トレたび JRグループ協力

2023.12.18ジパング俱楽部「ひとり旅」どうしてる?|ジパング世代はどうしてる?

今回のテーマは【ひとり旅】について。

ジパング倶楽部会員誌でもリクエストの多い「ひとり旅」。
今回は、ひとり旅に関するアンケートを募集しました。

ひとり旅に関してたくさんの意見をいただいたので、みなさんの今後の参考になればと思います!

  • 調査期間:2023年9月14日~10月15日
  • 回答者:「全国共通 おこめ券」にご応募いただいた方 200名

Q1.ひとり旅の経験はありますか?

ひとり旅経験者が過半数!


ある 72.0%、ない 28.0%

ひとり旅経験者が7割超という結果でした。

経験者の方に「今後もひとり旅をしたいですか?」と聞いたところ、「今後もひとり旅をしたい」と回答した方が8割以上!介護や体調不良などで現在は難しい方を合わせると、9割以上の方がひとり旅に積極的という結果になりました。

Q.今後もひとり旅をしたいですか?

今後もひとり旅をしたい   82.0%
今後もひとり旅をしたいが今はできない   11.1%
今後はひとり旅をしたくない   6.9%

「今後はひとり旅をしたくない」と回答した方の理由は、「ひとり旅はやはり寂しい」「年齢的に不安」といったものでした。

ひとり旅はしたくない?

ひとり旅未経験の方に、今後ひとり旅をしてみたいか伺ったところ、半数以上の方が「ひとり旅はしたくない」と回答されました。

 

Q.今後、ひとり旅をしてみたいですか?

ひとり旅をしてみたい   21.4%
ひとり旅をしてみたいが今はできない   23.2%
ひとり旅はしたくない   55.4%

 

理由は、経験者の方とほぼ同じで寂しさや不安が多くありましたが、「感動や楽しさを共有したい」という回答が多く、ひとり旅をしたくない方は、コミュニケーションを大切にする方なのではないかと思いました。

Q2.ひとり旅のメリット・デメリットは?

メリットは、「自由」と「気楽さ」


ひとり旅のメリットで多かったのは、「自由さ」でした。

自分の思うように旅のプランを決められ、自分の趣味や興味のあることに集中できるのがひとり旅のいいところ。
体調が急に変わったり、予定変更をする場合も気を遣ったり迷惑をかけなくて済む気楽さがあります。

