡き母が得意だった漬物。特に赤カブ、白カブのかぼちゃ漬は絶品でした。なかなか同じ味が出せず伝授してもらっておけばと今さら思う日々です(岩手県 66歳 女性)
  • 母が作ったぬか床で作る「ぬかみそ炊き」は最高でした。山椒の粒が効いてピリッとしてあの味は再現できません。(広島県 74歳 女性)
  • 母から「簡単に作れる鍋」として教えてもらった「豚バラとキャベツの鍋」は、酒を入れたり、キノコ類を追加したり……20年かけて少しずつ進化してきました。2年前に急逝した母に、最新版の鍋を食べてもらいたかった。(神奈川県 61歳 女性)

編集後記


スーパーでもらったレシピ スーパーでもらったレシピ

Q2.で紹介した、みなさんが参考にしているレシピ。

何名かの方が挙げてくださった「スーパーのチラシ」が気になって、身近なスーパーを回って集めてみました。

普段はあまり気にかけていませんでしたが、献立を考えていなくても、季節感や栄養も考えられているレシピと旬の食材が一度に手に入るなんて便利ですね。


「アイヌのごはん」は北海道石狩市、「鮭のごちそう」は新潟県村上市で購入しました 「アイヌのごはん」は北海道石狩市、「鮭のごちそう」は新潟県村上市で購入しました

郷土料理に関するアンケートも、たくさんの料理名を挙げていただきました。

なかにはなじみのない郷土料理名も。個人的には以下の3つの回答は初耳でした。地元以外の皆さんはご存じでしょうか?

ざくざく(福島県)  ・ベロベロ(金沢市)・ひらら焼き(徳島県)


旅行先で味わったものをレシピを参考に作ってみたことがあるという方の感想で多かったのは、「身近な食材で簡単にできたけど、旅行先で食べたものと同じ味にはならなかった」というもの。


私も旅先でレシピ本を購入して、その通りに作ってみることがありますが、おいしくできてもやはり現地で食べたものとは何か違う。現地で食べたものの方がおいしいと感じますね。

最後に、今回のエピソードで気になった、「レシピ本」「レシピカード」についてのエピソードを紹介します。

  • 私が学生時代に纏めたレシピのノートと、主人が「クックパッド」などで検索したレシピを纏めたノートを娘が一人暮らしをする時に大事そうに持って行きました。(神奈川県 67歳 女性)
  • 結婚したときからレシピカードを作っているのですが娘たちが結婚してから同じレシピカードを作っているのが少しうれしいです。(東京都 69歳 女性)
  • 約50年前、結婚したての頃、料理の本を見て作った物がとてもおいしかったとき、自分のレシピブックを作りました。立派な自分レシピブックができあがり、娘がお嫁に行く時持たせようと考えていました。もうその頃は、携帯でレシピを検索できるような世の中になっていて、悲しいかな結局役に立ちませんでした。(石川県 71歳 女性)

いくらレシピが手に入りやすくなったとしても、親御さんからのレシピは世界で一つだけ。もらったらうれしいと思いますよ。

今回もたくさんのご応募とエピソードをいただき、ありがとうございました。
次回もお楽しみに!


そのほかのアンケート結果