トレたび JRグループ協力

2025.01.15ジパング俱楽部スマホの中の写真がいっぱい!基本の整理・保存・活用術 |解決! 60代からのお悩みごと

旅先の思い出の写真、撮りっぱなしにしていませんか?

旅行好きなジパング世代の方のなかには、スマートフォン(スマホ)で“映える”写真をたくさん撮りだめている方も多いのではないでしょうか。 スマホなら、いつでも簡単に撮影できるので、ついついたくさん写真を撮って、スマホの容量不足になっていませんか?

「スマホの空き容量がなくて保存できない!」「写真を削除するしか方法はないのか?」「別の場所に保存する方法は?」といったお悩みに対して、シニア世代にスマホの講習を行なっている「NPO法人 シニアSOHO世田谷」代表理事の木村奈津子さんに、簡単にできるスマホ写真の整理・保存・活用術を教えていただきました。


教えてくれた人

NPO法人 シニアSOHO世田谷 木村奈津子さん

シニアを対象に、デジタルを活用した地域コミュニティ活動を行なう「NPO法人 シニアSOHO世田谷」代表理事。 シニア情報生活アドバイザー、スマホ・タブレットアドバイザー、デジタル活用推進員(デジタル庁)、TOKYOスマホサポーター(東京都)の認定者。

スマホ講座のほか、スマホ・タブレットマスターの養成講座なども開いている。

NPO法人 シニアSOHO世田谷 ホームページ

  目次  

1. 写真を撮りすぎて「ストレージがいっぱいです」と表示が出るのですが……


「ストレージ」とは、スマホ内で写真や動画、アプリ、音楽など、さまざまなデータを保存する専用の場所です。機種により、この保存スペースの容量が決まっていて、ある程度、機種の値段に比例して容量の大きさが決まっています。少し前の世代の低価格の機種だと、このストレージがそもそも小さく、空き容量が不足して写真が保存できなくなったり、新しいアプリがダウンロードできなくなることがあります。そんな時の整理方法を見ていきましょう。

ステップ1.   まずは使わないアプリをアンインストール(削除)すべし

スマホには、いつの間にか使わなくなったアプリがたくさんインストールされていることがあります。写真整理を始める前に、まずは使っていないアプリを整理しましょう。
ホーム画面で使っていないアプリを長押しして、iPhoneなら「アプリを削除」、Androidなら「アンインストール」を選ぶだけで、簡単に削除できます。これだけでも、かなりのストレージ容量を確保できます。

ステップ2.  不要な写真や動画を削除するべし

保存しておく必要のない不要な写真や動画を削除しましょう。定期的に整理をしていないと、意外とたくさんの不要な画像が容量を占めてしまっています。手間はかかりますが、一度に多くの写真を削除するのではなく、1枚ずつ確認しながら削除すると失敗が少ないです。連写で撮った写真や、ブレてしまった写真から優先して削除するのもおすすめですね。以下は、iPhone/Androidの代表的な削除方法です。

【iPhoneの場合】

  • 1.「写真」アプリを開く
  • 2.不要な写真や動画を選択
  • 3.ゴミ箱アイコンをタップ ※複数の写真や動画を一度に削除する場合は、右上の「選択」をタップし、削除したいものを選んでゴミ箱アイコンをタップ
  • 4.「写真」アプリの「ユーティリティ」タブから「最近削除した項目」を選択
  • 5.右上の「選択」をタップ
  • 6.右下の「・・・」をタップして「すべて削除」、または個別に削除して、完全に削除

これにより、本体のストレージ容量が増えます。


【Androidの場合】

  • 1.メーカーごとに、「ギャラリー」「Photos」「Picture」など、写真を管理するアプリがあるのでそれを開く
  • 2.削除したいアイコンをタップして、「ごみ箱」に移動
  • 3.「ごみ箱」にたまった写真や動画を削除  
  • 通常30日後に自動的に削除されますが、今すぐストレージを増やしたい場合はごみ箱の中を「空にする」か「全て削除」しましょう。

スマホの容量を確保するためには、定期的な整理、メンテナンスが大切です。必要な写真を間違えて削除しないように、ご注意を!


