2023.09.20ジパング俱楽部津軽海峡を見わたす湯の川温泉で“海峡まぐろ”の食べ比べと函館海鮮三昧【1泊2日モデルコース】
北海道函館市
食欲の秋。ジパング倶楽部編集部では、秋の味覚を楽しめる温泉地6カ所を紹介します。
高級ブランドとして知られる大間のマグロ。大間は青森県ですが、同じ津軽海峡を挟んだ北海道の函館では、戸井などで上質なマグロが水揚げされています。
また、函館のホテルといえば豪華なバイキングがあることでも知られます。路面電車に乗って、海鮮グルメの温泉旅に出かけましょう。
「ジパング倶楽部」ならこれだけおトク!
「ジパング倶楽部」は、全国のJRきっぷの割引、JRホテルグループのホテルを優待料金で利用できるなど、魅力的なサービスが満載です。
東京駅→新函館北斗駅=東北・北海道新幹線「はやぶさ」で約3時間57分
通常=
- ※金額は一例です。前後の行程等により金額が異なる場合があります。
- ※通常期の普通車指定席利用の場合です。
- ※入会して最初のご利用から3回目までは運賃・料金は2割引、4回目からは3割引となります。
〈1日目〉函館本線函館駅からスタート!
↓ 徒歩約4分
函館市青函連絡船記念館摩周丸
スタッフには連絡船の元乗組員も
1908(明治41)年に国鉄による運航が始まった青函連絡船を、北海道旅行の記憶とともに懐かしく思い出す方も多いことでしょう。
船の中に線路を敷き、列車ごと青森〜函館間を運ぶという画期的な輸送方法が採られ、塩鮭やジャガイモ、タマネギなど北海道の豊かな農海産物、パルプなどを本州へ大量輸送する物流の花形として津軽海峡を航行しました。
操舵室(ブリッジ)では当時のままの機器類に触ることもできます
戦災や台風により多くの船を失いましたが、1988(昭和63)年の青函トンネル開通まで80年間も活躍。その最後の日まで運航した船のひとつ、摩周丸が博物館として保存されています。船内では青函連絡船の歴史や役割を詳細な展示で学べるほか、当時のまま残る操舵室や無線通信室も公開しています。
じつは男性スタッフのほとんどが青函連絡船の元乗組員。1日2回、船長や航海士などによる無料のガイドツアーも開催しています。ナビゲーターによって違う体験談も聞くことができ、臨場感たっぷりに当時の様子を感じることができるでしょう。
青函連絡船で使われたグリーン船室のシートも展示されています
「船のしくみ展示室」では連絡船の仕組みを学ぶことができます
函館市青函連絡船記念館摩周丸
問い合わせ先 | 0138-27-2500 |
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時間 | 8時30分〜17時、11〜3月は9〜16時。ガイドツアー(要予約)は10時と13時30分から |
定休日 | なし(臨時休館あり) |
交通アクセス | 函館本線函館駅から徒歩約4分 |
値段 | 500円 |
↓ 徒歩約4分の函館駅前から湯の川行き函館市電約30分の湯の川温泉下車すぐ
幸寿司
函館に来たら味わいたい“海峡まぐろ”づくしの握り
市電の湯の川温泉電停を降りると目の前に見える寿司店。東京オリンピックが開催された1964(昭和39)年に創業しました。
店主の玉谷(たまや)光市さんは、先代から店を継ぐ前にフレンチも経験した料理人。コース料理などには洋食の手法を取り入れた創作料理も並びます。
毎朝、函館の市場でみずから仕入れる鮮魚は生ニシンや生ホッケなど北海道ならではのネタも豊富。生け簀で泳ぐ活イカの刺身やイカそうめんも函館らしい郷土の味わいです。
ネタを見極め仕事をする玉谷さん。百貨店の物産展などでも函館の味を広めています
ぜひとも味わいたいのが“海峡まぐろ”。
知名度の高い大間と同じ津軽海峡で延縄(はえなわ)を使って漁獲され、松前や戸井の漁港に水揚げされるクロマグロを函館周辺ではそう呼びます。船上で締めた処理のよいものが多く出回り、6〜12月の漁期は生のまま市場に並びます。
