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2023.07.25ジパング俱楽部豪儀な「太鼓台」の競演! 地域を熱狂に包む新居浜太鼓祭り【モデルコース】

夏から秋にかけて各地で開催される祭り。普段とは違う町の景色が見られる祭りの日は、旅行者にとってもまたとない機会です。
この記事では、四国の祭りのなかでも地元住民の熱さで一目置かれる「新居浜太鼓祭り」をご紹介します。

※2023年の祭りは終了しました


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新大阪駅→岡山駅=山陽新幹線「ひかり」「さくら」で約48分、岡山駅→新居浜駅=特急「しおかぜ」で約1時間38分
通常=1万1050円 3割引=7730円 3320円おトク!
  • 金額は一例です。前後の行程等により金額が異なる場合があります。
  • 通常期の普通車指定席利用の場合です。
  • 入会して最初のご利用から3回目までは運賃・料金は2割引、4回目からは3割引となります。


  モデルコース概要  

ここもチェック! 新居浜で旅したいスポット

  • 祭り当日は混雑が予想され、会場周辺の交通状況や店舗の営業状況が通常とは変わる可能性があります。お出かけの際は事前にご確認ください。

予讃線新居浜駅からスタート!

↓ 新居浜駅から新居浜西バスターミナル行きせとうちバス約6分の西高入口下車、徒歩約2分※祭り当日はバス運行等に変更がある場合があります。

一宮神社

天然記念物のクスノキ巨樹林の下、太鼓台が躍動する


一宮神社の本殿前でのかきくらべ 一宮神社の本殿前でのかきくらべ

新居浜地域の「一の宮」として親しまれてきた一宮神社。

その始まりは不明ですが、かなり古くから大山積神(おおやまつみのかみ)がここに鎮座していたそうです。

主祭神はほかに、709(和銅2)年8月に大三島(愛媛県今治市)から迎えた雷神(いかづちのかみ)と高龗神(たかおかみのかみ)。

新居浜太鼓祭りでは、この境内で川西地区の太鼓台が「かきくらべ」をします。2022年には11台の太鼓台が集まり、祭りの最後を飾りました。


本殿の隣、樹齢約千年の「一番楠」が神々しい 本殿の隣、樹齢約千年の「一番楠」が神々しい

「一宮神社のクスノキ群」は国の天然記念物。枝葉がトンネルのように覆います 「一宮神社のクスノキ群」は国の天然記念物。枝葉がトンネルのように覆います


一宮神社

問い合わせ先 0897-32-2054(新居浜太鼓祭りについては、新居浜市観光物産課0897-65-1261か、新居浜市観光物産協会0897-32-4028へ)
時間 参拝自由
交通アクセス 予讃線新居浜駅からせとうちバス約6分の西高入口下車、徒歩約2分

「一宮神社」公式サイト

↓ 車で約12分※祭り当日は新居浜駅から無料シャトルバスも運行

山根グラウンド

別子銅山の繁栄で生まれたグラウンドは、「かきくらべ」の人気会場


古代遺跡のような観覧席。別子銅山の遺産が、新居浜太鼓祭りを見守り続けています 古代遺跡のような観覧席。別子銅山の遺産が、新居浜太鼓祭りを見守り続けています

別子銅山記念館そばの山根グラウンドでは、新居浜の上部(じょうぶ)地区にある20の太鼓台が一堂に会して「かきくらべ」する「統一寄せ」が行なわれます。

その観覧席となる石段は、別子銅山を経営していた住友各企業社員のボランティアが昭和初期に造ったもので、国の登録有形文化財になっています。


山根グラウンド

交通アクセス 予讃線新居浜駅からマイントピア別子行きせとうちバス約12分の山根グランド下車すぐ
値段 見学自由

新居浜太鼓祭り

豪華絢爛な太鼓台が練り歩き、豪快に担ぎ上げられる


かきくらべは太鼓祭りのクライマックス かきくらべは太鼓祭りのクライマックス


その大きさ、豪華さ、重さ。地域の財力と腕力で発展してきた太鼓台 その大きさ、豪華さ、重さ。地域の財力と腕力で発展してきた太鼓台

 

