トレたび JRグループ協力

2023.08.23ジパング俱楽部山上の秘湯・須川高原温泉と栗駒高原の紅葉【1泊2日モデルコース】

●岩手県 一関市
●紅葉の見頃:9月下旬~10月中旬(栗駒山)

涼しい季節がやってきて楽しみになるのが、日本各地で色づく紅葉。編集部では「温泉」と「紅葉」を両方楽しめるスポットを選びました。

渓谷美がみごとな厳美渓(げんびけい)に立ち寄り、標高1126メートルの高地に湧く乳白色の湯に浸(つ)かる。たっぷり英気を養ったら、翌日はトレッキングに出発。
「神のじゅうたん」と讃えられる草紅葉(くさもみじ)に包まれた木道からは、錦繍(きんしゅう)に染まる栗駒山の紅葉も望めます。

画像は、宮城県側の中央コースから見た栗駒山山頂部の紅葉


60代からのJR割引サービス「ジパング倶楽部」でこれだけおトク!

「ジパング倶楽部」は、きっぷの割引、JRホテルグループのホテルを優待料金で利用できるなど、魅力的なサービスが満載です。

東京駅から一ノ関駅までの割引額の例)

東京駅→一ノ関駅=東北新幹線「やまびこ」で約2時間35分

通常=1万3060円  3割引=9130円 3930円おトク!
  • 金額は一例です。前後の行程等により金額が異なる場合があります。
  • 通常期の普通車指定席利用の場合です。
  • 入会して最初のご利用から3回目までは運賃・料金は2割引、4回目からは3割引となります。


<1日目>東北新幹線一ノ関駅からスタート!

↓ 厳美小学校入口行き岩手県交通バス約21分の厳美渓下車、徒歩約2分

厳美渓

名物は渓谷美と空飛ぶだんご

●紅葉の見頃:10月下旬~11月上旬


渓谷沿いを歩いて散策できる厳美渓 渓谷沿いを歩いて散策できる厳美渓

一ノ関駅からバスで須川高原温泉に行く途中にあり、駅からここまでのバスは通年出ているので、立ち寄りやすいスポットです。

栗駒山から流れる磐井川(いわいがわ)が岩を侵食し、おう穴や滝、深淵などをつくり出した全長2キロにおよぶ渓谷で国の名勝・天然記念物になっています。渓谷沿いの散策路を歩けば、大岩や奇岩・怪岩、エメラルドグリーンの水、四季を映す木々など見事な渓谷美を眺められます。

渓谷沿いにある「郭公屋(かっこうや)」はだんごが名物。対岸からロープに下がるカゴに代金を入れて木槌で板をたたくと、カゴが引き上げられ、代わりにお茶とだんごが入ったカゴが下りてきます。

その様子は「空飛ぶだんご」と呼ばれ、厳美渓の名物になっています。郭公屋は冬期休業(2023年は11月30日終了予定)。


天工橋(てんぐばし・写真)から御覧場橋までを周回すると約45分 天工橋(てんぐばし・写真)から御覧場橋までを周回すると約45分

みたらし、ごま、あんこの3本入りで500円(お茶付き) 写真/一関市 みたらし、ごま、あんこの3本入りで500円(お茶付き) 写真/一関市


厳美渓

問い合わせ先 0191-23-2350(一関市観光協会)
交通アクセス 厳美小学校入口行き岩手県交通バス約21分の厳美渓下車、徒歩約2分

「厳美渓」の詳細はこちら

↓ 須川温泉行き岩手県交通バス(6月中旬~10月運行)約1時間13分の終点下車、徒歩約2分

須川高原温泉

みちのくの秘湯と呼ばれる雲上の宿


奇岩・大日岩の直下にある「大日湯」は男女とも30~50人が入れる大露天風呂 奇岩・大日岩の直下にある「大日湯」は男女とも30~50人が入れる大露天風呂


岩手や秋田の名産品をとり入れた夕食。前沢牛の温泉蒸し焼きが名物 岩手や秋田の名産品をとり入れた夕食。前沢牛の温泉蒸し焼きが名物

朝は雲海に浮かぶ早池峰山の幻想的な風景を見ることもできます 朝は雲海に浮かぶ早池峰山の幻想的な風景を見ることもできます

栗駒山の中腹、標高1126メートルの地にあり、鳥海山や月山(がっさん)、秋田駒ヶ岳などを一望する絶好のロケーションです。

江戸時代から湯治場として利用され、秘湯の湯治場として親しまれてきました。pH(ペーハー)2.2の強酸泉は、毎分6000リットルという全国屈指の湧出量を誇り、4つの風呂にかけ流しで注がれています。