「ストレージを整理してくれる」「スマホの動きが遅くないですか?」など、アプリのダウンロードに誘う広告のなかには、怪しいアプリをダウンロードさせてしまうこともあり、スマホの動作がおかしくなったり、セキュリティーリスクを引き起こすことがあります。アプリは、必ず正式なApp Store(iPhone)またはGoogle Playストア(Android)からダウンロードするようにしましょう。

2. 削除しても写真がいっぱい!別の場所に保存する方法は?

不要な写真やアプリを削除しても、ストレージがいっぱい!という方には、写真や動画を、クラウド(インターネット上)でデータを保存する方法もあります。あなただけの“保管倉庫”がインターネット上にできるイメージです。クラウドに写真や動画を保存しておけば、スマホ本体の容量を気にせずにたくさんの写真を撮影できます。大切な写真まで削除する必要がなくなりますよ。

ステップ1.そもそも「クラウド」って何?安全なの?

「クラウド」は、スマホから直接写真や動画をアップロード(保存)することで、データを安全に管理できるサービスです。クラウドに保存したデータは、スマホが紛失したり壊れたりしても、アカウント(ID・パスワード)が分かっていれば再びアクセスできるので安心ですし、他人に見られることはありません。
また、クラウドサービスでは、日時や場所、顔認識などで自動的に写真が整理される機能があるものもあり、旅の思い出などを振り返ることができて、とても楽しいです。家族や友人に簡単に共有できるのも特徴です。


ステップ2. おすすめのクラウドサービスは?

おすすめのクラウドサービスを3つ紹介します。いずれのクラウドサービスも、アカウント(IDとパスワード)が必要になります。

① Googleのアカウントを持っているなら「Google Photo」

Androidユーザーにおすすめのサービスですが、Googleのアカウントを持っている方なら利用ができます。無料で大容量の写真と動画をクラウドにバックアップでき、自動的に整理され、画像検索機能も充実。ほかのGoogleサービスと合わせて15GBまで無料で使用できます。


② iPhoneユーザー向けの「iCloud」

iPhoneユーザー向けのサービスです。5GBまで無料で利用でき、写真や動画を自動的にバックアップしてくれます。ほかのAppleサービスとの連携がスムーズです。


【iPhoneの方はこちら】

③ 無制限に写真を保存できる「Amazon Photos」

Amazonプライム会員の方なら、無制限に写真を保存できるサービスで一番おすすめです。家族で共有できるアルバム機能もあり便利ですよ。

  • 「Amazon Photos」は動画の保存容量は少ないので注意。

3. スマホの写真をフォトブックにする方法は?

写真データはたまる一方で、案外見返さなかったりしませんか?アナログな形で思い出を残すフォトブックを作成するのも最近はやっていて、素敵ですよ。フォトブック作成の際は、スマホ本体のストレージに保存されている写真を使うので、スマホから手軽に作成でき、オンラインで注文。見るたびに思い出が蘇(よみがえ)ります。以下におすすめのサービスを紹介します。


奈津子先生が作成したフォトブック 奈津子先生が作成したフォトブック

「しまうまプリント」のフォトブック

198円~とお手軽な価格でフォトブックが作成できます。文庫サイズからA4サイズまでサイズが豊富で、最短翌日配送と迅速に配送してくれるのが魅力です。


「TOLOT」のフォトブック

1冊500円から作成できるお手頃なフォトブックサービスです。表紙のデザインが豊富です。


「カメラのキタムラ」のフォトブック

写真店ならではの高品質なフォトブックが作成できます。店舗でも注文できるので、操作が不安な方にも安心です。


まとめ

いかがでしたか。

旅行に行っては写真を撮りっぱなし……という方は、定期的に整理して、せっかくの思い出がスマホの中に埋もれてしまわないようにしたいですね。
スマホアプリを使えば、フォトブックのようなアナログなサービスも簡単に始められますし、大切な人と思い出を共有できます。

スマホの容量を上手に管理して、素敵な写真をたくさん撮り続けてくださいね。

文/木村奈津子