また、ひとりということで、「自分を見つめ返せる」「無口になれる」「見知らぬ人と話をする機会が増える」「のんびりできる」といった意見もありました。

デメリットは、「割高」「荷物の管理」


「寂しさ」や「心細さ」、「年齢からくる不安」だけでなく、「割高」が多く上がりました。

宿泊施設のひとり料金が割高だったり、タクシーを利用する際の料金を同行者と割り勘することができなかったりすることで、割高と感じる場面が増えます。

移動中にトイレに立ち寄ったり、列車や飲食店で座席を離れる時に荷物を見てくれている人がいない、など荷物の管理が不安、という回答もありました。

Q3.ひとり旅についてのエピソードを教えてください。

若い時のひとり旅

  • 30代の時、岡山に行きました。レンタサイクルで回って疲れて休んでいたら、農作業が終わった農家の方が軽トラックに自転車を積んで駅まで送ってくれました。あの方の親切が忘れられません。(68歳 女性)
  • 若い時のひとり旅で、同じ4人席に座った人から、自分ひとりで食べるのを気にしてか長万部の「かにめし」をいただきました。とてもおいしかった。それ以来、駅弁を購入するときは、かに飯をくださった人を思い出します。(71歳 女性)
  • 京都を旅行した際、若かったのでひとり旅とわからないように普段着にサンダルで過ごしました。携帯電話もない時代、地図、案内を見る時はトイレで。時々旅行者に道を聞かれて動揺しました。(66歳 女性)
  • 若い時、青春18きっぷ発売を待ちわびて、乗り継ぎながら秘境駅をめぐりました。出会いは数え切れず、ひとり旅にみなさんは優しかった。そんな一期一会は忘れられません。(75歳 女性)
  • 若い頃に、旅行日程の都合で1人で旅館に泊まったら、旅館の人から「何かいわくがありそう」と懸念されたことがあります。(77歳 男性)
  • 50年前、学生の時、新潟の友人を訪ねて行った。知らない土地だったが皆がよくしてくれ、楽しい思い出となった。(72歳 男性)
  • 20歳の誕生日の1カ月前に、初めてパーマをかけて中国地方を電車で旅しました。電車の中でおばあちゃんにみかんをいただいたり、ユースホステルで知り合った人とまた電車で一緒になりずっとおしゃべりしたことなど、ひとり旅ならではの思い出がたくさんあります。片思いを断ち切るためのひとり旅でしたが、今の夫がその片思いの相手です。(64歳 女性)

出会い

  • 別府をひとりで歩いていたら、「あちらに見えるのは四国」と地元の方に教えてもらいました。一般家庭にも温泉が引かれているようで、汗だくでいたら、タオルを貸すからお風呂に入ってらっしゃい、と何人からも声を掛けらました。とても親切と思いましたが、入る勇気がありませんでした。(82歳 女性)
  • 尾道市を散策していたら、地元の中年の男性が市内観光ガイドをしてくれました。ひとり旅はいろいろな人と出会える事がうれしいです。(83歳 男性)
  • JR九州ウォーキングで佐賀県小城を歩いた時、途中で出会った地元の人と仲良くなり案内してもらいました。ボランティアで地区の神社の清掃活動したり、地元をPRする地元愛の人物で共感しました。(76歳 男性)
  • 数年前に、秋田県の乳頭温泉「鶴の湯」の女湯で同年代の女性と話が合って、初めての混浴に挑戦しました。決心した割にほかにお客さんがいなくて、大きな湯船で2人、夢の鶴の湯を満喫しました。(63歳 女性)
  • 鹿児島に旅行した際に、立ち寄った居酒屋のマスターと芋焼酎談議で盛り上がり、地元でしか入手できない芋焼酎の数少ない取り扱い酒販店を紹介してもらいました。(70歳 男性)
  • 観光バスに乗り合わせた人と宿泊ホテルが偶然同じで、お互いひとり旅だったので夕食をともにしたら帰りの飛行機も同じ便だと分かり、すっかり打ち解けて今度一緒に旅行することになりました。お姉さんができたみたいで楽しくメールのやり取りをしています。旅好きだけが共通点の、気のおけない友達ができてうれしい出来事でした。(64歳 女性)
  • 去年、広島に2泊3日へ行きました。泊まるホテルの場所、観光地への行き方などを駅構内の案内所で聞き、旅行前の計画した観光地を全て制覇。最終日、お店に夕飯の予約を入れたのですが場所が見つからず、近くの時計店に入り道を尋ねたところ、お店にいたお客様がお店まで連れて行ってくれました。その時計店のご主人、そしてお客様には帰ってからお礼の品をお送りし、今でもハガキのやり取りをしています。(62歳 女性)

ハプニング!

  • 50年前、フェリーでの出来事です。小樽から舞鶴港へ航行中、大雨と大風で時間が遅れて乗り換え便がなく困っていた時、観光客の団体バスに乗車ができ、新幹線の駅まで送ってもらえました。(69歳 女性)
  • 自転車でひとり旅をしたことがあります。そんな旅を見た人が、お茶やお菓子、果物をくれることがあります。それで、おなかをくだしたこともありました。(69歳 男性)
  • 電車の乗り換え時、荷物が多くて忘れてしまいました。まだ発車までに時間があったため、戻ることができましたがヒヤッとしました。ひとりだといろんなところに気を使わなくてはいけません。(67歳 女性)
  • ひとりで食事をしていると「ひとりですごいですね」など話しかけられ、楽しめる時はいいが迷惑な時に困ってしまう。ある居酒屋で隣の人から「一杯どうぞ」と勧められて迷惑だった際にお店のご主人が「うちはそういったことはお断りです」ピシャリと言ってくださったのが、とてもありがたかった。(61歳 女性)