須川高原温泉

問い合わせ先 0191-23-9337
交通アクセス 東北新幹線一ノ関駅から須川温泉行き岩手県交通バス(6月中旬~10月運行)約1時間34分の終点下車、徒歩約2分
値段 1泊2食1万3130円~

泉質       ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物・硫酸塩泉


「須川高原温泉」公式サイト

<2日目>須川高原温泉を出発

↓ 徒歩約2分

須川ビジターセンター

栗駒山登山の情報源


山小屋風の建物。すぐ近くに湧水地があり、登山前に水を汲む人も  山小屋風の建物。すぐ近くに湧水地があり、登山前に水を汲む人も

解説・展示のほか、登山マップも配布しています 写真/一関市 解説・展示のほか、登山マップも配布しています 写真/一関市

須川登山口に隣接し、栗駒山の自然や動植物、火山活動などの情報を解説・展示しています。

栗駒山登山道を案内するコーナーもあるので、登山前に立ち寄り、事前に情報を得ておくと登山がいっそう楽しくなります。


須川ビジターセンター

問い合わせ先 0191-21-8413(一関市観光物産課)
時間 9~16時
定休日 月曜・11月上旬~4月下旬
交通アクセス 東北新幹線一ノ関駅から須川温泉行き岩手県交通バス(6月中旬~10月運行)約1時間34分の終点下車すぐ
値段 無料

「須川ビジターセンター」の詳細はこちら

↓ 徒歩 約1分

須川登山口

栗駒山を望み草紅葉に包まれた木道

●紅葉の見頃:9月下旬~10月中旬


山頂の西側、天狗平あたりの紅葉 山頂の西側、天狗平あたりの紅葉

須川高原温泉の脇に須川登山口があります。
すぐに3つのコースに分岐しますが、木道が整備された名残ヶ原を通るコースが歩きやすく、9月下旬~10月中旬には一帯が草紅葉に包まれ、前方には栗駒山の紅葉が見えます。

折り返しとなる苔花台(たいかだい)の先は栗駒山山頂に通じる産沼(うぶぬま)コースが延びています。登山口~苔花台は往復約40分。須川温泉登山口まで戻ったら、須川高原温泉に併設された足湯(無料)に浸かって疲れを癒やしましょう。バス停も近いので時間調整にも最適です。


名残ヶ原を染める草紅葉は「神のじゅうたん」とも呼ばれています 名残ヶ原を染める草紅葉は「神のじゅうたん」とも呼ばれています

登山口付近にある足湯 登山口付近にある足湯


須川登山口

問い合わせ先 0191-21-8413(一関市観光物産課)
交通アクセス 東北新幹線一ノ関駅から須川温泉行き岩手県交通バス(6月中旬~10月運行)約1時間34分の終点下車すぐ

↓ 須川温泉バス停から一関駅前行き岩手県交通バス(6月中旬~10月運行)約1時間26分の終点下車すぐ

一ノ関駅ゴール!

スケジュールの一例


<1日目>
(8:48発)

東京駅

  • 東北新幹線「やまびこ」
(11:23着)

一ノ関駅

12:00発

一関駅前

  • 厳美小学校入口行き岩手県交通バス
12:21着

厳美渓

  • 厳美渓散策
14:51発

厳美渓

  • 須川温泉行き岩手県交通バス(6月17日~10月31日運行)
16:04着

須川温泉

  • 「須川高原温泉」

<2日目>
9:00発

須川高原温泉(宿)

  • 「須川ビジターセンター」「須川登山口(名残ヶ原コース、足湯)」
11:00着

須川温泉

11:10発

須川温泉

  • 一ノ関駅前行き岩手県交通バス(6月17日~10月31日運行)
12:36着

一関駅前

(12:51発)

一ノ関駅

  • 東北新幹線「やまびこ」
(15:24着)

東京駅

紹介スポット一覧マップ

文/塙 広明

  • 記事中の情報は2023年8月時点のものです。
  • 列車やバスなどの所要時間は目安となる平均時間を表記しています。バスの運行本数が少ない場合がございますので、事前にご確認ください。
  • 花や紅葉など季節の景観は、その年の天候などにより変動しますので、現地へご確認ください。
  • 店や施設のデータは、原則として一般料金(税込)、定休日、最終受付時間・ラストオーダーを、宿泊施設の料金は平日に2名で宿泊した場合の1名分の料金(1泊2食・税・サービス料込み)を記載しています。
  • 同一商品で軽減税率により料金の変わるものは、軽減税率が適用されない料金を記載。臨時休業などは省略しています。また、振替休日なども祝日として表記しています。
  • 新型コロナウイルス感染症等の影響により、掲載している内容が変更となる可能性があります。お出かけの際は事前にご確認ください。

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