「マグロは活締めかどうかや脂乗りで身質が違う“当たりもの”。身の張り具合に差があって難しい面もあります。いい状態にするために5、6日は寝かせています」と玉谷さん。
握りセット「まぐろづくし」2970円では赤身、中トロ、トロ、あぶりトロ、2種類の手ごね手毬寿司と、さまざまな味わいを一度に楽しめます。
握りセット「まぐろづくし」
店は市電の走る通り沿いにあって好アクセス
幸寿司
問い合わせ先 | 0138-59-5437 |
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時間 | 12〜14時・17時30分〜21時30分 |
定休日 | 火曜・年末年始(催事等による臨時休あり) |
交通アクセス | 函館本線函館駅下車、徒歩約3分の函館駅前から湯の川行き函館市電約30分の湯の川温泉下車すぐ |
↓ 徒歩すぐの湯の川温泉から湯の川行き函館市電約2分の終点下車、徒歩約1分
湯倉神社
松前藩ともゆかりの深い湯の川温泉の守り神
幸寿司から歩いても10分ほどですが、せっかくならガタンゴトンと市電に揺られ、終点の湯の川電停で降りればすぐです。函館周辺は市電を使って観光地をめぐれるのが便利なところ。
湯の川温泉の発祥地、鎮守として親しまれている神社です
松前藩九代藩主・高広が幼少期に重い病にかかり、この地に湧く温泉で湯治したところ快癒したとされ、そのお礼に奉納した鰐口(わにぐち、打ち鉦のこと)が今も残されています。
祭神は大己貴神(おおなむちのかみ)で、「因幡の白兎」の昔話で知られる大黒様こと大国主命(おおくにぬしのみこと)。
境内には「なでうさぎ 神兎」の像や、竹林のそばに白い玉砂利で描いた白うさぎなど、うさぎの意匠が点在。厳かな雰囲気の御本殿にお参りし、温泉へと向かいましょう。
湯倉神社
問い合わせ先 | 0138-57-8282 |
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時間 | 参拝自由(社務所は8時30分〜17時30分) |
交通アクセス | 函館本線函館駅下車、徒歩約3分の函館駅前から湯の川行き函館市電約32分の終点下車、徒歩1分 |
↓ 徒歩約15分
イマジン ホテル&リゾート函館
バイキングも魅力のホテルで海景色の温泉に浸る
ロビーに一歩入れば、大きな窓の向こうに津軽海峡が広がり、すぐ外には海を眺めながら旅の疲れを癒やせる足湯。砂浜へ降りることもできます。
展望露天風呂「うすけしの湯」
海を眺められる客室の一例
さらなる眺めを約束してくれるのが、最上階の展望露天風呂「うすけしの湯」。
視界をできるだけ遮らないよう工夫された露天風呂では、青々とした海と空に包まれるような気分を味わえます。
空気の澄んだ日は海の向こうに津軽半島が見え、夜は点々と海を照らす漁火や函館山展望台の明かりが温かい光を放ちます。
3本の自家源泉は、とろみがあり肌をしっとりと整えてくれる湯。湯の川温泉随一の豊富な湯量を誇り、各浴槽にかけ流しで注がれています。
食事はオープンキッチンでライブ感ある調理風景を見られるバイキングスタイル。
夕食では江差産のベニズワイガニや炭火で焼きたてを提供するサーロインステーキ、地元産のアスパラガスやマイタケなど季節によってかわる天ぷらをはじめとした料理が60種類以上並びます。
朝食は皮をパリッと焼いたサケや熟練の職人がつきっきりで焼くだし巻き玉子、ミニイクラ丼で食べ放題のイクラ(ますこ)が人気です。
豊富なメニューに心躍るバイキングスタイルの食事会場
きらきらしたイクラも食べ放題
カニやステーキ、作りたてのだし巻き玉子も
イマジン ホテル&リゾート函館
問い合わせ先 | 0138-57-9161 |
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交通アクセス | 函館本線函館駅下車、徒歩約3分の函館駅前から湯の川行き函館市電約32分の終点下車、徒歩約15分 |
