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2026.09.15ジパング俱楽部廃刀令から150年の今年、高知県立坂本龍馬記念館「土佐ゆかりの刀剣」展|JR四国エリアおでかけニュース

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今回、編集部が注目したJR四国エリアのニュースは、高知県立坂本龍馬記念館で開催される「土佐ゆかりの刀剣」展です。2026年は廃刀令から150年の節目の年であり、刀好きの坂本龍馬の一面や土佐ゆかりの刀剣を紹介しながら、武士にとって刀はどのような存在だったかを考える内容になっています。


特別展「土佐ゆかりの刀剣」展

高知県高知市


「備前長船勝光・宗光(びぜんおさふねかつみつ・むねみつ) 坂本龍馬佩刀(はいとう)」(記念館所蔵) 「備前長船勝光・宗光(びぜんおさふねかつみつ・むねみつ) 坂本龍馬佩刀(はいとう)」(記念館所蔵)

1876(明治9)年3月28日、明治政府の太政官は帯刀禁止令(廃刀令)を布告します。これにより大礼服着用の場合と軍人・警察・官吏(かんり)などが制服を着用している場合を除き、帯刀が禁止されたのです。帯刀は武士の象徴であり、特権でもあります。また、心の拠(よ)りどころでもあり、それを奪ったことは士族の反乱の引き金となりました。
1877(明治10)年、最後の士族の反乱である西南戦争が発生。国内最大の内戦を経て、日本は本格的な近代国家へと進んでいきます。

今年は廃刀令が布告されて150年の節目であり、高知県立坂本龍馬記念館では、2026年に高知県で開催される第41回国民文化祭、第26回障害者芸術・文化祭「よさこい高知文化祭2026」の関連企画として、2026年10月10日〜12月6日に「土佐ゆかりの刀剣」展を開催します。


「陸奥守吉行(むつのかみよしゆき)脇差」(個人蔵) 「陸奥守吉行(むつのかみよしゆき)脇差」(個人蔵)

坂本龍馬は合理主義ながら“刀好き”だった


龍馬の兄・権平(ごんぺい)が刀工・左行秀(さのゆきひで)につくらせた「左行秀 伝・坂本龍馬佩刀」(個人蔵) 龍馬の兄・権平(ごんぺい)が刀工・左行秀(さのゆきひで)につくらせた「左行秀 伝・坂本龍馬佩刀」(個人蔵)

高知県が生んだ幕末の偉人に坂本龍馬がいます。長州藩の高杉晋作からもらったピストルを持ち歩き、京都伏見の船宿「寺田屋」で伏見奉行所の捕方(とりかた)から逃れたエピソードはあまりにも有名です。刀よりもピストルの方が有利と考える合理主義者でありながら、じつは無類の刀好きでした。土佐藩の刀工であった左行秀や吉行(よしゆき)がつくった刀をはじめ、多くの刀を手にしています。

左行秀の鍛刀場(たんとうじょう)は龍馬の生家の近くにあり、龍馬は兄の権平から左行秀の刀をもらっています。後年、この刀は友人の剣術家・甲藤馬太郎の甲冑と交換されたとも伝わります。

今回の「土佐ゆかりの刀剣」展では、こうした坂本龍馬の刀好きだった一面や、幕末の土佐藩の人々が持っていた刀剣を紹介しながら、武士と刀剣の関係性を探求していきます。


吉行がつくった刀を受け取った龍馬が、兄宛てに送ったお礼状の一部(弘松家所蔵 記念館寄託) 吉行がつくった刀を受け取った龍馬が、兄宛てに送ったお礼状の一部(弘松家所蔵 記念館寄託)

坂本龍馬に関する資料を展示した記念館

貴重な龍馬の手紙などが一堂に集合


ガラス張りの本館は外海に乗り出す船をイメージ ガラス張りの本館は外海に乗り出す船をイメージ

高知県立坂本龍馬記念館は太平洋を望む景勝地の桂浜公園内に立ちます。桂浜は高知県の民謡「よさこい節」で月の名所と歌われ、懐手(ふところで)で肘掛け用の台にもたれる坂本龍馬像があることでも有名です。

記念館は本館と新館があり、新館で常設展や企画展を行ないます。本館にはこどもや、歴史が苦手な人でも楽しく学べる体験型展示コーナー、ミュージアムショップ、図書コーナー、龍馬と握手ができる「シェイクハンド龍馬像」などがあります。


寺田屋で活躍した「スミス&ウエッソンⅡ型32口径」(同型の実物) 寺田屋で活躍した「スミス&ウエッソンⅡ型32口径」(同型の実物)

龍馬の紋服・袴(複製)。身長は180センチほどでした 龍馬の紋服・袴(複製)。身長は180センチほどでした

常設展では坂本龍馬が書いた手紙を中心に展示し、その生涯や人となりを紹介しています。手紙は真物、複製を合わせて、国内有数の展示数を誇ります。
1863(文久3)年6月に姉の乙女へ宛てた「日本を今一度せんたくいたし申候…」というフレーズで有名な書簡(通称・せんたくの手紙)、1866(慶応2)年2月に長州藩の木戸孝允から薩長両藩の盟約締結を確認する裏書きを頼まれ、木戸に返信した書簡(同盟裏書)、寺田屋遭難後に薩摩藩にかくまわれ、妻のお龍(おりょう)と霧島山登山を楽しんだ様子を姉に報告した1866年12月の書簡(通称・新婚旅行の手紙)など、龍馬の貴重な手紙を閲覧できます。

また、新館には2028年放送予定の大河ドラマ『ジョン万』の主人公・ジョン万次郎に関する「ジョン万次郎展示室」もあります。放送前にいちはやく勉強しておくのもおすすめです。

高知県立坂本龍馬記念館「土佐ゆかりの刀剣」展

開催期間 2026年10月10日〜12月6日
問い合わせ 088-841-0001
時間 9時〜16時30分
交通アクセス 土讃線高知駅から桂浜行きとさでん交通バス約34分の龍馬記念館前下車、徒歩約2分
料金 900円
URL https://ryoma-kinenkan.jp/

文/内田 晃 写真/高知県立坂本龍馬記念館

  • 写真はすべてイメージです。
  • 記事中の情報は2026年9月時点のものです。
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