ひとり旅のこだわり

  • 全国47都道府県制覇が目標で、残りは宮崎県のみ。離島旅も継続中です。去年は小笠原の父島と母島に行きましたが、これが最高のひとり旅でした。そして民間人が行ける日本の最北端の宗谷岬、最東端の納沙布岬、最南端の波照間島、最西端の与那国島にも行きました。今年はこれから、対馬に行く予定です。次は屋久島!(66歳 男性)
  • ひとり旅の目的地は、常に美術館と博物館です。団体旅行だと時間制限があったり、家族や友人と一緒だと相手の疲れや空腹の具合に配慮しないといけません。ひとりだと気に入った作品をじっくり鑑賞したり、キャプションを熟読したりと、何時間でもいられます。国内・海外問わずミュージアムはひとりが理想。もちろん、お付き合いやコミュニケーションでふらっと家族や友人と立ち寄ることもありますがね。(60歳 女性)
  • 東北の大震災以降、被災地に慰霊と復興のサポートや忘れられないようにするためにひとりで定期的に行っています。百聞は一見にしかずで、地形や自然を見て地元の人からお話を聞くと、ニュースやインターネットで得た情報とは違う現状、問題が分かります。(60歳 女性)
  • お風呂と食事が気に入って、「鹿教湯温泉」には数回ひとりで出かけています。静かで疲れが取れ、癒やされます。ひとり旅のツアーに参加したこともあります。ツアーの参加者は全員ひとり参加だったのですが、夕食時、ひとり暮らしの食事はどうしているかなどの話題で盛り上がり楽しかったです。私の場合、現地までの交通に不便がないことと、温泉があること、ていねいな食事が食べられることが条件。どうしても割高になりますが、安心感のある旅行がしたいです。(65歳 女性)



編集後記

今回のアンケートで、ひとり旅が会員誌「ジパング倶楽部」のアンケートでもリクエストが多い理由がわかりました。

自由気ままに好きなことを好きなだけ楽しむ旅行に憧れはあるものの、寂しさや不安があるのは、誰にも共通すること。それでもひとり旅に行きたくなるのは、
「ひとり旅をしていると、ふっと寂しさがこみあげてくる時があるが、それも含めてひとり旅の醍醐味だと思う。」(69歳 男性)
と、すべてまとめて旅の魅力になるということなのでしょう。

ひとり旅経験者の方に、はじめてのひとり旅の年齢もアンケートしました。
結果は、20歳が最多。19歳、18歳と続きます。
最年少は12歳、最高齢は74歳でした。

「昨年50年ぶりに北海道釧路市に行きました。前回は恋人に会うために。今回は人生半世紀の節目にひとり旅。思い出を辿りつつのセンチメンタルジャーニーでした。」(68歳 女性)
若い頃にめぐった土地を、年を重ねて訪れるのは自分と自分の人生を振り返るいい機会になりそうです。

最後に、気になるお便りを紹介します。

「ひとり旅用のツアーが最初のひとり旅でした。自由さを感じ、「ひとり旅も悪くない」と認識しました。今月、本当のひとり旅に出掛けます。念願だったサンライズの旅です。これからも鉄道など乗り物を楽しむ旅を長く続けられたら、と思っています。」(62歳 女性)

”本当のひとり旅” はどうだったでしょうか? また、お便りお待ちしています。

ジパング倶楽部WEBには、ひとり旅に関する記事も公開しています。ひとり旅に興味のある方は、参考にしてみてください。
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今回もたくさんのご応募とエピソードをいただき、ありがとうございました。
次回もお楽しみに!


そのほかのアンケート結果