期間中、小中学校は休み、大人も仕事を休んだりと町を挙げての歴史ある行事が新居浜太鼓祭り。

龍や武者絵などを金糸銀糸で立体的に刺繍した「飾り幕」を配した太鼓台が新居浜市街を練り歩きます。太鼓台は8つの地区が所有し、その総数は54。

一番の盛り上がりどころは、約3トンある太鼓台を150~200人でさし上げる「かきくらべ」で、複数の会場で行なわれます。

「新居浜太鼓祭り」当日は新居浜駅~山根グラウンド間で無料のシャトルバスが運行されます。

会場近くは路線バスもタクシーも大変混み合うことが予想されますので、午前中にはシャトルバスに乗り会場を目指しましょう。


基本情報

名称 新居浜太鼓祭り
開催期間 10月16~18日(大生院地区は10月15~17日)
問い合わせ先 0897-65-1261(新居浜市観光物産課)、0897-32-4028(新居浜市観光物産協会)

新居浜市観光物産協会 公式サイト

↓車で約12分※祭り当日は新居浜駅までシャトルバスも運行

新居浜駅ゴール!

スケジュールの一例


新大阪駅発
(7:35発)

新大阪駅

  • 山陽新幹線「ひかり」
(8:23着)

岡山駅

(8:32発)

岡山駅

  • 特急「しおかぜ」
10:10着

新居浜駅

10:28発

新居浜駅

  • せとうちバス新居浜~川之江線
10:34着

一宮神社

11:00発

一宮神社

  • 車(タクシー)※新居浜駅~山根グラウンドの無料シャトルバスも運行
12:00着

山根グラウンド

  • 新居浜太鼓祭り
15:00発

山根グラウンド

  • 車(タクシー)※山根グラウンド~新居浜駅の無料シャトルバスも運行
16:36発

新居浜駅

  • 特急「しおかぜ」
(18:11着)

岡山駅

(18:33発)

岡山駅

  • 山陽新幹線「さくら」
(19:21着)

新大阪駅


ここもチェック!新居浜で旅したいスポット

町が祭り一色に染まる「新居浜太鼓祭り」。
祭りの日以外に訪れるならこちらのスポットも要チェックです。

別子銅山記念館・旧山根製錬所煙突(えんとつ山)

世界にまれにみる銅鉱山の歴史を知る


別子銅山記念館外観。車いす対応トイレや車いすの貸し出しもあります 別子銅山記念館外観。車いす対応トイレや車いすの貸し出しもあります

南に標高1600メートル級の急峻な峰々、北は瀬戸内海と自然に恵まれていながら、四国有数の工業都市でもある新居浜市。この町の発展に貢献したのが別子銅山でした。

1973(昭和48年)まで283年間にわたり銅を産出。明治20年代にその製錬所があった場所にある別子銅山記念館では、江戸時代からの銅山の歴史、採掘作業、働く人たちの暮らしなどを、写真やジオラマといった分かりやすい展示で伝えています。

また、背後の生子山(しょうじやま)には旧山根製錬所煙突(国の登録有形文化財)へ延びる山道が整備されています。


銅の製錬施設の一部である煙突が残る生子山からは、新居浜市街を一望 銅の製錬施設の一部である煙突が残る生子山からは、新居浜市街を一望

別子銅山で使われた蒸気機関車などを野外展示 別子銅山で使われた蒸気機関車などを野外展示


別子銅山記念館

問い合わせ先 0897-41-2200
時間 9~16時30分
定休日 月曜、祝日(日曜と重なる場合は開館)、年末年始、10月17・18日
交通アクセス 予讃線新居浜駅からマイントピア別子行きせとうちバス約12分の山根市民グランド下車、徒歩約4分
値段 無料

「別子銅山記念館」公式サイト

瀬戸内料理 平八

夜はフグ料理が自慢の新居浜の老舗


ちょっと今夜は贅沢(せいたく)にという時、地元の人に選ばれる店です ちょっと今夜は贅沢(せいたく)にという時、地元の人に選ばれる店です

新居浜で創業約34年の日本料理店。

毎朝市場に出向き、その日一番の魚介を仕入れて料理に生かしています。お昼は、お造りや天ぷらなどの定食や海鮮丼など多彩なメニューを用意。なかでも「平八郎蕎麦と刺身のセット」(1800円)が人気です。