値段 | 1泊2食1万6650円〜 |
泉質 ナトリウム・カルシウム-塩化物泉
〈2日目〉イマジン ホテル&リゾート函館を出発
↓ 徒歩約15分の湯の川から函館どつく前・谷地頭行き函館市電約24分の新川町下車、徒歩約1分
はこだて自由市場
買った鮮魚をその場で味わえる!プロが仕入れに来る市場
函館の卸売市場でセリを終えるとすぐに40軒ほどの店に商品が並び、9時頃には充実するというこの市場。
函館周辺の飲食店や旅館などが仕入れに訪れるプロ向けの市場ですが、3年ほど前に炭火焼コーナーや活イカを釣り上げて刺身などで食べられる「活いかつり堀」をオープンし、徐々に旅行者にも知られるようになりました。
プロ向けの市場ですが、観光客も歓迎。気さくなスタッフたちが迎えてくれます
購入した魚介類は各店舗で依頼すればさばいてもらって、炭火焼コーナーで食べることができます。
買い物前に予約しておいて、店では焼きやすい状態に下処理してもらいましょう。三平汁やカニ汁など時期でかわる味噌汁(100円〜)、ご飯(200円)とともに、自分好みの昼食を楽しめます。
もちろん、旅のみやげ品として地方発送も可能です。
朝獲れのイカなど近海や道内各地の海産物・乾物・青果がにぎやかに並びます
炭火焼コーナーは1時間1人500円。買い物前に予約がおすすめ
はこだて自由市場
問い合わせ先 | 0138-27-2200 |
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時間 | 7時〜17時(店舗により異なる)、炭火焼コーナーは9~13時 |
定休日 | 日曜(臨時開場あり)・年始 |
交通アクセス | 函館本線函館駅下車、徒歩約3分の函館駅前から湯の川行き函館市電約4分の新川町下車、徒歩約1分 |
↓ 徒歩約12分
函館駅ゴール!
ゆっくりするなら 市場の朝を支える喫茶店 COFFEEマルシェ
スケジュールの一例
- 〈1日目〉
-
(6:32発)
東京駅
- 東北・北海道新幹線「はやぶさ」
-
(10:53着)
新函館北斗駅
-
(11:04発)
新函館北斗駅
- 快速「はこだてライナー」
-
(11:20着)
函館駅
-
11:20頃
函館駅
- 「函館市青函連絡船記念館摩周丸」
-
12:27発
函館駅前
- 函館市電
-
12:57着
湯の川温泉
- 「幸寿司」
-
14:09発
湯の川温泉
- 函館市電
-
14:11着
湯の川
- 「湯倉神社」「イマジン ホテル&リゾート函館」
- 〈2日目〉
-
10:00頃
宿を出発
-
10:14発
湯の川
- 函館市電
-
10:40着
新川町
- 「はこだて自由市場」
-
11:50頃着
函館駅
-
(12:06発)
函館駅
- 快速「はこだてライナー」
-
(12:29着)
新函館北斗駅
-
(12:48発)
新函館北斗駅
- 東北・北海道新幹線「はやぶさ」
-
(17:04着)
東京駅
紹介スポット一覧マップ
文/春日明子
- ※記事中の情報は2023年9月時点のものです。
- ※列車やバスなどの所要時間は目安となる平均時間を表記しています。バスの運行本数が少ない場合がございますので、事前にご確認ください。
- ※花や紅葉など季節の景観は、その年の天候などにより変動しますので、現地へご確認ください。
- ※店や施設のデータは、原則として一般料金(税込)、定休日、最終受付時間・ラストオーダーを、宿泊施設の料金は平日に2名で宿泊した場合の1名分の料金(1泊2食・税・サービス料込み)を記載しています。
- ※同一商品で軽減税率により料金の変わるものは、軽減税率が適用されない料金を記載。臨時休業などは省略しています。また、振替休日なども祝日として表記しています。
- ※新型コロナウイルス感染症等の影響により、掲載している内容が変更となる可能性があります。お出かけの際は事前にご確認ください。