また夜は、フグ料理の名店としても地元では知られています。フグの身、皮などを切り込んで酢などで味付けした新居浜名物「ふぐざく」も楽しめます。


「平八郎蕎麦(梅そば)と刺身のセット」1800円 「平八郎蕎麦(梅そば)と刺身のセット」1800円

カウンター席のほか、四国にちなんだ名前の部屋が13室 カウンター席のほか、四国にちなんだ名前の部屋が13室


瀬戸内料理 平八

問い合わせ先 0897-36-4050
時間 11時30分~13時30分、17~21時(夜は予約がおすすめ)
定休日 水曜、第1・第3火曜(10月17・18日は臨時休業)
交通アクセス 予讃線新居浜駅から徒歩約5分

あかがねミュージアム

太鼓台にも出合えるアートな空間で一休み。幻の芋のスイーツも


銅をほどこしたあかがねミュージアム外観 銅をほどこしたあかがねミュージアム外観

新居浜駅舎の北東に隣接する総合文化施設。外壁には新居浜の歴史に深くかかわる銅(あかがね)をほどこし、流麗な姿とともに目を楽しませてくれます。

施設内には新居浜市立美術館や太鼓台の展示、新居浜の名産品も販売するミュージアムショップ、栗きんとんに匹敵する甘さの希少野菜といわれる白芋が人気のカフェ、観光案内所などがあり、列車の待ち時間をここで過ごすのもおすすめです。

太鼓祭り期間中の太鼓台展示は行っておりません。


ミュージアムらしい上質で心地よい空間。屋内ステージの円形席は休憩にも最適 ミュージアムらしい上質で心地よい空間。屋内ステージの円形席は休憩にも最適

「幻の白芋チーズケーキ」2000円と「幻の白芋プリン」450円。おみやげにぜひ 「幻の白芋チーズケーキ」2000円と「幻の白芋プリン」450円。おみやげにぜひ

祭り期間中は町を練る太鼓台をじっくりと眺められる太鼓台ミュージアム 祭り期間中は町を練る太鼓台をじっくりと眺められる太鼓台ミュージアム


あかがねミュージアム

問い合わせ先 0897-31-0305 
時間 9時30分~17時
定休日 月曜(第1月曜を除く、祝日の場合は翌平日)、年末年始
交通アクセス 予讃線新居浜駅から徒歩すぐ
値段 無料

「あかがねミュージアム」公式サイト

マイントピア別子

ひと足延ばして ❝東洋のマチュピチュ❞ へ


新居浜の山奥には、1973(昭和48)年まで採鉱された別子銅山の遺構があります。

そのひとつにいざなう拠点がマイントピア別子。その本館の周辺には採鉱の産業遺産がいくつもあります。なかでも、鉱山鉄道に乗って移動して観光坑道を歩くツアー「鉱山観光」では、別子銅山が活況だった当時を垣間見ることができます。


マイントピア別子

問い合わせ先 0897-43-1801(マイントピア別子本館事務所、9~17時受付)
時間 鉱山観光は9時~15時50分、1300円。別子温泉~天空の湯~は10~21時
定休日 2月に1週間程度
交通アクセス 予讃線新居浜駅からマイントピア別子行きせとうちバス約20分の終点下車すぐ
値段 600円(65歳以上500円)

「マイントピア別子」公式サイト

紹介スポット一覧マップ

文/大村嘉正

  • 記事中の情報は2023年7月時点のものです。
  • 列車やバスなどの所要時間は目安となる平均時間を表記しています。バスの運行本数が少ない場合がございますので、事前にご確認ください。
  • 花や紅葉など季節の景観は、その年の天候などにより変動しますので、現地へご確認ください。
  • 店や施設のデータは、原則として一般料金(税込)、定休日、最終受付時間・ラストオーダーを、宿泊施設の料金は平日に2名で宿泊した場合の1名分の料金(1泊2食・税・サービス料込み)を記載しています。
  • 同一商品で軽減税率により料金の変わるものは、軽減税率が適用されない料金を記載。臨時休業などは省略しています。また、振替休日なども祝日として表記しています。
  • 新型コロナウイルス感染症等の影響により、掲載している内容が変更となる可能性があります。お出かけの際は事前にご確認ください。

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